エクソダス:神と王

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エクソダス:神と王
Exodus: Gods and Kings
監督 リドリー・スコット
脚本 スティーヴン・ザイリアン
原案 ビル・カレッジ
アダム・クーパー
製作 リドリー・スコット
ディラン・クラーク
ジェノ・トッピング
ピーター・チャーニン
出演者 クリスチャン・ベール
ジョエル・エドガートン
ジョン・タトゥーロ
アーロン・ポール
ベン・メンデルソーン
シガニー・ウィーバー
ベン・キングズレー
音楽 アルベルト・イグレシアス
撮影 ダリウス・ウォルスキー
製作会社 チャーニン・エンターテインメント
スコット・フリー・プロダクションズ英語版
ヴォルケーノ・フィルムズ
バビエカ
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗2014年12月12日
日本の旗2015年1月30日
上映時間 150分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
製作費 $140,000,000[1]
興行収入 世界の旗 $265,306,410[1]
アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $64,919,410[1]
日本の旗 7億7070万円[2]
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エクソダス:神と王』(エクソダスかみとおう、Exodus: Gods and Kings)は、2014年アメリカ合衆国叙事詩的映画。監督はリドリー・スコット、脚色はスティーヴン・ザイリアンが担当し、クリスチャン・ベールが主役を務める。

本作は、旧約聖書出エジプト記をもとにして、モーゼに率いられたヘブライ人エジプトを脱出する過程を描写した作品である。 キャスティングや内容的には、パラマウント映画セシル・B・デミル製作監督、チャールトン・ヘストン主演の『十戒』のリメイク的な要素が強い。

キャスト[編集]

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その他日本語吹き替え
山口協佳高杉義充福地将章山田浩貴半田裕典幕田有里一戸廉太朗鏑木真央

製作[編集]

2013年3月15日、Deadline.comリドリー・スコットクリスチャン・ベールを主演に迎えて、映画を作ろうとしていると報じた[4]。同年8月13日には、ベール自身がモーセを演じることを認めた[5]。同日、ジョエル・エドガートンラムセス2世を演じることが発表され、撮影開始は9月と報じられた[6]。スタジオはスペインアルメリアペキナに3000人から4000人、フエルテベントゥラ島に1000人から2000人のエキストラを集めた。8月27日、アーロン・ポールヨシュアを演じることが決定し、ジョン・タトゥーロベン・キングズレーシガニー・ウィーバーにスタジオが出演オファーを持ちかけていると報道された[7]

2014年3月7日には、スタジオがタイトルを『Exodus』から『Exodus: Gods and Kings』に変更した[8]

撮影[編集]

2013年10月にアルメリアのタベルナスシエラ・アルハミラで撮影が開始された[9][10]。また、追加撮影はイギリスパインウッド・スタジオで行われた。

ポスト・プロダクション[編集]

2014年7月8日、本作の音楽をアルベルト・イグレシアスが作曲することになったと発表された[11]

興行収入[編集]

2014年12月11日(木曜日)のレイトショーでの先行上映は2500館余りで実施され、120万ドルを稼ぎ出した[12]。12日には全米3503館で公開され、870万ドルを稼ぎ出した[13][14]

批評家からの評価[編集]

本作に対する批評家の評価は芳しくない。映画批評集積サイトRotten Tomatoesには169件のレビューがあり、批評家支持率は28%、平均点は10点満点で4.8点となっている。サイト側による批評家の意見の要約は「ところどころ面白いシーンがあり、叙事詩的映画としても相応の物だが、『エクソダス:神と王』は古典的題材を十分に生かし切れていない。」となっている[15]。また、Metacriticには41件のレビューがあり、加重平均値は51/100となっている[16]

ハリウッド・リポーターステファン・ファーバーは本作に好意的な評価を下し、「リドリー・スコットは2000年に公開されてアカデミー賞を受賞した『グラディエーター』でローマの叙事詩を見事によみがえらせた。このエジプトの物語は『グラディエーター』と同じ水準であるとは言い難い。しかし、ワイドスクリーンの映像を見て監督の才能が確かなものであることはわかる。3Dという技術の力を借り、目を見張るようなセットがあるので、アドベンチャー映画のファンを楽しませるには十分な映画だといえる。」と述べている[17]

批判[編集]

いくつかの団体及び人物が、白人ではないモーセやヨシュアを白人の俳優が演じることに対して抗議している。シドニー・モーニング・ヘラルド上において、運動家のターリク・ナッシュウィードは「本作は古代オリエントを舞台としている。それにもかかわらず、古代オリエントの神々や王を演じている全員が白人の俳優で、盗賊奴隷のような低い身分のエジプト人を演じている全員が黒人の俳優なのはおかしい」と抗議した[18]。また、Twitter上で、本作でセットとして用いられているギザの大スフィンクスの復元像の鼻がヨーロッパ的であると指摘されている[18]クリスチャントゥデイは、本作に隠された人種差別に抗議する人々が、ネット上で、本作の鑑賞をボイコットする運動を起こしていると報じている[19]

また、「ピラミッドやスフィンクスの建設はユダヤ教の祖とされるアブラハムが現れる時代よりも500年以上前であるのに、それらをユダヤ人奴隷が建設したことになっている」「ユダヤ人がエジプトを脱出する際に海が真っ二つに割れるのが、モーゼの奇跡ではなく地震によるものとされている」といった点が歴史的に誤っているとして、エジプトモロッコでは本作の公開が禁止となった[20]

参考文献[編集]

  1. ^ a b c Exodus: Gods and Kings” (英語). Box Office Mojo. 2015年1月29日閲覧。
  2. ^ キネマ旬報」2016年3月下旬号 45頁
  3. ^ a b c 映画『エクソダス:神と王』日本語版で杏がモーゼの妻役に”. ぴあ映画生活. 2014年12月17日閲覧。
  4. ^ Christian Bale Eyeing Moses?”. 2014年8月2日閲覧。
  5. ^ ‘Exodus’ Confirms Christian Bale as Moses, Casting Joel Edgerton as Ramses”. 2014年8月2日閲覧。
  6. ^ Joel Edgerton to Battle Christian Bale in ‘Exodus’”. 2014年8月2日閲覧。
  7. ^ Ridley Scott In ‘Exodus’ Talks With Ben Kingsley, John Turturro, Sigourney Weaver, Aaron Paul”. 2014年8月2日閲覧。
  8. ^ Ridley Scott's 'Exodus' with Christian Bale gets a title change”. 2014年8月2日閲覧。
  9. ^ First look: Christian Bale as Moses in Ridley Scott's 'Exodus'”. 2014年8月2日閲覧。
  10. ^ 'Exodus': Filmmaker Ridley Scott begins filming in Almeria, Spain”. 2014年8月2日閲覧。
  11. ^ Alberto Iglesias to Score Ridley Scott’s ‘Exodus: Gods and Kings’”. 2014年8月2日閲覧。
  12. ^ ‘Exodus’, ‘Top Five’ Kickstart Weekend With Thursday Shows — UPDATE”. 2014年12月14日閲覧。
  13. ^ Forecast: 'Exodus' to Reign Supreme at the Box Office This Weekend”. 2014年12月14日閲覧。
  14. ^ Moses Popular With Latinos, Posting Solid Biz In The South & West – Box Office Update”. 2014年12月14日閲覧。
  15. ^ Exodus: Gods and Kings (2014)”. 2014年12月14日閲覧。
  16. ^ Exodus: Gods and Kings”. 2014年12月14日閲覧。
  17. ^ 'Exodus: Gods and Kings': Film Review”. 2014年12月14日閲覧。
  18. ^ a b Ridley Scott's Exodus film cops complaints about 'racist' casting of Joel Edgerton and Sigourney Weaver”. 2014年8月2日閲覧。
  19. ^ 'Exodus: Gods and Kings' faces boycott calls over all-white lead cast”. 2014年8月3日閲覧。
  20. ^ 鯨岡孝子 (2014年12月31日). “リドリー・スコット監督の『エクソダス:神と王』、歴史的に誤りがあるという理由で、エジプトで公開禁止へ”. シネマトゥデイ. http://www.cinematoday.jp/page/N0069467 2014年12月31日閲覧。 

外部リンク[編集]