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'''ジョン・リチャード・ケーシック'''({{lang-en|John Richard Kasich}}, [[1952年]][[5月13日]] - )は、[[アメリカ合衆国]]の[[政治家]]。第69代[[オハイオ州知事]]。所属政党は[[共和党 (アメリカ)|共和党]]。
'''ジョン・リチャード・ケーシック'''({{lang-en|John Richard Kasich}}, [[1952年]][[5月13日]] - )は、[[アメリカ合衆国]]の[[政治家]]。第69代[[オハイオ州知事]]。所属政党は[[共和党 (アメリカ)|共和党]]。


[[オハイオ州]][[上院|上院議員]](1期)、[[アメリカ合衆国下院|アメリカ合衆国下院議員]](9期)、アメリカ合衆国下院予算委員長などを歴任した。
[[アメリカ合衆国下院|連邦下院議員]](9期)、連邦下院予算委員長、[[オハイオ州]][[上院|上院議員]](1期)などを歴任した。


== 経歴 ==
== 経歴 ==
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=== オハイオ州上院議員 ===
=== オハイオ州上院議員 ===
大学卒業後は、[[オハイオ州]]立法サービス委員会職員を経て、[[共和党 (アメリカ)|共和党]]所属のオハイオ州[[上院|上院議員]][[バズ・ルーケンズ]]の秘書を務めた。[[1978年]]、[[オハイオ州]][[上院|上院議員]]選挙に出馬し、民主党現職[[ロバート・オーショネッシー]]を破って当選。史上最年少である26歳の若さでオハイオ州上院議員に選出された。
大学卒業後は、[[オハイオ州]]立法サービス委員会職員を経て、[[共和党 (アメリカ)|共和党]]所属のオハイオ州[[上院|上院議員]][[バズ・ルーケンズ]]の秘書を務めた。[[1978年]]、[[オハイオ州]][[上院|上院議員]]選挙に出馬し、[[民主党 (アメリカ)|民主党]]現職[[ロバート・オーショネッシー]]を破って当選。史上最年少である26歳の若さでオハイオ州上院議員に選出された。


=== 連邦下院議員 ===
=== 連邦下院議員 ===
[[File:John_Kasich_shakes_hands_with_Ronald_Reagan.jpg|220px|thumb|第40代大統領[[ロナルド・レーガン]]と握手するケーシック(1986年)]]
[[File:John_Kasich_shakes_hands_with_Ronald_Reagan.jpg|220px|thumb|第40代大統領[[ロナルド・レーガン]]と握手するケーシック(1986年)]]
[[1983年]]から[[2001年]]までオハイオ州選出の[[アメリカ合衆国下院|アメリカ合衆国下院議員]]を務める。[[1990年代]]前半には[[法人税]]の逃げ道を減らすために[[ラルフ・ネーダー]]と協力し、[[1995年]]には下院予算委員長に就任した。[[2000年アメリカ合衆国大統領選挙|2000年大統領選挙]]への出馬も検討したが、結局は第46代[[テキサス州]][[知事]][[ジョージ・W・ブッシュ]]の支持に転じた。
[[1983年]]から[[2001年]]までオハイオ州第12区選出の[[アメリカ合衆国下院|連邦下院議員]]を務める。[[1990年代]]前半には[[法人税]]の逃げ道を減らすために[[ラルフ・ネーダー]]と協力し、[[1995年]]には下院予算委員長に就任した。[[2000年アメリカ合衆国大統領選挙|2000年大統領選挙]]への出馬も検討したが、結局は第46代[[テキサス州]][[知事]][[ジョージ・W・ブッシュ]]の支持に転じた。


=== オハイオ州知事 ===
=== オハイオ州知事 ===
連邦下院議員退任後は、[[FOXニュース]]のコメンテーターを担当する傍ら、[[リーマン・ブラザーズ]]オハイオ支社の投資銀行部門で取締役を務めた。その後、政治活動を再開し、[[2010年]]の[[中間選挙]]で現職知事の[[民主党 (アメリカ)|民主党]][[テッド・ストリックランド]]の再選を阻止して第69代[[オハイオ州知事]]に選出される。[[2014年]]の中間選挙でも幅広い支持を得て民主党候補にダブルスコアで圧勝、再選を果たした。
連邦下院議員退任後は、[[FOXニュース]]のコメンテーターを担当する傍ら、[[リーマン・ブラザーズ]]オハイオ支社の投資銀行部門で取締役を務めた。その後、政治活動を再開し、[[2010年]]の[[中間選挙]]で民主党現職知事の[[テッド・ストリックランド]]の再選を阻止して第69代[[オハイオ州知事]]に選出される。[[2014年]]の中間選挙でも幅広い支持を得て民主党候補にダブルスコアで圧勝、再選を果たした。


=== 2016年大統領選挙 ===
=== 2016年大統領選挙 ===
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== 人物・政策 ==
== 人物・政策 ==
* 州支出の削減や[[租税|減税]]など財政面では保守派だが、低所得者向け医療保険制度の対象拡大など[[福祉]]や[[移民政策]]では穏健派として知られる<ref>[http://mainichi.jp/articles/20150722/dde/007/030/034000c 16年米大統領選:共和党16人目の候補 オハイオ州知事(2015年7月22日、毎日新聞)]</ref>。
* 州支出の削減や[[租税|減税]]など財政面では保守派だが、低所得者向け医療保険制度の対象拡大など[[福祉]]や[[移民政策]]では穏健派として知られる<ref>[http://mainichi.jp/articles/20150722/dde/007/030/034000c 16年米大統領選:共和党16人目の候補 オハイオ州知事(2015年7月22日、毎日新聞)]</ref>。
* [[同性結婚|同性婚]]の是非をめぐる議論について「連邦最高裁がすでに判断を下しており、この議論はもう決着済みだ。議論すべき問題は他にいくつもある」と語り<ref>[http://www.cbsnews.com/news/republican-gov-time-to-move-on-from-same-sex-marriage/ GOP gov.: "Time to move on" from same-sex marriage(2015年6月28日、CBSニュース)]</ref>、合法化に一定の理解を示している。
* [[同性結婚|同性婚]]の是非をめぐる議論について「連邦最高裁がすでに判断を下しており、この議論はもう決着済みだ。議論すべき問題は他にいくつもある」と語り<ref>[http://www.cbsnews.com/news/republican-gov-time-to-move-on-from-same-sex-marriage/ GOP gov.: "Time to move on" from same-sex marriage(2015年6月28日、CBSニュース)]</ref>、合法化に一定の理解を示している。
* [[在日米軍|在沖縄米軍]]の増強を主張している<ref>[http://www.afpbb.com/articles/-/3067096 ケーシック氏「在沖縄米軍増強を」=中国の東シナ海進出に対応-米大統領選(2015年11月18日、AFP BB News)]</ref>。
* [[在日米軍|在沖縄米軍]]の増強を主張している<ref>[http://www.afpbb.com/articles/-/3067096 ケーシック氏「在沖縄米軍増強を」=中国の東シナ海進出に対応-米大統領選(2015年11月18日、AFP BB News)]</ref>。


== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
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[[Category:存命人物]]
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2016年3月6日 (日) 04:03時点における版

ジョン・ケーシック
John Kasich
生年月日 (1952-05-13) 1952年5月13日(71歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ペンシルベニア州マッキーズロックス
出身校 オハイオ州立大学
現職 オハイオ州知事
所属政党 共和党
配偶者 Mary Lee Griffith (1975–1980)
Karen Waldbillig (1997-)
公式サイト John Kasich for America

当選回数 2回
在任期間 2011年1月10日 - 現職

選挙区 オハイオ州第12区
当選回数 9回
在任期間 1983年1月3日 - 2001年1月3日

選挙区 第15区
当選回数 1回
在任期間 1979年1月3日 - 1983年1月3日
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ジョン・リチャード・ケーシック英語: John Richard Kasich, 1952年5月13日 - )は、アメリカ合衆国政治家。第69代オハイオ州知事。所属政党は共和党

連邦下院議員(9期)、連邦下院予算委員長、オハイオ州上院議員(1期)などを歴任した。

経歴

生い立ち

チェコ系の父ジョン・ケーシックとクロアチア系の母アンナ・ブコビッチ・ケーシックの長男として、ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外のマッキーズロックスに生まれる。マッキーズロックスの公立高校を卒業後、オハイオ州立大学に進学した。大学1年時の1970年1968年大統領選挙で支持した第37代大統領リチャード・ニクソンに手紙を送ったところ、ホワイトハウスに招かれ、大統領執務室でニクソンと面会した。

オハイオ州上院議員

大学卒業後は、オハイオ州立法サービス委員会職員を経て、共和党所属のオハイオ州上院議員バズ・ルーケンズの秘書を務めた。1978年オハイオ州上院議員選挙に出馬し、民主党現職のロバート・オーショネッシーを破って当選。史上最年少である26歳の若さでオハイオ州上院議員に選出された。

連邦下院議員

第40代大統領ロナルド・レーガンと握手するケーシック(1986年)

1983年から2001年までオハイオ州第12区選出の連邦下院議員を務める。1990年代前半には法人税の逃げ道を減らすためにラルフ・ネーダーと協力し、1995年には下院予算委員長に就任した。2000年大統領選挙への出馬も検討したが、結局は第46代テキサス州知事ジョージ・W・ブッシュの支持に転じた。

オハイオ州知事

連邦下院議員退任後は、FOXニュースのコメンテーターを担当する傍ら、リーマン・ブラザーズオハイオ支社の投資銀行部門で取締役を務めた。その後、政治活動を再開し、2010年中間選挙で民主党現職知事のテッド・ストリックランドの再選を阻止して第69代オハイオ州知事に選出される。2014年の中間選挙でも幅広い支持を得て民主党候補にダブルスコアで圧勝、再選を果たした。

2016年大統領選挙

2015年7月21日、オハイオ州立大学で2016年大統領選挙への出馬を表明した[1]。当初は知名度が低かったが、時間が経つにつれ、ドナルド・トランプテッド・クルーズの台頭とジェブ・ブッシュの伸び悩みに危機感を抱き、マルコ・ルビオにも共感できない層の受け皿として、特に北東部や中西部などでクリス・クリスティとともに支持率が上昇した。

投資情報紙バロンズのコラムニストであるジム・マークテッグは2015年6月の時点でケーシックを評価し、ジェブ・ブッシュに代わってエスタブリッシュメントグループの統一候補に模される可能性を指摘していた[2]

人物・政策

  • 州支出の削減や減税など財政面では保守派だが、低所得者向け医療保険制度の対象拡大など福祉移民政策では穏健派として知られる[3]
  • 同性婚の是非をめぐる議論について「連邦最高裁がすでに判断を下しており、この議論はもう決着済みだ。議論すべき問題は他にいくつもある」と語り[4]、合法化に一定の理解を示している。
  • 在沖縄米軍の増強を主張している[5]

脚注

外部リンク

アメリカ合衆国下院
先代
ボブ・シャマンスキー
オハイオ州選出下院議員
オハイオ州第12選挙区

1983年 - 2001年
次代
パット・ティベリ
公職
先代
テッド・ストリックランド
オハイオ州知事
2011年1月10日 -
次代
現職