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肉の万世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社万世
Mansei Co., Ltd.
万世秋葉原本店
万世秋葉原本店の夜景
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
101-0041
東京都千代田区神田須田町2丁目21
北緯35度41分47.9秒 東経139度46分15.7秒 / 北緯35.696639度 東経139.771028度 / 35.696639; 139.771028座標: 北緯35度41分47.9秒 東経139度46分15.7秒 / 北緯35.696639度 東経139.771028度 / 35.696639; 139.771028
設立 1949年9月9日[1]
業種 小売業
法人番号 5010001029545 ウィキデータを編集
事業内容 肉料理専門レストラン、焼肉店、ラーメン店の経営・営業
精肉及び加工品の販売
かつサンドの外販事業
代表者 四戸直樹(代表取締役社長
資本金 4,800万円
従業員数 1164名(2019年12月現在)
関係する人物 鹿野明(創業者)
鹿野元章(元社長)
小磯俊浩(元社長)
外部リンク https://www.niku-mansei.com/
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肉の万世(にくのまんせい)は、東京都千代田区に本社を置く株式会社万世: Mansei Co., Ltd.)が運営する肉料理レストラン精肉店の名称である。屋号の「万世」は本店近くの万世橋に由来する[1]。万世橋は当時は「萬世橋」の表記で「よろずよばし」とも呼ばれていた。

微笑む赤いの顔がトレードマーク。現在看板等に用いられている簡略化された意匠は大阪万博ポスターをデザインした福田繁雄の手になるもので[1]、ベースとなったキャラクター(モーちゃん・ブーちゃん)ならびに包装紙等のオリジナルデザインは絵本作家の林義雄によるもの[1]万世洋食万世焼肉万世拉麺関東各地にチェーン展開する。

山口県山口市の焼肉店「あじうし」にて同じマークが看板として使われている[2]が、許可を得ているのかは不明。

概要

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1949年昭和24年)9月9日創業[1]株式会社肉の萬世として設立された。[要出典]戦後に秋葉原で開業した電気部品商・鹿野無線が母体で、ドッジ・ライン不況の際に精肉・コロッケ商「万世」へ業種転換。秋葉原電気街では異色の大型飲食店として成功し、自社直営牧場を擁するまでに発展した。なお、創業者の鹿野明は独立前にヤマギワに勤めていた。

食肉卸売業の他、ステーキ焼肉等肉料理全般を扱うレストラン、パーコー麺で有名なラーメン屋や、カツサンドカレーライス等を主に提供する軽食喫茶も手掛けている。

整形加工肉ではないため1つ1つハンドカットされる名物万かつサンドは、後楽園球場小田急ロマンスカー車内販売で全国的に知名度を広げ[1]東京駅東京国際空港駅弁空弁として人気商品となった。

万かつサンド。

秋葉原の本店ビルでは、フロアごとに精肉惣菜店およびラーメン、洋食、焼肉、ステーキレストラン、バー、居酒屋といった多様な業態のレストランを展開している。1階及び地下は予算1000円以下でも食事できるが、上階に行くほど高級指向になっており、最上階は10000円クラスの客単価設定とされている。6階部分は集中調理室となっており、各階店舗の仕込みや調理が行われる厨房となっており、一般客はエレベーターで降りることができない。

2014年10月に、コンビニエンスストアチェーンスリーエフとのコラボレーション店舗を本店ビル1階にオープンした[3]2018年1月29日をもって一時休業、同年3月8日にローソン・スリーエフとしてリニューアルオープンしている。ローソンやスリーエフで取り扱いのあるコンビニ商品と共に、万かつサンドなど万世商品を24時間販売している。この店舗内にはATMも置かれている。

2020年1月の時点ではコロナ禍の影響で営業階が縮小しており5階までとなった。2021年3月に万世秋葉原本店ビルを日鉄興和不動産に売却していたことが同年9月に報じられたが、万世は売却後もビルをリースバックした上でレストランなどの営業を続けるとしていた[4][5]。2024年2月20日に3月末をもって本店を閉店することを発表[6]

会員制度

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小学生以下の児童を対象に「まんせいくらぶ」という会員制度があり、通常の来店でもジュースかアイスクリーム(ソフトクリーム導入店舗ではミニソフトクリーム)が無料提供される[7]。また誕生日前に郵送される招待状を持って来店すると、記念品や写真撮影といった特典を受けることができる[7]

中学生以上になると「mansei club ファミリー」に加入でき、誕生日が近づくとソフトドリンクや記念写真サービス、お祝いドリンクの特別価格での提供といった特典を受けることができるバースデーカードが送付される[8]

「まんせいくらぶ」「mansei club ファミリー」はどちらも入会費・年会費がかからない[7][8]

店舗

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脚注

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  1. ^ a b c d e f 万世の歴史 昔の万世を見てみよう”. 肉の万世. 2020年10月9日閲覧。
  2. ^ https://yaki29-ajiushi.1net.jp/101283.html#contents
  3. ^ スリーエフ×肉の万世 コラボ店舗10月26日(日)オープン!』(PDF)(プレスリリース)スリーエフ、2014年10月15日http://www.three-f.co.jp/company/pdf/34-038threef_mansei.pdf2017年3月31日閲覧 
  4. ^ 【売買】秋葉原本店ビルを売却、肉の万世”. 日経不動産マーケット情報 (2021年9月15日). 2021年9月16日閲覧。
  5. ^ 「肉の万世」秋葉原の本店ビル売却 レストランの営業は継続”. 朝日新聞 (2021年9月15日). 2021年9月16日閲覧。
  6. ^ “肉の万世 秋葉原本店が3月31日に閉店、33年の歴史に幕。「アキバプレイス店」が近日オープン”. インプレス. (2024年2月20日). https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1570090.html 2024年2月20日閲覧。 
  7. ^ a b c ちびっこあつまれ!「まんせいくらぶ」”. 肉の万世. 2020年10月9日閲覧。
  8. ^ a b mansei club family入会方法”. 肉の万世. 2020年10月9日閲覧。

参考文献

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  • ヤマギワ (株) 社史編纂委員会『ヤマギワ60年のあゆみ』ヤマギワ、1984年9月。ASIN B000JBVIBKNCID BA66918045OCLC 675954513全国書誌番号:20360867 
  • 日経産業新聞『The秋葉原:電子産業の縮図』日本経済新聞社、1982年11月。ISBN 978-4532084387NCID BN08424607OCLC 674212131全国書誌番号:83008371 

関連項目

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外部リンク

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