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HIP 38594 b

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
HIP 38594 b
HIP 38594 b
分類 太陽系外惑星
地球型惑星海王星型惑星の可能性あり)
軌道の種類 周回軌道
発見
発見年 2020年
発見方法 ドップラー分光法[1]
軌道要素と性質
軌道の種類 周回軌道
軌道長半径 (a) 0.256±0.003 au[1]
離心率 (e) 0.17±0.11[1]
公転周期 (P) 60.722±0.122 [1]
HIP 38594の惑星
衛星の数 0
位置
赤経 (RA, α)  07h 54m 11.0s[1]
赤緯 (Dec, δ) −25° 18′ 11″[1]
視線速度 (Rv) 1.89±0.4 m/s[1]
距離 17.798±0.005 pc[1]
物理的性質
質量 >0.0255±0.0053 MJ[1]
他のカタログでの名称
ロス429b[2]
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HIP 38594 bとは、地球から約17.798光年離れた位置に存在する恒星 HIP 38594 の周囲を公転している太陽系外惑星である[1]

概要 

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HIP 38594 bはドップラー分光法を用いた観測により発見され、その発見は2020年8月に他の10個の惑星とともに公表された[3]。HIP 38594 bは地球の約8.2倍の質量をもつスーパー・アース地球型惑星)であると考えられているが[3]、地球の8倍程度の質量ではスーパー・アースとミニ・ネプチューンが混在している領域であり、海王星型惑星である可能性もある[2]。なお、ドップラー分光法による観測で得られる質量は下限質量であり、これより質量が大きい可能性もある。公転周期は60.7日である。

主星であるHIP 38594の質量は太陽の0.61倍の大型の赤色矮星である[2]

居住可能性 

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HIP 38594 bはハビタブルゾーンに位置していることが判明している[2]。しかし、前述のように地球型惑星ではなく海王星型惑星である可能性もある。そのため、HIP 38594 bが地球型惑星である場合は生命が存在できる環境となっている可能性がある。

脚注 

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  1. ^ a b c d e f g h i j Planet HIP 38594 b”. The Extrasolar Planet Encyclopaedia. 2020年8月27日閲覧。
  2. ^ a b c d 太陽系近傍の赤色矮星に太陽系外惑星が続々と見つかる”. exop.info. 2020年8月27日閲覧。
  3. ^ a b Feng, Fabo; Shectman, Stephen A.; Clement, Matthew S. (2020). "Search for Nearby Earth Analogs. III. Detection of ten new planets, three planet candidates, and confirmation of three planets around eleven nearby M dwarfs". arXiv:2008.07998 [astro-ph.EP]。

関連項目 

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