「レジェンド/光と闇の伝説」の版間の差分
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2012年10月13日 (土) 08:02時点における版
レジェンド / 光と闇の伝説 | |
---|---|
Legend | |
監督 | リドリー・スコット |
脚本 | ウィリアム・ヒョーツバーグ |
製作 | アーノン・ミルチャン |
出演者 | トム・クルーズ |
音楽 | ジェリー・ゴールドスミス |
編集 | テリー・ローリングス |
製作会社 | リージェンシー・エンタープライズ |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 |
1985年12月13日 1986年1月2日 1986年4月18日 1987年8月22日 |
上映時間 | 94分 |
製作国 |
イギリス アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $30,000,000 |
『レジェンド / 光と闇の伝説』(原題:Legend)は、1985年製作のアメリカ映画。北欧神話を題材としたファンタスティック・アドベンチャーである。
ストーリー
大古の世界。美しい2頭のユニコーンに魅せられ、決して触れてはならぬその角に触ってしまった王女リリー(ミア・サラ)。1頭のユニコーンが倒れたことで世界は呪いをかけられ、彼女もまた闇の魔王(ティム・カリー)の手に落ちてしまう。森の若者ジャック(トム・クルーズ)は、リリーの救出に乗り出すが…。
キャスト
役名 | 俳優 | TV版吹替 |
---|---|---|
ジャック | トム・クルーズ | 関俊彦 |
リリー | ミア・サラ | 佐々木優子 |
闇の魔王 | ティム・カリー | 若本規夫 |
ガンプ | ダーヴィット・ベネント | 井上瑤 |
魔王の父 | マイク・エドモンズ | 加藤精三 |
ネル | ティナ・マーティン | 此島愛子 |
ブラウン・トム | コーク・ハバート | 滝口順平 |
スクリューボール | ビリー・バーティ | 北村弘一 |
ブリックス | アリス・プレイテン | 緒方賢一 |
ブランダー | キーラン・シャー | 水野龍司 |
ポックス | ピーター・オファレル | 福田信昭 |
ウーナ | アナベル・ランヨン | 坂本千夏 |
メグ | ロバート・ピカード | 峰あつ子 |
ミイラの衛兵 | エディ・パウエル | 稲葉実 |
- 日本語版制作スタッフ:演出:清水勝則、翻訳:入江敦子、調整:金谷和美、効果:南部満治、大橋勝次、選曲:河合直、制作:ザック・プロモーション、解説:淀川長治、プロデューサー:松田佐栄子
- テレビ初放映日:1989年6月11日テレビ朝日「日曜洋画劇場」(BDに収録)
スタッフ
- 監督:リドリー・スコット
- 製作:アーノン・ミルチャン
- 脚本:ウィリアム・ヒョーツバーグ
- 撮影:アレックス・トムソン
- 音楽:ジェリー・ゴールドスミス(国際版)、タンジェリン・ドリーム(アメリカ公開版)
- 特殊メイク:ロブ・ボーティン
解説
『エイリアン』『ブレードランナー』で高い評価を受け、注目を浴びたリドリー・スコット監督によるファンタジー作品。監督自ら手がけた舞台美術と、一級の特殊メイクで作り上げられたクリーチャーたち。若手俳優として人気急上昇中だったトム・クルーズや、本作がデビュー作となったミア・サラの起用など、ハリウッド映画としての話題性は高かった。しかし映画そのものは単調で盛り上がりに欠けるストーリー展開と演出が目立ち、低い評価と興行的失敗に終わる。本作の失敗により、リドリー・スコットは暫く雇われ監督の身となったことでも知られる。
劇場公開時には2種類のバージョンがあり、1つは当初の予定通りにジェリー・ゴールドスミスによる格調高い音楽が付けられた「国際版」。そしてもう1つはタンジェリン・ドリームによるロック音楽が付けられた「アメリカ公開版」である。後者は「若者向けにアピールした方が良い」と、当時のユニヴァーサル会長だったシドニー・シャインバーグの直言を受け入れたもので、何も知らされずに音楽を差し替えられたゴールドスミスはこれに激怒。『エイリアン』でもリドリー・スコットによって勝手に曲を差し替えられた経緯もあり、以後ゴールドスミスはスコットと組まなくなる。後にスコットが業界紙「ヴァラエティ」1面を買い取ってゴールドスミスに謝罪広告を出すまでに至ったが、ゴールドスミスは「何で許さなくてはならないのだ」と反論広告を出し、決裂したままとなる。この事件は、映像面でのセンスは抜群なものの、音楽面でのトラブルが絶えないリドリー・スコットらしいものと言える。
もともと劇場公開前のオリジナルフィルムは約140分という長編だったが、製作サイドの思惑で大幅にカットされ、「国際版」では94分に、「アメリカ公開版」では89分に再編集された。尚、本作は後に114分の「ディレクターズ・カット版」としてアメリカでDVDリリースされている。
上記のとおり不遇な経緯のある本作だが、一方で、ロブ・ボーティンの特殊メイクによるクリーチャーの評価は高く(アカデミー賞メイクアップ賞ノミネート)、ティム・カリーが演じた闇の王ロード・オブ・ダークネスは米Yahoo!ムービーの「偉大な映画のクリーチャー20」にも選ばれ、現在でも関連商品がリリースされるなど人気が高い。