アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
American Eagle Outfittersから転送)
アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ
種類
株式会社
市場情報 NYSEAEO
業種 小売業
設立 1977年 (1977)
本社
拠点数
929店舗 (アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ)
148店舗 (エアリー)
事業地域
世界中
主要人物
ジェイ・L・ショーテンステイン (会長)
ロバート・L・ハンソン (CEO)
製品 衣類アクセサリーランジェリー化粧品
売上高 増加 US$31.600億 (2011年)
営業利益
減少 US$231.100万 (2011年)
利益
増加 US$151.700万 (2011年)
総資産 増加 US$19.510億 (2011年)
純資産 増加 US$14.170億 (2011年)
従業員数
39,600名 (2012年1月)
ウェブサイト ae.com

アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(AMERICAN EAGLE OUTFITTERS)は、アメリカ合衆国カジュアルファッションブランドである。一般的には、「AEO」「アメリカン・イーグル」などと略されて呼ぶことが多い。主に「ローライズジーンズ」や「Tシャツ」「ジャケット」等を、比較的リーズナブルな価格で販売している。アメリカでは若い世代を中心に非常に人気が高く、主な購買層は15~25歳辺り。北米に1000を超える販売店を有しているほか(2011年7月現在)、アジアや中東などで出店を続けている[1]

会社概要[編集]

1977年に、ペンシルベニア州ピッツバーグにて最高級のメンズ衣服やアクセサリーを販売していた「Silvermans Menswear, Inc (創業1904年)」の子会社として、1号店がオープン。その後も、着実に店舗を増やしていき、1991年には150を超える店舗を有していた。1996年~2001年まで平均して年間売上の増加を記録し、2001年には年間1億550万ドルもの純利益を挙げている。

サブ・ブランド[編集]

  • Bluenotes - 1999年創業で、カナダにてチェーン展開していた。アメリカン・イーグルよりも更に若年層をターゲットにしたデザインが多い。2000年に、経営不振を機に「YM Inc.」へ売却された。[2]
  • aerie(エアリー) - 2006年創業の、主に若い世代の女性をターゲットにしたインナーブランド。下着やパジャマ等を中心に扱っており、全体的に肌に優しい素材を使用している。
  • 77 kids - 2008年創業の、2歳~10歳の子供向けブランド。現在はまだ専門店が無いため、インターネットでの購入のみ可能。

日本における展開[編集]

2010年12月21日青山商事住金物産(現・日鉄物産)と共同出資して設立した株式会社イーグルリテイリングが、日本におけるAEOとエアリーのフランチャイズ展開権を獲得[3][4]2012年4月18日東急不動産東京都渋谷区神宮前4丁目の神宮前交差点(かつての原宿セントラルアパート跡地)に開業する東急プラザ 表参道原宿に1号店を[5]、翌19日には江東区青海臨海副都心)の複合施設ダイバーシティ東京 プラザ[6]、相次いで開店した。2012年7月に千葉県船橋市ららぽーとTOKYO-BAY[7]、同年冬には豊島区東池袋1丁目で三井不動産グループが開発する商業ビルに出店[8]。その後も店舗網を増やしていった。

2019年6月、事業見直しの一環で、表参道と池袋の旗艦店2店舗を年内に閉店する方針が明らかになった[9]。そして同年11月25日、青山商事は12月31日までに国内全33店舗を閉店、日本事業から撤退することを決めた[10]。 AEOは日本を重要な市場と位置づけ、ネット販売の推進とエアリーの強化を通じて、事業を継続していく方針を表明しており[9]2020年7月、AEOの日本サイトでオンライン販売を開始[11]2021年にはアンバサダーとして赤西仁錦戸亮を起用した[12]。エアリーについても、2021年6月からオンライン販売を開始している[13]。その後、2022年10月に渋谷と池袋に旗艦店を出店することを同年9月に発表した[14]。2023年9月には東急プラザ表参道原宿店をオープンするなど実店舗を徐々に増やしていたが、2024年1月末で国内全店舗を閉店。オンラインショップの運営は継続されるものの、事実上日本市場から再撤退した[15]

脚注[編集]

  1. ^ アメリカンイーグル アウトフィッターズが日本上陸!1号店は「東急プラザ 表参道原宿」!!”. ファッションTV (2012年1月19日). 2012年1月28日閲覧。
  2. ^ “American Eagle Outfitters selling Bluenotes”. trib total media (trib). http://www.pittsburghlive.com/x/pittsburghtrib/s_276217.html 2009年3月18日閲覧。 
  3. ^ アメリカンイーグル日本初進出が正式決定 青山商事と提携”. FASHIONSNAP (2010年12月21日). 2019年11月30日閲覧。
  4. ^ 新たな事業の開始及び合弁会社設立に関するお知らせ”. 青山商事 (2010年12月21日). 2011年12月3日閲覧。[リンク切れ]
  5. ^ 日本を代表する交差点に、東急不動産のリーディング施設が登場「TOKYU PLAZA OMOTESANDO HARAJUKU」“ここでしか”“ここだから”を集結した全27店舗 発表!~ 2012年4月18日(水)に開業!~”. 東急不動産 (2012年1月12日). 2012年1月13日閲覧。
  6. ^ 東京臨海副都心地区の複合施設「ダイバーシティ東京」 平成24年4月19日(木)グランドオープン 世界を代表するファッションブランド、大型エンターテインメント施設が多数出店”. 三井不動産 (2011年12月19日). 2012年1月8日閲覧。
  7. ^ 米SPA「アメリカンイーグル アウトフィッターズ」、東急プラザ表参道原宿に旗艦店”. シブヤ経済新聞 (2012年4月17日). 2012年5月2日閲覧。
  8. ^ 「(仮称)東池袋一丁目計画」6/30着工 「ラウンドワン」「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」の出店が決定 平成24年冬オープン予定”. 三井不動産 (2011年7月1日). 2011年12月3日閲覧。
  9. ^ a b 「アメリカン イーグル アウトフィッターズ」表参道と池袋の旗艦店が閉店へ”. FASHIONSNAP (2019年6月19日). 2019年11月30日閲覧。
  10. ^ 青山商事、「アメリカン・イーグル」全店閉鎖 年内に”. 日本経済新聞 (2019年11月25日). 2019年11月26日閲覧。
  11. ^ アメリカンイーグルの、日本公式オンラインストアが復活。 <バックトゥスクール2020>コレクションも同時ローンチ。”. ソーシャルワイヤー(アットプレス) (2020年7月20日). 2021年8月29日閲覧。
  12. ^ 赤西仁と錦戸亮がアメリカンイーグルのアンバサダーに就任”. 小学館@DIME (2021年3月26日). 2021年8月29日閲覧。
  13. ^ 五十君花実 (2021年6月21日). “米アメリカンイーグルの下着ブランド「エアリー」が再上陸 “修正なし”の多様な美を打ち出し”. WWD JAPAN. 2021年8月29日閲覧。
  14. ^ 本橋涼介 (2022年9月21日). “「アメリカンイーグル」が日本に再進出 渋谷と池袋に10月出店”. WWDJAPAN. 2022年9月21日閲覧。
  15. ^ 「アメリカンイーグル」が国内店舗を全店閉鎖、実店舗復活からわずか1年で - Fashionsnap・2024年2月2日

出典[編集]

外部リンク[編集]