「ブルース」の版間の差分

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* ポール・コゾフ(故人:元[[フリー (バンド)|フリー]])
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* [[キース・リチャーズ]]([[ローリング・ストーンズ]])
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* [[ミック・テイラー]](元ローリング・ストーンズ)
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2007年1月28日 (日) 19:12時点における版

ブルースblues)は、19世紀後半に米国南部アフリカ系アメリカ人音楽カントリーが融合してできた音楽、またはその楽式。その派生としてシカゴブルースホワイトブルースなどがある。本来の発音はブルーズで、作為的にbluezと綴られる事もある。

音楽の特徴

  • 旋律に独特の節回しがある。
一般にブルー・ノート・スケールと呼ばれている5音階(ペンタトニック・スケール)で即興的に演奏される。特に短3度、減5度、短7度の音に用いられる微妙な音の「訛り」はクオーターと呼ばれ、ブルース独特の「音」であり、カントリーやジャズには基本的にみられない音である。ギターでは、「クオーター・チョーキング」=1/4度上げで演奏されることが多いが、厳密には1/4度と決まっているわけではなく、人それぞれ感覚的に上げて使っているというのが実情である。ピアノではこの音を出すのが不可能のため、3度の音の場合は、長短の二つの鍵盤をトリルしたり同時に打鍵したりなどのテクニックを用いる奏者もいる。また1950年代からはジャズの影響によって、ブルー・ノート・スケール5音だけでなくテンション・ノートを随所にちりばめ、コードも4和音以上を用いたテンション・コードも多用され、洗練さを加えてきた。
  • シャッフルと呼ばれる、はねるリズムパターンが主流である。
譜面上は便宜上、12ビート(12/8)とするか、はねた8ビート(8/8)の1拍3連の2拍目を休符にするか、1拍目と2拍目をつないだ形で表記されることが多いが、実際には均等に3等分したものではない。人によって微妙にリズムが異なり、ほぼ3連符の場合もあれば、16ビートに近いくらい後拍が遅れたもの(4連の16分音符の2拍目と3拍目を休符にしたもの)や、8分音符に近いものもある。ジャズの「スウィング」と似て部分もあるが、独特な後拍の強調があり同じではない。
  • ブルース形式ではないのに、タイトルに「ブルース」がつく曲もあるので、注意が必要である。
とくに日本の場合「ブルース」というと、前記のブルースに影響を受けた淡谷のり子青江三奈らに流れを発する、「哀しい雰囲気でムードのある歌謡曲」をさす場合の方が多い。従って、「別れのブルース」「伊勢佐木町ブルース」といったように、歌謡曲演歌などでタイトルに「ブルース」がつく曲はおおむね、音楽的にはブルースとはまったく別物である。マイナーブルースに近い構成のものもあるが、メロディーの音階がブルーノートスケールではなく演歌ペンタトニックスケールなどの違いがある。これらには歌詞が物悲しいことと、アレジにサックスを多用しているという共通点がある。
さらに、リズム・アンド・ブルースR&B)と混同されるケースもままあるので、こちらも注意が必要である。
  • ブルースの基本的な構成として、A・A・Bの形で綴られる詩が多い。
12小節を一区切りとして、日々の幸せなことや憂鬱なこと(blue)を歌う。当時のアメリカ南部の黒人たちにとってギターが最も手に入りやすく、伴奏楽器として使えるので多くのブルースはギターの伴奏によって歌われている。カントリーゴスペルを主にした物が始まりだが、ロバート・ジョンソンピアノの左手のようにリズムを刻むブギウギ調でギターを弾くスタイルを始め、後のギター奏法に大きな影響を与えた。
  • また、テキサス・スタイルのものや伝統的なカントリー・スタイルのもののレコードも当時人気であった。
典型的なシカゴ・ブルースを作り上げたマディ・ウォーターズは最も早くエレクトリックギターを持ち、ベース抜き、ドラムとハープ(ハーモニカ)を入れたバンドは他のどのバンドとも違ったアプローチだ。ロックンロールの巨匠、チャック・ベリーもこの頃のブルースに大きく影響を受け、後のロックバンドにも受け継がれているといえる。1960年代初め、イギリスの港町へアメリカから多くのブルースのレコードが輸入され、その新鮮な音は若いロックキッズを驚かせた。

代表的なブルースマン

ブルースに影響を受けた、ロック世代ギタリスト

彼らの多くは、ブルースに強く影響を受け、ブルースのテクニックや音階やトーンを演奏に用い、ブルースベースのロック、もしくは、ブルースを実際に演奏しているギタリストである。

ブルース関連の映画

関連項目

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