湯ノ里駅
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湯ノ里駅 | |
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ゆのさと Yunosato | |
◄重内 (5.7 km) (7.2 km) 千軒► | |
所在地 | 北海道上磯郡知内町字湯ノ里 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 松前線 |
キロ程 | 17.0 km(木古内起点) |
電報略号 | ユサ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1938年(昭和13年)10月21日[1] |
廃止年月日 | 1988年(昭和63年)2月1日[1] |
備考 | 松前線廃線に伴い廃駅 |
湯ノ里駅(ゆのさとえき)は、かつて北海道上磯郡知内町字湯ノ里に設置されていた、北海道旅客鉄道(JR北海道)松前線の駅(廃駅)である。電報略号はユサ。事務管理コードは▲141503[2]。
1980年(昭和55年)まで運行されていた、急行「松前」の停車駅だった。
歴史
[編集]年表
[編集]- 1938年(昭和13年)10月21日:国有鉄道福山線の渡島知内駅 - 碁盤坂駅(後の千軒駅)間開通に伴い、一般駅として開業[1]。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道(国鉄)に継承。
- 1953年(昭和28年)11月8日:福山線が松前線に改称。
- 1963年(昭和38年)12月1日:準急「松前」運行開始。
- 1970年(昭和45年)12月12日:業務委託駅となる[3]。
- 1980年(昭和55年)10月1日:急行「松前」廃止により、優等列車の停車がなくなる。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物の取り扱いを廃止[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取り扱いを廃止[1]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:業務委託廃止。無人駅となり[4]、近距離乗車券は駅前の宮下日通営業所で販売。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承[1]。
- 1988年(昭和63年)2月1日:松前線の全線廃止に伴い、廃駅となる。
駅名の由来
[編集]所在した地名より。当地はアイヌ語で「(水深が)浅い・鮭の産卵場(イチャン/ichan)」を表す「ハキチャニ(hak-ichani)」から、「萩砂里(はぎさり・はぎちゃに)」と呼ばれていたが[5]。本駅が開設される前の1929年(昭和4年)に、周辺地区と地名の統合・整理が行われ、地区内にある知内温泉から「湯ノ里」へ改称された[6]。
駅構造
[編集]廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の南側(松前方面に向かって左手側)に存在した。業務委託駅となっており、駅舎はホームの東側に位置し、通路で連絡した[7]。
利用状況
[編集]- 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は96人[7]。
駅周辺
[編集]駅近辺が青函トンネルの出入口になっている。
- 湯の里知内信号場 - 1988年(昭和63年)3月13日、海峡線開業時に「知内信号場」として開設。松前線の廃止で湯ノ里駅と渡島知内駅を失った地元の請願で1990年(平成2年)7月1日に「知内駅」に昇格、北海道新幹線開業に伴い2014年(平成26年)3月15日廃止、2016年(平成28年)3月26日に現在の名称で再び信号場となる[8]。
- 国道228号 - 駅から南に約1 km。駅からゆるい坂を下る[7]。
- 道の駅しりうち - 海峡線湯の里知内信号場に隣接。
- 湯ノ里郵便局
- 知内町立湯の里小学校
- 湯の里大橋
- 知内温泉 - 駅から西に約3 km。湯ノ川流域にある[7]。
- 湯ノ川 - 駅から西に約3 km[7]。
- 知内川
- 函館バス「湯の里第一」停留所
駅跡
[編集]2010年(平成22年)時点では何も残っておらず[9]、空き地になっている。駅跡付近の線路跡はアスファルト舗装され、道路化されている[10]。駅名標のレプリカがある。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、829頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、219頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 「12日から江差・松前線も営業新体制に移行」『交通新聞』交通協力会、1970年12月12日、1面。
- ^ 「通報 ●飯田線三河川合駅ほか186駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1986年10月30日、12面。
- ^ “町名の由来”. 北海道知内町. 知内町. 2018年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月7日閲覧。
- ^ 知内町, ed (2015). “年表編 懐かしい「地元の追想」” (PDF). 第3分冊 懐かしい地元の追想. 新・知内町史. 知内町 2018年4月7日閲覧。
- ^ a b c d e 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)61ページより。
- ^ 『北海道新幹線 新駅の駅名について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2014年6月11日 。2014年6月18日閲覧。
- ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)169ページより。
- ^ 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社、2011年9月発行)164ページより。