風ノ旅ビト

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風ノ旅ビト
ジャンル アドベンチャーゲーム
対応機種 PlayStation 3
PlayStation 4
開発元 thatgamecompany
発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント
プロデューサー Robin Hunicke
ディレクター 陳星漢
デザイナー Nicholas Clark
Bryan Singh
Chris Bell
音楽 Austin Wintory
美術 Matt Nava
Aaron Jessie
人数 1人
発売日 アメリカ合衆国の旗:2012年3月13日
日本の旗2012年3月15日
欧州連合の旗2012年3月14日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ACB:G
ESRB:E
PEGI:+7
エンジン PhyreEngine
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風ノ旅ビト』(かぜノたびビト、原題:JOURNEY)は、日本では2012年3月15日PlayStation Storeで配信開始されたPlayStation 3用ゲーム。販売はSCEアメリカ。 2015年7月23日よりPlayStation 4版も配信開始。

概要[編集]

flOw』や『Flowery』などを手がけてきたthatgamecompanyによって制作された最新アドベンチャーゲーム。オンライン機能に対応しており(PS4版において2017年現在PS-PLUSの契約は不要)、他のプレイヤーと協力プレイすることが可能。

舞台はどこまでも広がる砂の世界で、プレイヤーはクローク風の外套をまとった「旅ビト」を操作して先に進んでいく。文字や言葉による直接的な情報やコミュニケーションを排し、美しいビジュアルと演出だけで世界観を表現する独特な作風が特徴。

ダウンロード専売というギャップを跳ね返し、D.I.C.E. Awards、IGN、GameSpot、Spike VGA、Joystiqなどの主要アワードで2012年のゲーム・オブ・ザ・イヤーを総なめにした。特にGDC Awardsでは、ゲーム・オブ・ザ・イヤーを含むノミネートされた全6部門を全て制する前代未聞の偉業を成し遂げている[1]。また本作のサウンドトラックは、ビデオゲーム史上初めてグラミー賞に正式ノミネートされた[2]。一方で開発会社であるthatgamecompanyでは、製作期間があまりにも伸びてしまったため、SCEからの資金調達に成功するも最終的には開発中に倒産してしまったという(異説あり)[3]

また『ICO』、『ワンダと巨像』を制作したゲームデザイナーの上田文人は今作をTwitter上で「Journeyをプレイして感じたこと。 “暇潰し”のコストパフォーマンスではなく、“感動”のコストパフォーマンスの高い希有なゲーム。 こういうゲームこそ、多くの人にプレイしてもらいたい。」と称賛している[4]

ゲーム内容[編集]

物語は見渡す限り広大な砂漠から突然始まり、様々な謎を解きながら進行する。ゲーム中、音声や文章は一切登場しない。そのため物語の解釈はプレイヤーに委ねられる。

基本動作[編集]

プレイヤーキャラクターができるアクションは、スタートメニューからの各オプションを除くと

  • 左スティック - 移動
  • 右スティック - カメラ操作(オプション設定により上下・左右・上下左右の反転が可能)
  • ○ボタン - 声(光と音)を出す(特定のオブジェクトに当てると何らかの効果を与える)
  • ✕/L1/R1ボタン - 飛行(スカーフの模様が光っているときのみ。光はボタンを押していると消費し、先端部から消えていく)

のみで、基本的にはこれらの動作を使い分けながらゲームを進めていく。

スカーフの光を回復させるには

  • 各地に見られる様々な形態の赤い布に触れる。
  • オンラインで出会う旅ビトの体やスカーフ、声に触れる。
  • スカーフを伸ばす「光るシンボル」を取得する。

などの行動をとる必要がある。

また、カメラ操作を右スティックだけでなく、SIXAXISによる傾き感知で行うことが出来る。 各チャプター内にある仕掛けを解き、最奥にある場所で瞑想を行うことで先に進む道が開かれるようになっているが、スカーフを長くする効果を持つ「光るシンボル」や意味深な絵が刻まれた「壁画」が隠されている場合もある。

「赤ビト」と「白ビト」[編集]

前述の「光るシンボル」を全て集めることで、チャプターセレクトに於いて通常の赤いマントから白いマントに着替えることが出来るようになる(逆も可能)。

赤いマントの旅ビトは「赤ビト(Red Cloak)」、白いマントの旅ビトは「白ビト(White Cloak)」と呼ばれる。

白ビトになると、飛ぶ力を貯めるスカーフが着地時に自動回復されるようになり手軽に飛行出来るようになる。

後述の「特殊飛行」についても白ビトであることを前提としたテクニックが多い。

その他の特殊な動作[編集]

  • 転倒 - キャラクターがいずれかの方向に進んだ状態で素早く左アナログスティックを後→前→後と操作(または1回転半回す)(いずれの操作も走る深さまでスティックを傾ける)。
  • 瞑想 - スタートメニューを開く(タッチパッドを押す)、一定時間カメラ以外の操作をしない、セレクトボタン(Optionボタン)を押すことでその場に座禅を組む。
  • 小ネタ

特殊な動作や特定の物や地形を組み合わせて「一発芸」的なアクション(小ネタ)を行うプレイヤーがベテランに多い。

旅を楽しくしようとする一心で様々な小ネタを考え出すが、意思疎通が上手くいってないと相方が呆然と立ち尽くすこととなる。

中には体を張った捨て身のネタもあるが、この場合も相方が怖がって消えてしまう(サインアウトしたりチャプターセレクトに戻ってしまう)場合があり、失敗時の心の痛手が大きい。

  • 特殊飛行

特定の操作を行うことで非常に高い高度まで上昇することが出来る。

公式からのガイド等は無いが、プレイヤーにより様々な方法が編み出されており、以下のようなネーミングが成されている。

- 坂ジャンプ

- 逆ジャンプ

- 超ジャンプ(Charge Boost)

- 高速飛行(Dive Boost)

- 高速移動(Drop Shooting)

- Rverse Drop Shooting(RDS)

- Reverse Charge Boost(RCB)

その他 Slow Dive Boost/Ainshent Boost/Cave Boost 等、新たな飛行方法が編み出されている。

個々の方法については、プレイヤーによるHowTo動画が公開されているが、練習を必要とする「技」としての性格が強く、誰でも出来るというものではない。しかし、飛び方を習得したプレイヤーにとって、このゲームは「歩くゲーム」から「飛ぶゲーム」に変わる。

また飛び方を習得したプレイヤーは、飛び方の見せ合いをしたり飛び方を教えたりするのが好きなので、方法がわからない時はプレイ後にメッセージ等で問い合わせると喜んで教えてくれることが多い。

オンラインプレイ[編集]

PS3/PS4本体がオンライン状態(PSNにサインインした状態)だと、自動的にオンラインプレイとなる。

(誰とも会わずに自分一人でプレイしたい場合は、PSNからサインアウトすればよい。)

オンラインプレイ時には他のプレイヤー(元々洋ゲーであるため外国の方が多い)が同じ「旅ビト」として登場する。

オンラインでマッチングしても、相手が目の前に現れるとは限らない。相手が自分の視界の外にいる場合は、そちらの方向の画面の隅が白く光ることで分かる。

マッチング相手を選択することはできない。この段階では相手が「誰」なのかは一切知る術は無く、文字や音声による直接的な会話も出来ないため、意志疎通は全て自身の行動のみで示すこととなる。協力して進むことで進行が有利になる場面もあり、またトロフィー獲得条件として他プレーヤーとの協力が必要な場合はあるものの、攻略やゲームクリアにおいて他者の存在は必須ではなく、共に進むも別れて進むも個人の自由である。

ゲームクリア後、出会った旅ビトのPSN ID一覧が「Companions Met Along The Way」として一時的にゲーム画面上へ表示され(PS3/PS4共通)、「一緒に遊んだプレイヤー」にも表示される(PS3版のみ)。

  • プレイ時間

平均的には、1時間から2時間のプレイ時間となる。

これはオンラインで出会った相方と「最初から最後まで一緒に旅が出来るボリューム感」が考慮されているものと思われる。

但し、前述の「小ネタ」や後述の「裏世界」等も含めてじっくり旅を進めると、場合によっては7時間以上にもなるロングプレイとなる。

裏世界[編集]

ポリゴンの隙間から通常のゲームエリア外へ出ることが出来る。

このエリアはプレイヤーから「裏世界」と呼ばれており、通常エリアよりも広く絶景ポイントも多いため、ベテランプレイヤーの多くが相手プレイヤーを案内することが多い。

RTA(Real Time Atack/Speed Run)[編集]

癒やしをメインとしたのんびりとしたイメージがある本作だが、RTAも存在する。

speedrun.comの場合、チャプターセレクトを選択するボタンを押してから最後までの時間に1分20秒を加算した時間を記録とする。

普通に急いで進むと40分以上かかるが、上級者は30分を切り、最上位は20分を切る。

参考・出典[編集]

脚注[編集]

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外部リンク[編集]