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アルマンゾル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルマンゾル
アントニオ・カロの勝負服
欧字表記 Almanzor
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2013年3月11日(11歳)
Wootton Bassett
Darkova
母の父 Maria's Mon
生国 フランスの旗 フランス
生産者 Haras d'Etreham
馬主 Ecurie Antonio Caro &
Gerard Augustin-Normand
調教師 Jean-Claude Rougetフランス
競走成績
生涯成績 11戦8勝
獲得賞金 2,146,890ポンド
勝ち鞍
GI フランスダービー 2016年
GI 愛チャンピオンS 2016年
GI チャンピオンS 2016年
GII ギヨームドルナノ賞 2016年
GIII ギシュ賞 2016年
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アルマンゾルAlmanzor, 2013年3月11日 - )は、鹿毛競走馬である。主な勝ち鞍は2016年ジョッケクルブ賞2016年アイリッシュチャンピオンステークス2016年チャンピオンステークスである。2016年のカルティエ賞最優秀3歳牡馬。

経歴

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2歳時(2015年)

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2015年ラ・テスト=ド=ビュック競馬場でデビューし勝利した。リステッドレースのボルドーグランクリテリウムまで3連勝し、4戦目のクリテリウム・アンテルナシオナル(G1)でG1初挑戦となったが、7着に敗れた。

3歳時(2016年)

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3歳初戦のフォンテーヌブロー賞英語版(G3)は3着に敗れるも、続くギシュ賞英語版(G3)を勝利し、重賞初制覇となった。

次走にはジョッケクルブ賞(G1)が選ばれた。人気は同厩のメクタールやジョン・ゴスデン厩舎のファウンデーションに集まり、アルマンゾルは人気薄であったが、道中内で脚を溜めて直線抜け出すと、ザルカヴァの仔で人気のザラクを1馬身半差退けて勝利し、G1初勝利となった。

続くギヨームドルナノ賞(G2)で再びザラクを退けると、宣言通りアイリッシュチャンピオンステークス(G1)に出走した[1]。同年のダービーステークスアイリッシュダービーを勝った3歳牡馬ハーザンド、G1競走2勝2着8回の4歳牝馬ファウンド、G1競走6勝の3歳牝馬マインディングなど3歳馬・古馬共にメンバーが揃った中、直線一気で追い縋るファウンドを3/4馬身差退けて勝利した。凱旋門賞を距離を理由に回避すると、次走はチャンピオンステークス(G1)を選択。アルマンゾルが回避した凱旋門賞をファウンドが制しチャンピオンステークス(G1)に出走したが、アルマンゾルは再びファウンドを退け、G1競走3勝目となった[2]

4歳時(2017年)

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自厩舎の馬ヘルペスウイルス1型の流行により発熱を引き起こし、長期の休養を余儀なくされたアルマンゾルはゴントービロン賞英語版(G3)に出走したが[3]、反応がなく5着に敗れた。この敗戦により、後日引退が決定した[4]

競走成績

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出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2015.07.28 ラテストドビッシュ Prix Du Naissaim 芝1400m 1着 J.エイケム 1+12馬身 (Dream Dy)
2015.08.21 クレールフォンテーヌ Prix Tunisair 芝1600m 1着 C.スミヨン 3馬身 (Valley Kid)
2015.10.08 ボルドールブスコー ボルドーグランクリテリウム 準重 芝1600m 1着 J.エイケム 3馬身 (Camp Courage)
2015.11.01 サンクルー クリテリウム国際 G1 芝1600m 7着 C.スミヨン 4+12馬身 Johannes Vermeer
2016.04.20 シャンティイ フォンテーヌブロー賞 G3 芝1600m 3着 J.エイケム 34馬身 Dicton
2016.05.10 シャンティイ ギシュ賞 G3 芝1800m 1着 C.スミヨン 2馬身 (Floodlight)
2016.06.05 シャンティイ 仏ダービー G1 芝2100m 1着 J.エイケム 1+12馬身 (Zarak)
2016.08.15 ドーヴィル ギョームドルナーノ賞 G2 芝2000m 1着 J.エイケム 1馬身 (Zarak)
2016.09.10 レパーズタウン 愛チャンピオンS G1 芝10f 1着 C.スミヨン 34馬身 (ファウンド)
2016.10.15 アスコット 英チャンピオンS G1 芝10f 1着 C.スミヨン 2馬身 (ファウンド)
2017.08.15 ドーヴィル ゴントービロン賞 G3 芝2000m 5着 C.スミヨン 3+12馬身 First Sitting

種牡馬時代

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引退後はフランスのエトレアム牧場で種牡馬入り[5]。初年度の種付け料は3万5000ユーロ。シャトル種牡馬としてニュージーランドのケンブリッジスタッドでも供用される[6]

主な産駒

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血統表

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アルマンゾル血統 (血統表の出典)[§ 1]

Wootton Bassett
2008 鹿毛
父の父
Iffraaj
2001 鹿毛
Zafonic Gone West
Zaizafon
Pastorale Nureyev
Park Appeal
父の母
Balladonia
1996 鹿毛
Primo Dominie Dominion
Swan Ann
Susquehanna Days Chief's Crown
Gliding By

Darkova
2008 栗毛
Maria's Mon
1993 芦毛
Wavering Monarch英語版 Majestic Light
Uncommitted
Caralotta Maria Caro
Water Malone
母の母
Darkara
2001 鹿毛
Halling Diesis
Dance Machine
Daralbayda Doyoun英語版
Daralinha
母系(F-No.) 1号族(FN:1-e) [§ 2]
5代内の近親交配 アウトブリード [§ 3]
出典
  1. ^ JBISサーチ[7]
  2. ^ JBISサーチ[7]
  3. ^ JBISサーチ[7]
  • 父・Wootton Bassettの初年度産駒である。

脚注

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出典

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  1. ^ Rouget outlines autumn targets for Almanzor” (英語). Racing Post (2016年7月15日). 2016年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月11日閲覧。
  2. ^ “【英チャンピオンS】アルマンゾルがG1・3勝目 ファウンド2着”. スポーツニッポン. (2016年10月17日). オリジナルの2016年10月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161025155529/https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2016/10/17/kiji/K20161017013549920.html 2016年12月11日閲覧。 
  3. ^ Arc second favourite Almanzor returns to action for Rouget” (英語). Racing Post (2017年8月16日). 2017年8月16日閲覧。
  4. ^ Almanzor retired after disappointing Deauville reappearance” (英語). Racing Post (2017年8月21日). 2017年8月21日閲覧。
  5. ^ Champion Almanzor to stand at Haras d'Etreham | Bloodstock News | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年10月30日閲覧。
  6. ^ European champion Almanzor to shuttle to Cambridge Stud | Bloodstock News | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年10月30日閲覧。
  7. ^ a b c 血統情報:5代血統表|Almanzor(FR)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. jbis.or.jp. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年5月9日閲覧。

外部リンク

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