苅部直

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苅部 直
かるべ ただし
人物情報
生誕 1965年
日本の旗 日本・東京都北区
出身校 東京大学
東京大学大学院
学問
研究分野 アジア政治思想史
日本政治思想史
研究機関 東京大学
東京大学大学院
学位 博士(法学)
主要な作品 『光の領国 和辻哲郎』
『丸山眞男 — リベラリストの肖像』
『鏡のなかの薄明』
『歴史という皮膚』[1]
学会 日本思想史学会
政治思想学会
主な受賞歴 サントリー学芸賞毎日書評賞
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苅部 直(かるべ ただし、1965年[2] - )は、日本政治学者東京大学教授。専門は日本政治思想史。広く新しい視野でテーマを探り、政治思想研究を牽引している。著書に『丸山眞男ーリベラリストの肖像』(2006年)、『鏡の中の薄明』(2010年)、『「維新革命」への道』(2017年)などがある。

来歴・人物[編集]

1965年、東京都北区生まれ[2]。1983年、筑波大学附属高等学校卒業。東京大学教養学部文科Ⅲ類から法学部に進学し、1994年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了[3]渡辺浩に師事した。「光の領国 -和辻哲郎における「人間」と「政治」」で博士(法学)の学位を取得。

1994年、東京大学講師[3]を経て、1996年、助教授[3]。2006年、教授[3]。2021年、東京大学附属図書館副館長[2]

2006年、『丸山眞男――リベラリストの肖像』でサントリー学芸賞(思想・歴史部門)を受賞[2]。2011年、『鏡の中の薄明』で毎日書評賞受賞[2]

2005年から読売新聞の読書委員を務める[4]。2021年9月より、論壇チャンネル「ことのは」で番組(苅部直の「〈日本〉の思想文化」)を配信中。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『光の領国――和辻哲郎』(創文社 1995年/岩波現代文庫 2010年)
  • 『丸山眞男――リベラリストの肖像』(岩波新書 2006年)
  • 『移りゆく「教養」』 (NTT出版 2007年)
  • 『鏡のなかの薄明――苅部直時評・書評選』(幻戯書房 2010年)
  • 『歴史という皮膚』 (岩波書店 2011年) 
  • 『ヒューマニティーズ 政治学』(岩波書店 2012年)
  • 『安部公房の都市』(講談社 2012年)
  • 『秩序の夢――政治思想論集』(筑摩書房 2013年)
  • 『物語岩波書店百年史 3─「戦後」から離れて』(岩波書店 2013年) 
  • 『「維新革命」への道―「文明」を求めた十九世紀日本』(新潮選書 2017年)
    デイビッド・ノーブル訳、英文版(出版文化産業振興財団 2019年)が刊
  • 『日本思想史への道案内』(NTT出版 2017年)
  • 『日本思想史の名著30』(ちくま新書 2018年)
  • 『基点としての戦後――政治思想史と現代』(千倉書房 2020年)
  • 小林秀雄の謎を解く』(新潮選書 2023年10月)

共編著[編集]

  • 片岡龍) 編『日本思想史ハンドブック』新書館、2008年3月5日。ISBN 978-4-403-25094-1 
  • 宇野重規・中本義彦)『政治学をつかむ』(有斐閣 2011年)
  • 飯尾潤牧原出)『政治を生きる 歴史と現代の透視図』(中央公論新社〈中公叢書〉 2012年)
  • 『日本思想史講座』(ぺりかん社)全5巻、2012-15年。編集委員
  • 『岩波講座 日本の思想』(岩波書店)全8巻、2013-14年。編集委員
  • 和辻哲郎 『初稿 倫理学』(ちくま学芸文庫、2017年)
  • 宮台真司渡辺靖)『民主主義は不可能なのか? コモンセンスが崩壊した世界で』(読書人、2019年)

放送大学教材[編集]

論文[編集]

  • 「和辻哲郎の『古代』――『古寺巡礼』を中心に」『日本近代文学』72号(2005年)
  • 「『始原』と植民地の政治学」酒井哲哉編『岩波講座「帝国」日本の学知(1)「帝国」編成の系譜』(岩波書店, 2006年)
  • 「回想と忘却――丸山眞男の『神皇正統記』論をめぐって」『思想』988号(2006年)
  • 「大正グローバリゼーションと『開国』──吉野作造を中心に」『思想』1020号(2009年)
  • 「福澤諭吉の「怨望」論」(『思想』1033号、2010年5月)

その他[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 苅部 直|教員紹介”. 東京大学大学院法学政治学研究科・法学部. 2022年11月20日閲覧。
  2. ^ a b c d e 図書館を読む~政治学者・苅部直の遍歴”. 東京大学附属図書館. 2022年11月20日閲覧。
  3. ^ a b c d 苅部 直|教員紹介”. 東京大学大学院法学政治学研究科・法学部. 2022年11月20日閲覧。
  4. ^ 「[よみうり堂から]」『読売新聞』、2005年1月9日、11面。
  5. ^ (クロスレビュー)シン・ウルトラマン:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞社. 2022年11月20日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]