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サプレザ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サプレザ
欧字表記 Sahpresa
香港表記 莎貝寶駒
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 (2005-02-11) 2005年2月11日
死没 2020年3月23日(15歳没)
Sahm
Sorpresa
母の父 Pleasant Tap
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 (ペンシルベニア州)
生産者 Douglas Owen McIntyre
馬主 Douglas Owen McIntyre→吉田照哉
調教師 R.コレ(フランス)
競走成績
生涯成績 21戦8勝
勝ち鞍 G1サンチャリオットS(2009年 - 2011年)
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サプレザ (Sahpresa) はアメリカで生産されフランスで調教された競走馬。馬名は父母名を組み合わせたものであるが、名前自体に意味はない[1]

経歴

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2009年4歳春までにリステッドレース2勝を含む3勝の他、重賞競走でも好走を続け、同年秋のG1サンチャリオットステークスでは英1000ギニーなど英GI2勝馬ガナーティを退け優勝。また1998年に独立したコレ調教師は開業12年目でのG1タイトル獲得となった。

2010年にも同競走を制覇するなど、デビュー当初より1600mから1800mの競走を主体に活躍を続け、調教師より「この馬のセールスポイントは順応力と精神力」と評された[2]同馬は仏英欧州圏の他、日本香港へも遠征、大崩れのない堅実な成績を残し、他国の馬場への適応ぶりを見せた。

日本へはサンチャリオットステークスの実績から2009・2010・2011年のマイルチャンピオンシップの招待馬として出走、それぞれ3着・4着・3着という結果となっている。2011年には褒賞金1800万円を獲得した。2009・2010年のレースに騎乗したペリエルメール両騎手、そして調教師らは口を合わせ外枠に入った不利を敗因に挙げた[3]

この他2010年ヴィクトリアマイルへの選出馬にも選ばれているが、こちらは気候による調整の遅れを理由に出走を辞退している。

2011年初戦のパレロワイヤル賞を制覇。ファルマスステークスロートシルト賞ではともに2着、ジャック・ル・マロワ賞では3着となった。9月のサンチャリオットステークスに出走し3連覇を達成する。マイルチャンピオンシップ3着の後は香港へ遠征し、12月の香港マイルに出走したが8着に敗れた。このレースを最後に現役を引退し、社台ファーム繁殖牝馬となった。

なお、サプレザは当初オーナーブリーダーであるダグラス・マッキンタイヤの所有馬であったが、2010年サンチャリオットステークス優勝後にトレードが成立し吉田照哉の所有馬となっている。

競走成績

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出走日 競馬場 競走名 距離 馬場 着順 騎手 斤量 着差 1着(2着)馬
2008 06.29 メゾンラフィット フォシュール賞 芝1600m 1着 T.ジレ 56.5 8馬身 (Second Act)
09.02 ロンシャン ジェーヴル賞 芝1800m 3着 T.ジレ 57.5 1馬身 Iolith
09.26 サンクルー コロナシオン賞 準重 芝1600m 1着 O.ペリエ 55 6馬身 (Alsace)
10.17 ニューマーケット ダーレイS G3 芝9f 4着 K.マニング 55.5 1馬身3/4 Charlie Farnsbarns
2009 05.07 ロンシャン モントルトゥー賞 準重 芝1600m 1着 C.スミヨン 56.5 3馬身 (Murcielago)
06.14 シャンティイ 北部鉄道賞 G3 芝1600m 2着 C.スミヨン 54.5 3馬身 Beacon Lodge
08.02 ドーヴィル ロートシルト賞 G1 芝1600m 4着 C.スミヨン 57 5馬身 Goldikova
08.30 ドーヴィル クインシー賞 G3 芝1600m 2着 C.スミヨン 56.5 3/4馬身 Racinger
10.03 ニューマーケット サンチャリオットS G1 芝8f 堅良 1着 T.ダーカン 58 1馬身1/2 (Ghanaati)
11.22 京都 マイルCS GI 芝1600m 3着 O.ペリエ 55 1馬身1/2 カンパニー
2010 06.16 アスコット ウィンザーフォレストS G2 芝8f 堅良 8着 O.ペリエ 58.5 18馬身1/2 Strawberrydaiquiri
09.05 ロンシャン パン賞 G3 芝8f 1着 C.スミヨン 56 1馬身1/2 (Dalghar)
10.02 ニューマーケット サンチャリオットS G1 芝8f 1着 C.スミヨン 58 1馬身3/4 (Strawberrydaiquiri)
11.21 京都 マイルCS GI 芝1600m 4着 C.ルメール 55 1/2馬身 エーシンフォワード
12.12 沙田 香港マイル G1 芝1600m 3着 C.ルメール 55.5 1馬身1/4 Beauty Flash
2011 06.04 ロンシャン パレロワイヤル賞 G3 芝1400m 1着 G.ブノワ 60 1馬身1/2 ムーンライトクラウド
07.08 ニューマーケット ファルマスS G1 芝8f 2着 C.ルメール 59.5 1馬身1/4 Timepiece
07.31 ドーヴィル ロートシルト賞 G1 芝1600m 2着 C.ルメール 57 短首 Goldikova
09.21 ニューマーケット サンチャリオットS G1 芝8f 堅良 1着 C.ルメール 58.5 1馬身 (Chachamaidee)
11.20 京都 マイルCS GI 芝1600m 3着 C.ルメール 55 1馬身1/2 エイシンアポロン
12.11 沙田 香港マイル G1 芝1600m 8着 C.ルメール 55.5 1/2馬身 Able One

繁殖時代

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2020年3月28日に4番仔のサトノインプレッサ毎日杯を制し、産駒の重賞初制覇を挙げた。2020年3月23日に死亡[4]

繁殖成績

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馬名 誕生年 毛色 馬主 厩舎 戦績
初仔 シャリオドール 2013年 栗毛 ヴィクトワールピサ (有)社台レースホース 美浦・戸田博文 6戦0勝(引退・繁殖)
産駒にオニャンコポン
2番仔 ルーズベルトゲーム 2014年 黒鹿毛 ディープインパクト 栗東・橋口慎介 16戦1勝(引退・繁殖)
3番仔 サプレザの2015 2015年 鹿毛 オルフェーヴル 栗東・池江泰寿 未出走
4番仔 サトノインプレッサ 2017年 黒鹿毛 ディープインパクト (株)サトミホースカンパニー 栗東・矢作芳人 9戦3勝(引退・種牡馬)
2020年毎日杯(GIII)
5番仔 クロステック 2019年 黒鹿毛 ロードカナロア (有)社台レースホース

→近藤克麿

栗東・大久保龍志

名古屋・藤ヶ崎一人

28戦4勝(現役)
6番仔 レシプロシティ 2020年 黒鹿毛 キズナ (有)社台レースホース 美浦・田村康仁 12戦1勝(現役)
  • 2024年10月5日現在

血統表

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サプレザ血統ミスタープロスペクター系 / Round Table 9.38% 5 x 4) (血統表の出典)

Sahm
1994 黒鹿毛
父の父
Mr. Prospector
1970
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
父の母
Salsabil
1987
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Flame of Tara *アーテイアス
Welsh Flame

Sorpresa
1996
Pleasant Tap
1987
Pleasant Colony His Majesty
Sun Colony
Never Knock Stage Door Johnny
Never Hula
母の母
Dubiously
1987
Jolie Jo Round Table
Jolie Deja
Skeptic Lady Olden Times
Mysterious Lady F-No.11-a


血統背景

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  • 父 Sahm は現役時代はG2勝ちが最高であったが、母 Salsabil が愛ダービー英オークスなどG1を5勝した名牝であったために種牡馬入り、しかし種牡馬としてはサプレザ以外にG2勝ち馬を1頭出しただけであまり成功しなかった。
  • 母 Sorpresa は現役時代12戦3勝。サプレザ以外にこれといった馬は出していない。Sorpresaの半兄に1999年阪神スプリングジャンプに勝利したファイブポインター。祖母 Dubiously の半兄にアメリカでG3を3勝した Bill E. Shears がいる。

脚注

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  1. ^ 2009年マイルチャンピオンシップレーシングプログラム
  2. ^ JRAHP内コレ調教師コメント
  3. ^ JRAHP・2010年11月22日日刊スポーツ・2010年11月21日競馬エイト
  4. ^ ジャパン・スタッドブック・インターナショナル hhttps://www.studbook.jp/users/ja/Honba.php?sid=945512460

外部リンク

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