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楊俊瀚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
楊俊瀚 Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Chun-Han Yang
国籍 中華民国の旗 台湾
競技 陸上競技短距離走
種目 100m, 200m
大学 中華民国の旗 国立台湾体育運動大学
生年月日 (1997-01-01) 1997年1月1日(27歳)
出身地 中華民国の旗 花蓮県玉里鎮
居住地 中華民国の旗 台湾
身長 176cm
体重 65kg
成績
世界選手権 200m 予選3組5着 (2019年
地域大会決勝 アジア大会
100m:5位(2018年
200m:2位(2018年)
4x100mR:4位(2018年)
アジア選手権
100m:3位(2017年)
200m:優勝(2017年)
4x100mR:2位 (2019年)
自己ベスト
60m 6秒72(室內)(2019年)
100m 10秒11(2018年)台湾記録
200m 20秒23(2018年)台湾記録
走幅跳 6m79(2015年)
獲得メダル
陸上競技
チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
アジア大会
2018 ジャカルタ 200m
アジア選手権
2017 ブバネーシュワル 200m
2019 ドーハ 4x100mR
2017 ブバネーシュワル 100m
2015 武漢 4x100mR
ユニバーシアード
2017 台北 100m
2017 台北 4x100mR
アジアジュニア選手権
2016 ホーチミン 200m
2016 ホーチミン 4x100mR
2014 台北 4x100mR
ユースオリンピック
2014 南京 200m
ユースオリンピックアジア予選
2014 バンコク 200m
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楊 俊瀚(よう しゅんかん、Chun-Han Yang、1997年1月1日 ‐ )は、台湾玉里鎮出身でアミ族陸上競技選手。専門は短距離走100mで10秒11、200mで20秒23の自己ベストを持つ、両種目の台湾記録保持者。2017年アジア選手権では弱冠20歳で男子200mの金メダリストとなった。

経歴

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2014年8月24日の南京ユースオリンピック男子200m決勝で3位に入り(当初は4位でゴールしたが、2位でゴールしたジャマイカ選手がレーン侵害で失格となった)、ユースオリンピックの陸上競技において台湾史上初のメダルとなる銅メダルを獲得した[1]

2015年10月の全國運動會に出場すると、19日の男子100m決勝で10秒29(-0.3)をマークし、易緯鎮が保持する台湾記録に0秒01差と迫った。翌日の20日には男子200m予選で20秒58(+0.7)の台湾記録を樹立し、従来の台湾記録(2001年に張博智がマークした20秒81)を塗り替えると[2]、翌日の決勝では予選の記録を塗り替える20秒53(-0.3)をマークし、翌年のリオデジャネイロオリンピックの参加標準記録(20秒50)に迫った[3]

2017年5月8日の全國大專院校運動會男子100m決勝で自己ベストを0秒07更新する10秒22(-0.1)の台湾記録(当時)を樹立。2012年に易緯鎮が樹立した従来の記録を0秒06更新した[4]

2017年7月にブバネーシュワルで開催されたアジア選手権では出場した3種目全てで決勝に進出したが、2走を務めた男子4×100mリレーは失格に終わった。しかし、男子100mはハサン・タフティアン(10秒25)、フェミ・オグノデ(10秒26)に次ぐ10秒31(+0.7)で3位に入り、アジア選手権同種目で台湾史上30年ぶりのメダルとなる銅メダルを獲得した[5]。男子200mはパク・ボンゴ (en(20秒76)、ディフェンディングチャンピオンのフェミ・オグノデ(20秒79)らを抑え、20秒66(0.0)で初優勝を飾った[6]。アジア選手権の短距離種目(ハードル種目は除く)では、男女通じて台湾史上初の金メダル獲得となった[7]

アジアチャンピオンのワイルドカードを使って8月のロンドン世界選手権男子200mには出場せず、自国開催の台北ユニバーシアードで個人種目とリレーの優勝、そして自己ベスト更新を目指した[8]。迎えた大会では、最初に出場した男子100m準決勝で自身の持つ台湾記録(10秒22)を更新する10秒20(0.0)をマークすると、決勝は10秒22(-0.9)で優勝を飾り、台湾に26年ぶりのユニバーシアード陸上競技の金メダルをもたらした[9][10]。また、これは全てのカテゴリーのオリンピックと世界選手権も含め[注 1]、世界大会の短距離種目で台湾男子選手が獲得した史上初の金メダルとなった[注 2][11]。その後の男子200mは7位に終わりメダルを逃すも、2走を務めた男子4×100mリレーでは銅メダル獲得に貢献した[12]

自己ベスト

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  • 記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風、-は向かい風を意味する。
種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒11 (+0.2) 2018年6月16日 日本の旗 平塚 台湾記録
200m 20秒23 (+0.7) 2018年8月29日 インドネシアの旗 ジャカルタ 台湾記録

主な成績

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  • 備考欄の記録は当時のもの
大会 場所 種目 結果 記録 備考
2013 世界ユース選手権 (en ウクライナの旗 ドネツク 100m 予選 11秒17 (-4.9)
2014 ユースオリンピックアジア予選 タイ王国の旗 バンコク 200m 2位 21秒37 (+0.2)
アジアジュニア選手権 中華民国の旗 台北 100m 6位 10秒73 (+0.3)
200m 5位 21秒17 (+1.0)
4x100mR 3位 39秒91 (4走)
ユースオリンピック (en 中華人民共和国の旗 南京 200m 3位 21秒31 (+0.3)
アジア大会 大韓民国の旗 仁川 200m 準決勝 21秒64 (0.0)
4x100mR 5位 39秒20 (1走)
2015 アジア選手権 中華人民共和国の旗 武漢 100m 準決勝 10秒48 (+0.7)
200m 5位 20秒96 (+1.0)
4x100mR 3位 39秒35 (2走)
ユニバーシアード (en 大韓民国の旗 光州 100m 1次予選 DQ フライング
200m 準決勝 21秒37 (-0.2)
4x100mR 予選 DNF (2走)
2016 アジアジュニア選手権 ベトナムの旗 ホーチミン 200m 優勝 20秒73 (+0.5)
4x100mR 優勝 39秒75 (2走)
世界U20選手権 ポーランドの旗 ブィドゴシュチュ 200m 5位 20秒81 (+1.2)
4x100mR 予選 40秒33 (2走)
2017 アジア選手権 (en インドの旗 ブバネーシュワル 100m 3位 10秒31 (+0.7)
200m 優勝 20秒66 (0.0)
4x100mR 決勝 DQ (2走)
ユニバーシアード (en 中華民国の旗 台北 100m 優勝 10秒22 (-0.9) 準決勝10秒20 (0.0):台湾記録
200m 7位 21秒07 (-3.8)
4x100mR 3位 39秒06 (2走)
2018 アジア大会 インドネシアの旗 ジャカルタ 100m 5位 10秒17 (+0.8)
200m 2位 20秒23 (+0.7) 台湾記録
4x100mR 4位 38秒98 (2走)
2019 アジア選手権 カタールの旗 ドーハ 100m 5位 10秒28 (+1.5)
4x100mR 2位 39秒18 (3走)
世界選手権 カタールの旗 ドーハ 200m 予選 20秒80 (+0.8)

脚注

[編集]

注釈

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出典

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  1. ^ 青奧200米短跑奪牌 楊俊瀚創紀錄!”. 中華電視公司 (2014年8月25日). 2015年11月18日閲覧。
  2. ^ 20秒58飆破全國 楊俊瀚燃奧運鬥魂”. 中央通訊社 (2015年10月20日). 2015年11月18日閲覧。
  3. ^ 楊俊瀚200公尺決賽 再破全國摘冠”. 中央通訊社 (2015年10月21日). 2015年11月20日閲覧。
  4. ^ Fastest man in Taiwan breaks national 100-meter dash record with 10.22 seconds”. Taiwan News (2017年5月8日). 2017年5月13日閲覧。
  5. ^ 短距離走で台湾初 楊俊瀚が金 陸上アジア選手権・男子200m”. 中央通訊社 (2017年7月10日). 2017年7月11日閲覧。
  6. ^ 2017年アジア選手権・フルリザルト (PDF, 877 KB) 2017年アジア選手権・公式サイト 2017年07月11日閲覧
  7. ^ World Championships Beijing 2015 Athletics Statistics Handbook / RESULTS FROM PAST MAJOR CHAMPIONSHIPS(WINNERS OF AREA CHAMPIONSHIPS & GAMES AND COMMONWEALTH GAMES) P.443-448 (PDF, 70.89 MB) 国際陸上競技連盟 2017年07月11日閲覧
  8. ^ ‘Fastest Man in Taiwan’ Hank Yang returns from Asian Athletics Championships”. 民視英語新聞 (2017年7月11日). 2017年8月25日閲覧。
  9. ^ <台北ユニバ>楊俊瀚、台湾勢初の陸上男子100m金”. 中央通訊社 (2017年8月25日). 2017年8月25日閲覧。
  10. ^ 陸上100M金の楊俊瀚、「金は皆のため」”. 台湾国際放送 (2017年8月25日). 2017年8月25日閲覧。
  11. ^ IAAF World Championships London 2017 statistics handbook / RESULTS FROM PAST MAJOR CHAMPIONSHIPS(P.89-464参照) (PDF, 31.3 MB) 国際陸上競技連盟 2017年08月06日閲覧
  12. ^ アスリート・プロフィール”. 2017年夏季ユニバーシアード公式サイト (2017年8月29日). 2017年8月29日閲覧。

外部リンク

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記録
先代
易緯鎮
(10秒28)
2012年5月26日
男子100m
台湾記録保持者
(10秒22 - 10秒11)

2017年5月8日 -
次代
未定
先代
張博智
(20秒81)
2001年4月29日
男子200m
台湾記録保持者
(20秒58 - 20秒23)

2015年10月20日 -
次代
未定