千軒駅

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千軒駅
駅舎正面(1987年12月)
せんげん
Sengen
湯ノ里 (7.2 km)
(9.0 km) 渡島福島
地図
所在地 北海道松前郡福島町字千軒
北緯41度33分23.4秒 東経140度15分59秒 / 北緯41.556500度 東経140.26639度 / 41.556500; 140.26639座標: 北緯41度33分23.4秒 東経140度15分59秒 / 北緯41.556500度 東経140.26639度 / 41.556500; 140.26639
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 松前線
キロ程 24.2 km(木古内起点)
電報略号 ハン(改称前:碁盤坂駅)
セケ(改称後:千軒駅)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業年月日 1938年昭和13年)10月21日
廃止年月日 1988年(昭和63年)2月1日
備考 松前線廃線に伴い廃駅
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1976年の千軒駅と周囲約500 m範囲。左が松前方面。島式ホーム1面2線の他、駅裏に留置線が敷かれている。駅舎とホーム間にはかつては貨物積卸線が敷かれていたが、この写真の時点では函館方が切られて、駅舎横松前側にある既に使用を止めた貨物ホームまでの保線用引込線となっていた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

千軒駅(せんげんえき)は、北海道渡島支庁松前郡福島町字千軒にかつて設置されていた、北海道旅客鉄道(JR北海道)松前線廃駅)である。電報略号セケ事務管理コードは▲141504[1]

歴史[編集]

年表[編集]

駅名の由来[編集]

当駅が所在した地名より。地名は、近辺に存在する山「大千軒岳」の名前に由来する。1628年(寛永5年)、この山に金鉱が開かれ、開発で千軒の人家があったためにこの名になったという[6]

駅構造[編集]

廃止時点で、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった。その他に上り線側に副本線(側線扱い)、下り線側に松前方から分岐してレール末端部分には枕木による車止めが設置された[7]行き止まりの側線を1線有していた[6]。この側線に接して、旧貨物ホームが残存していた[7]

最終営業日まで、無人駅扱いの運転取り扱い要員のみが配置されていた駅であった。乗車券類の販売は、簡易委託化されていた。駅舎はホームの東南側に位置し、構内踏切で連絡した[6]。ホームは砂利敷きであった。

利用状況[編集]

  • 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は43人[6]

駅周辺[編集]

  • 国道228号
  • 千軒簡易郵便局
  • 大千軒岳 - 駅から北西に約8 km[6]。地名・駅名の由来となった山である。
  • 福島峠

駅跡[編集]

駅舎と駅構内施設は撤去され、2010年平成22年)時点では、駅跡地に登山者用の休憩施設が設置されている[8]

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道(JR北海道)
松前線
湯ノ里駅 - 千軒駅 - 渡島福島駅

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、219頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  2. ^ a b c d 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)183ページより。
  3. ^ a b c d e 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)27ページより。
  4. ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、829頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  5. ^ 日本国有鉄道コンピューター部『鉄道要覧 昭和48年度』、日本国有鉄道、1975年1月20日、p280。
  6. ^ a b c d e 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)62ページより。
  7. ^ a b 書籍『北海道の大地から消えた鉄道風景』(撮影:上田哲郎、エムジー・コーポレーションMG BOOKS、2012年3月発行)125ページより。
  8. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)169ページより。

関連項目[編集]