SquashFS
SquashFS (.sfs) (スカッシュエフエス)はLinux向けの圧縮された読み込み専用ファイルシステムである。SquashFSはファイル、inodeとディレクトリを圧縮し、高圧縮のためブロックサイズを1,024KBまでサポートする。SquashFSファイルシステムにアクセスするための(GPLでライセンスされた)フリーソフトウェアもSquashFSと呼ばれる。
SquashFSは低いオーバーヘッドが要求され、ブロックデバイスやメモリの制限が厳しい(組み込みシステムのような)システムを対象とした汎用読み取り専用ファイルシステムである。SquashFSにLZMA圧縮をもたらすプロジェクトもある[1]が、標準的なバージョンのSquashFSはgzip圧縮を使っている。
利用
[編集]SquashFSはLive CDバージョンのDebian、Finnix、Gentoo Linux、GParted、Ubuntu、Fedoraや gNewSense、そしてOpenWRTやDD-WRTルータのファームウェアのような組込みディストリビューション上で使われている。Live Linuxディストリビューションなどの読み取り専用メディアにインストールされているシステムに対して読み書き環境を提供するため、SquashFSはUnionFSやaufsのようなunion mountファイルシステムとしばしば併用される。これにより、SquashFSの高速圧縮機能と、動作中にファイルを変更する機能の両方を利用することができる。SLAX、Debian LiveやMandriva Oneのようなディストリビューションはこの組み合わせを使っている。
SquashFSのディスク上のフォーマットは十分安定しておりLinuxカーネルのバージョン2.6.29にマージされた[2]。
関連項目
[編集]- Cramfs - もう一つの読み込み専用圧縮ファイルシステム
- zisofs - ISO 9660 ファイルシステムへの透過的圧縮拡張
- cloop - Linuxカーネル向けの圧縮ループバックデバイスモジュール
脚注
[編集]- ^ Why Squashfs LZMA?
- ^ Btrfs and Squashfs merged into Linux kernel Jan 10, 2009