リンゴの木の下で
「リンゴの木の下で (In the Shade of the Old Apple Tree)」は、アメリカ合衆国の作詞・作曲家ハリー・ウィリアムズ (Harry Williams) と作曲家エグバート・バン・アルスタイン (Egbert Van Alstyne) の共作として、1905年に発表された楽曲[1]。
作品概要
[編集]初期には、ヘンリー・バー (Henry Burr)[2]、アルバート・キャンベル (Albert Campbell)、ハイドン・カルテット (Haydn Quartet) とハリー・マクドノフ (Harry Macdonough)[3]、アーサー・プライアー (Arthur Pryor)[4]などによるこの曲のレコードがヒットした[5]。
1933年には、デューク・エリントンがこの曲を取り上げて、リバイバルさせた[5]。
ペトゥラ・クラークは、1949年のイギリス映画『Vote for Huggett』の劇中で、この曲を歌っている[6]。
このほか、ミルズ・ブラザース、ルイ・アームストロングはじめ、多数の歌手がこの曲を取り上げている。
歌詞
[編集]The oriole with joy was sweetly singing
The little brook was babbling it's tune
The village bells at noon were gaily ringing
The world seem'd brighter than a harvest moon
For there within my arms I gently pressed you
And blushing red, you slowly turned away
I can't forget the way I once caressed you
I only pray we'll meet another day
I've really come a long way from the city
And though my heart's breaking I'll be brave
I've brought this bunch of flowr's, I think they're pretty
To place upon a freshly moulded grave
If you will show me, Father, where she's lying
Or if it's far, just point it out to me
Said he, "She told us all when she was dying
To bury her beneath the apple tree"
In the shade of the old apple tree
Where the love in your eyes I could see
When the voice that I heard, like the song of the bird
Seem'd to whisper sweet music to me
I could hear the dull buzz of the bee
In the blossoms as you said to me
With a heart that is true, I'll be waiting for you
In the shade of the old apple tree
日本語による歌唱
[編集]「林檎の木の下で」 | |||||||||||
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おおたか静流の楽曲 | |||||||||||
収録アルバム | 『REPEAT PERFORMANCE』 | ||||||||||
リリース | 1992年1月22日 | ||||||||||
ジャンル | J-POP | ||||||||||
時間 | 3分06秒 | ||||||||||
レーベル | CONTINENTAL / TEICHIKU (TECN-30125) | ||||||||||
作詞者 | 柏木みのる(日本語詞) | ||||||||||
作曲者 | Harry Williams Egbert Van Alstyne | ||||||||||
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ディック・ミネは、1937年に柏木みのる(門田ゆたか)[7]による日本語詞で「林檎の樹の下で」としてこの曲を取り上げ、「ディック・ミネ・エンド・ヒズ・ハワイアンズ」名義でウクレレとスティールギターを用いたハワイアン風の編曲による録音を行なった[8]。
この曲は、オンシアター自由劇場の舞台『上海バンスキング』(1979年初演)でも取り上げられ、吉田日出子が柏木(門田)による日本語の歌詞で歌っている[9]。このバージョンは、2002年に日産・サニーのCMソングとして使用されていた。
1992年には、おおたか静流がこの曲を「林檎の木の下で」として取り上げ、アルバム『REPEAT PERFORMANCE』に収録するとともにシングル盤「悲しくてやりきれない」のB面に入れた。その後、この録音は、周防正行監督の映画『シコふんじゃった。』(1992年)のエンディングテーマとなり、さらに山田太一のドラマ『悲しくてやりきれない』にも使われた[10]。
2008年には、井之上隆志、小林美江、横山智佐らが参加した遊座の公演として、この曲をタイトルに掲げた舞台『リンゴの木の下で~昭和21年のジャズ』が行なわれ[11]、この曲も演奏された[12]。
2018年に放送されたキユーピー「キユーピードレッシング」のCMでは、本作の替え歌「SALAD FOREVER」(歌唱:天野花)が使用された。作詞は道面宜久、編曲・演奏は橋本竜樹によるもの[13]。
2022年の映画「PLAN75」の中で倍賞千恵子がカラオケで歌う。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “In the Shade of the Old Apple Tree”. International Lyrics Playground. 2012年6月25日閲覧。
- ^ “In the shade of the old apple tree - Henry Burr”. Library of Congress. 2012年6月25日閲覧。
- ^ “In the shade of the old apple tree - Haydn Quartet, Harry Macdonough”. Library of Congress. 2012年6月25日閲覧。
- ^ “Arthur Pryor's Band: In the Shade of the Old Apple Tree”. Lyrics Vault. 2012年6月25日閲覧。
- ^ a b “The Ink Spots, In The Shade Of The Old Apple Tree Lyrics”. Lyrics Bay. 2012年6月25日閲覧。
- ^ リンゴの木の下で - IMDb
- ^ “門田ゆたか略年譜”. 齋藤秀隆 (2008年4月7日). 2012年7月1日閲覧。
- ^ CD『ジャズ・ソングス/ディック・ミネ』(テイチク、2004年)解説。この曲は17曲目に収録されている。
- ^ “上海バンスキング”. シアターリーグ. 2012年6月25日閲覧。
- ^ “おおたか静流 1992-1993在籍”. テイチクエンタテインメント. 2012年6月25日閲覧。
- ^ “舞台情報 遊座 第2回公演『リンゴの木の下で~昭和21年のジャズ』”. プリエール. 2012年6月25日閲覧。
- ^ 佐藤治彦. “遊座 リンゴの木の下で”. 佐藤治彦. 2012年6月25日閲覧。
- ^ “サラダのうた 天野花 キユーピー キユーピー ドレッシング 「SALAD FOREVER」篇 30秒”. 曲名探偵団. 株式会社 ニスコム. 2019年7月20日閲覧。