市村泰一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

市村 泰一(いちむら ひろかず、1925年8月19日 - 1989年3月18日)は、日本の映画監督。

人物[編集]

長野県須坂市出身。父は「信濃毎日新聞」の記者。小学校四年まで上田市で過ごしたのち東京府・世田谷に移住、独協中学校をへて1947年上智大学文学部新聞報道科卒業。中学の同級生に藤間紫の弟・藤間勝胤がおり、その関係で15歳の時から大学卒業まで藤間宗家の書生であった。六代目尾上菊五郎に魅せられ歌舞伎研究に没頭、1949年松竹京都撮影所演出部に入る。斎藤寅次郎大曾根辰保渡辺邦男内出好吉などの作品に助監督でついたあと、1961年、川内康範原作、伴淳三郎主演のアクション・コメディ「快人黄色い手袋」で監督デビュー。のち大船に移り、橋幸夫の歌謡映画、坂本九牧伸二の喜劇、由美かおるのミュージカル風作品、「めくらのお市」シリーズなどを多数監督した。70年代には青春ドラマを監督、ほかに橋幸夫の舞台公演、「潮来の伊太郎」「子連れ狼」などを演出した[1]

監督作品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『日本映画人名事典 監督篇』