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カラム・スミス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カラム・スミス
基本情報
本名 カラム・ジョン・スミス
通称 Mundo(世界)
階級 ライトヘビー級
身長 191 cm
リーチ 198 cm
国籍 イギリスの旗 イギリス
誕生日 (1990-04-23) 1990年4月23日(34歳)
出身地 マージーサイドリヴァプール
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 31
勝ち 29
KO勝ち 21
敗け 2
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カラム・ジョン・スミス(Callum John Smith, 1990年4月23日 - )は、イングランドマージーサイドリヴァプール出身のプロボクサー。元世界ボクシング協会 (WBA) 世界スーパーミドル級スーパー王者。4人兄弟の末っ子で、元プロボクサーでトレーナーのポール・スミス、元スーパーフェザー級ランカーのスティーブン・スミス、元世界ボクシング機構 (WBO) 世界スーパーウェルター級王者のリアム・スミス[1]を兄に持つ。トレーナーはジョー・ギャラガー[2]

経歴

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アマチュア時代

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アマチュア時代に2010年コモンウェルスゲームズに出場し、ウェルター級で銀メダルを獲得。2012年ロンドンオリンピックにも出場を目指したものの、予選で敗退した。その後、プロに転向してマッチルーム・スポーツと契約[3]

プロ時代

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スーパーミドル級

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2012年11月17日、ノッティンガムキャピタル・FM・アリーナ・ノッティンガム英語版でダン・ブラックウェルとデビュー戦を行い、4回判定勝ちを収めた[4]

2013年9月21日、リヴァプールのM&S・バンク・アリーナでパトリック・メンディと英国ボクシング管理委員会 (BBBofC) イングランドスーパーミドル級王座決定戦を行い、初回KO勝ちを収め王座獲得に成功した[5]

2013年10月26日、シェフィールドモーターポイント・アリーナ・シェフィールドでルーベン・エドゥアルド・アコスタと世界ボクシング評議会 (WBC) インターナショナルスーパーミドル級王座決定戦を行い、6回KO勝ちを収め王座獲得に成功した[6]

2014年5月17日、カーディフモーターポイント・アリーナ・カーディフでトビアス・ウェッブと対戦し、2回KO勝ちを収めWBCインターナショナル王座の初防衛に成功した[7]。7月12日、M&S・バンク・アリーナでブラディン・ビオセと対戦し、10回3-0(99-91×2、100-90)の判定勝ちを収め2度目の防衛に成功した[8]。11月22日、M&S・バンク・アリーナでニコラ・スジェクロカと対戦し、12回3-0(118-111、118-110、120-108)の判定勝ちを収め3度目の防衛に成功した[9]

2015年6月26日、M&S・バンク・アリーナでクリストファー・リブラッセとWBC世界スーパーミドル級シルバー王座決定戦を行い、12回3-0(118-110×2、120-107)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[10]

2015年11月7日、M&S・バンク・アリーナでWBCシルバー王座の防衛戦とBBBofC英国スーパーミドル級王座決定戦としてロッキー・フィールディングと対戦し、初回2分45秒TKO勝ちを収めWBCシルバー王座の初防衛に成功、BBBofC英国王座の獲得に成功した[11]

2016年4月2日、リヴァプールのエコー・アリーナ・リヴァプールで欧州ボクシング連合 (EBU) 欧州スーパーミドル級王者のハディラ・モホマディと対戦し、初回TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[12]

2016年9月10日、ロンドンO2アリーナでノルベルト・ネメサパティと対戦し、ネメサパティが7回終了時に棄権したためWBCシルバー王座の初防衛に成功した[13]

2016年12月10日、マンチェスターマンチェスター・アリーナルーク・ブラックレッジ英語版と対戦し、10回KO勝ちを収めBBBofC英国王座の初防衛に成功した[14]

2017年7月8日、モナコモンテカルロにてWorld Boxing Super Series (WBSS) スーパーミドル級トーナメントの組み合わせ発表会が開催され、第2シードとなったスミスは初戦の対戦相手にエリック・スコーグランドを指名した[15]。9月16日、M&S・バンク・アリーナで行われたWBSSスーパーミドル級トーナメント準々決勝でスコーグランドとWBCダイヤモンド王座決定戦を行い、12回3-0(116-112、117-110、117-111)の判定勝ちを収め王座獲得に成功するとともにWBSS準決勝に進出した[16][17]

準決勝では元ライトヘビー級2冠王者でWBC世界スーパーミドル級8位のユルゲン・ブリーマーと対戦する予定であったが、ブリーマーがインフルエンザの感染を理由に急遽出場を辞退したため、代役としてWBC世界スーパーミドル級35位のニキー・ホルツケンに対戦相手が変更になった[18][19]2018年2月24日、ドイツニュルンベルクにあるアレーナ・ニュルンベルガー・フェアジッヒャルングでホルツケンとWBSS準決勝を行い、12回3-0(117-111×2、118-110)の判定勝ちを収め初防衛に成功するとともにWBSS決勝に進出した[20][21]

2月26日、決勝でスミスと対戦する予定だったWBA世界スーパーミドル級スーパー王者ジョージ・グローブスが、準決勝のクリス・ユーバンク・ジュニア戦で肩を脱臼し手術することを発表したため、6月2日にO2アリーナで開催されると発表されていた決勝戦は7月以降に延期されることになった[22][23]。イギリス人同士の対決であったため、当初は延期後も変わらずイギリスで行われる予定であったが、最終的には2018年9月にサウジアラビアジッダで開催されることになった[24][25]

9月28日、ジッダのキング・アブドゥッラー・スポーツシティでグローブスと決勝を行い、7回2分4秒KO勝ちを収めWBSSを制するとともにWBAスーパー王座とリングマガジン認定王座を獲得、WBCダイヤモンド王座の2度目の防衛に成功した[1][26][27]

2019年6月1日、ニューヨークマディソン・スクエア・ガーデンで元WBA世界ミドル級王者でWBA世界スーパーミドル級10位のハッサン・ヌダム・ヌジカムと対戦し、3回2分56秒TKO勝ちを収めWBA王座は初防衛、WBCダイヤモンド王座は3度目、リングマガジン認定王座は初防衛に成功した[28][29][30]

2019年11月23日、リヴァプールのM&S・バンク・アリーナでWBA世界スーパーミドル級暫定王者ジョン・ライダーと団体内王座統一戦を行い、12回3-0(117-111、116-112×2)の判定勝ちを収めWBA王座は王座統一による2度目の防衛、WBCダイヤモンド王座は4度目、リングマガジン認定王座は2度目の防衛に成功した[31][32][33]が、ライダーが勝っていたとする声が多数挙がる疑惑の判定となった[34]

2020年12月19日、テキサス州サンアントニオのアラモドームで新型コロナウイルスの影響で集客制限がある中で11,426人の観客を動員して[35]、WBA世界スーパーミドル級正規王者サウル・アルバレスとWBA王座団体内統一戦並びにWBC世界スーパーミドル級王座決定戦で対戦。試合は終始アルバレス有利の一方的な展開となり、12回0-3(111-117、109-119×2)のプロ初黒星となる判定負けを喫しWBA王座とWBC王座、リングマガジン認定王座から陥落した[36]

ライトヘビー級

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2024年1月13日、ケベック州ケベック・シティービデオトロン・センターでWBC・国際ボクシング連盟 (IBF)・WBO世界ライトヘビー級3団体統一王者のアルツール・ベテルビエフと対戦したが、7回2分TKO負けを喫し2階級制覇に失敗した[37]。本来は2023年8月19日に同会場で対戦する予定だったが、ベテルビエフが顎の骨感染症の手術を受けたため延期されていた。

獲得タイトル

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  • BBBofCイングランドスーパーミドル級王座
  • BBBofC英国スーパーミドル級王座
  • EBU欧州スーパーミドル級王座
  • WBCインターナショナルスーパーミドル級王座
  • WBC世界スーパーミドル級シルバー王座
  • WBC世界スーパーミドル級ダイヤモンド王座
  • WBA世界スーパーミドル級スーパー王座(防衛2)
  • リングマガジン世界スーパーミドル級王座

脚注

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  1. ^ a b World Boxing Super Series final: Callum Smith knocks out George Groves BBC Sport, 2018年9月28日
  2. ^ 井上尚弥、英名伯楽が証言した怪物の二面性「グラブにバズーカ砲を装着しながら…」 Yahoo!ニュース 2019年8月1日
  3. ^ Callum Smith Signs With Matchroom, Pro Debut 11/17 Boxing Scene.com 2012年10月31日
  4. ^ Carl Froch Destroys Yusaf Mack, Eyes Rematches in 2013 Boxing Scene.com 2012年11月17日
  5. ^ Smith Brothers Dominating With Domestic Gold Wins Boxing Scene.com 2013年9月28日
  6. ^ Anthony Joshua Drills Butlin, Brian Rose Shocks Maciel Boxing Scene.com 2013年10月26日
  7. ^ Welsh boxer Gavin Rees finishes career with victory over Gary Buckland WalesOnline 2014年5月17日
  8. ^ Bellew and Cleverly Stop Foes, Joshua Drills Skelton Boxing Scene.com 2014年7月12日
  9. ^ Callum Smith outclasses Nikola Sjekloca to continue unbeaten professional start Daily Mail Online 2014年11月22日
  10. ^ Callum Smith dominates Christopher Rebrasse to win the WBC Silver Super-Middleweight title The Daily Star 2015年6月26日
  11. ^ Callum Smith Dominates Rival Fielding Britwatch Sports 2015年11月8日
  12. ^ Callum Smith Spectacularly Blasts Out Mohoumadi In 1 Boxing News and Views 2016年4月2日
  13. ^ Callum Smith dominates Norbert Nemesapati to set up WBC super-middleweight title shot Mirror.co.uk 2016年9月10日
  14. ^ Callum Smith With Brutal Knockout of Luke Blackledge Boxing Scene.com 2016年12月10日
  15. ^ Quarter-Finals are Drawn in Monaco World Boxing Super Series 2017年7月9日
  16. ^ Callum Smith wins by unanimous decision over Erik Skoglund in World Boxing Super Series Sky Sports 2017年9月17日
  17. ^ Smith: "I’m in this tournament to win it” World Boxing Super Series 2017年9月18日
  18. ^ Smith gets new WBSS foe: Nieky Holzken Fightnews.com 2018年2月20日
  19. ^ ブリーマーWBSS辞退、C・スミスは代役と準決勝 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年2月21日
  20. ^ Callum Smith takes down Nieky Holzken, will face George Groves in WBSS final ESPN.com 2018年2月25日
  21. ^ WBSS準決勝 スミス勝利でグローブスと決勝 Boxing News(ボクシングニュース)2018年2月25日
  22. ^ George Groves targets July return against Callum Smith after shoulder surgery Sky Sports 2018年2月26日
  23. ^ Groves to have surgery, wants WBSS extension ESPN.com 2018年2月26日
  24. ^ World Boxing Super Series: George Groves v Callum Smith 'unlikely to be in UK' BBC Sport 2018年7月5日
  25. ^ Groves vs. Smith Finalized For September 28 in Jeddah Boxing Scene.com 2018年7月27日
  26. ^ Groves vs Smith: Callum Smith stops George Groves to win WBA super-middleweight world title Sky Sports 2018年9月29日
  27. ^ スミスがグローブスをKO WBSS・S・ミドル級制覇 Boxing News(ボクシングニュース)2018年9月29日
  28. ^ CALLUM SMITH MAKES A POINT IN HIS US DEBUT, BLOWS AWAY HASSAN N’DAM IN 3 The Ring 2019年6月1日
  29. ^ Anthony Joshua undercard results: Joshua Buatsi, Callum Smith, Katie Taylor all win The Daily Star 2019年6月2日
  30. ^ スミスがエンダム撃沈 WBA・SM級スーパー王座V1 Boxing News(ボクシングニュース)2019年6月2日
  31. ^ Callum Smith beats John Ryder in controversial super-middleweight title fight win The Daily Star 2019年11月23日
  32. ^ Callum Smith Overcomes John Ryder With Questionable Scores Boxing Scene.com 2019年11月23日
  33. ^ スーパー王者スミスが暫定退治 WBA・S・ミドル級 Boxing News(ボクシングニュース)2019年11月24日
  34. ^ Smith vs Ryder results: Callum Smith wins questionable decision over John Ryder”. Bad Left Hook (2019年11月23日). 2019年12月24日閲覧。
  35. ^ Callum Smith reveals what it's like to share the ring with Canelo”. British Boxing News (2021年1月29日). 2021年3月20日閲覧。
  36. ^ カネロがスミスを圧倒 S・ミドル級2冠を手中 キャリアのベストファイトをアピール Boxing News(ボクシングニュース)2020年12月20日
  37. ^ ベテルビエフ強し スミス7回で撃沈 ビボルとのL・ヘビー級4団体統一戦に前進”. ボクシングニュース. MACC出版 (2024年1月14日). 2024年1月20日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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前スーパー王者
ジョージ・グローブス
WBA世界スーパーミドル級スーパー王者
2018年9月28日 - 2020年12月19日
次スーパー王者
サウル・アルバレス