清流新岩国駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
清流新岩国駅*
駅正面
せいりゅうしんいわくに
Seiryu-Shin-Iwakuni
川西 (3.9 km)
(1.5 km) 守内かさ神
地図上は新岩国駅
所在地 山口県岩国市御庄1丁目
北緯34度9分44.65秒 東経132度8分51.48秒 / 北緯34.1624028度 東経132.1476333度 / 34.1624028; 132.1476333座標: 北緯34度9分44.65秒 東経132度8分51.48秒 / 北緯34.1624028度 東経132.1476333度 / 34.1624028; 132.1476333
所属事業者 錦川鉄道
所属路線 錦川清流線
キロ程 3.9 km(川西起点)
電報略号 ミシ
駅構造 地上駅(盛土上)
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
71[1]人/日
-2019年-
開業年月日 1960年(昭和35年)11月1日[2]
乗換 新岩国駅山陽新幹線
備考 無人駅
* 2013年に御庄駅から改称
テンプレートを表示

清流新岩国駅(せいりゅうしんいわくにえき)は、山口県岩国市御庄に所在する錦川鉄道錦川清流線

山陽新幹線新岩国駅と隣接する。

歴史[編集]

駅構造[編集]

盛土の上にある地上駅。単式1面1線のホームを持つ。守内かさ神方のホームは、現用部分(旧下り線側)のみ延長されている。延長部はホームの厚みが半分になっており、線路側縁端部の石材形状も異なっている。

無人駅であり、改札口はない。ホーム上に、コンテナ緩急車の車掌室部分を改造した待合室がある[5]

川西方面から当駅へ到着する手前約0.3kmに、出発信号機および山陽新幹線の新岩国保守基地へ繋がっていた分岐器がある。これは一見当駅の場内信号機に見えるが、当該信号機の手前まで森ヶ原信号場(森ヶ原北着発線)となっており、その出発信号機という扱いが分岐器から先の線路切断後も残っているからである。

また、当駅を川西方面に出発した先約70mに見える信号機は、森ヶ原信号場(森ヶ原北着発線)への場内信号機である。

駅周辺[編集]

駅周辺
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(2009年撮影)

当駅の北隣に山陽新幹線新岩国駅があり、新幹線の高架沿いに連絡通路がある(徒歩7分)。新幹線駅前は区画整理が行われ新興住宅地が立ち並ぶが、元々の御庄地区の中心部は当駅周辺である。

バス路線[編集]

新幹線・新岩国駅との関係[編集]

新岩国駅

新岩国駅#清流新岩国駅(旧・御庄駅)との関係」も参照

前記の通り、当駅は山陽新幹線新岩国駅に隣接しているが、新岩国駅開業時にも当駅と新岩国駅は統合されず別の駅のままとされ、国鉄時代からダイヤの面でも乗り換えの便は基本的に考慮されていない[9][10]日本交通公社出版事業局(現在は分社化されJTBパブリッシング)発行の時刻表には、開業直後の1975年3月号には、当駅が乗換駅として記載されていたが、その後は大型時刻表に乗換駅として記載されることはなかった。路線の運営母体がJR西日本から錦川鉄道へと変わったのち、JTB時刻表およびJR時刻表(弘済出版社→交通新聞社)に当駅が新岩国駅の最寄り駅であることが記載されるようになった。

国鉄からJRにかけて、在来線に新駅を設けたり、既存在来線駅を移設したりして新幹線駅と同一駅にしたケースは多数あるが、近接する既存在来線駅と新幹線駅が当初から全く別駅の扱いとされたのは2016年3月26日に開業した北海道新幹線JR北海道奥津軽いまべつ駅と、津軽線JR東日本津軽二股駅の事例が生じるまでは当駅のケースが唯一であった。鉄道紀行作家の宮脇俊三は著作「時刻表2万キロ」の中で、「ひょっとすると、新幹線と正式に結びつけてしまったら岩日線を廃線にしにくくなるからではないか」[11]という見解を述べている。

なお、旧岩日線が錦川鉄道に第三セクター化されて以降は、岩国駅から山陽本線上り列車で広島乗換えとするよりも、岩国駅から当駅経由で新岩国駅から新幹線に乗車した方が岩国駅を遅く出発することができる事例がある。但し、新岩国駅は運賃計算上岩国駅と同一とされており、岩国駅から当駅までの運賃が別途加算となるため、運賃は当駅経由の方が高い。

2013年3月16日、新幹線新岩国駅との接続をアピールし、観光客にわかりやすくすることを目的に[6]、「新岩国」を駅名に含む現行の清流新岩国駅に改称された。

隣の駅[編集]

錦川鉄道
錦川清流線
川西駅 - (森ヶ原信号場) - 清流新岩国駅 - 守内かさ神駅

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 山口県 駅乗降客数”. 2021年4月20日閲覧。
  2. ^ a b 「日本国有鉄道公示第529号」『官報』、1960年10月28日。
  3. ^ 「通報 ●岩日線御庄外4駅の設置について(営業局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1960年10月28日、6面。
  4. ^ 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、284頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  5. ^ a b 鉄道ジャーナル』第21巻第8号、鉄道ジャーナル社、1987年7月、128-129頁。 
  6. ^ a b “御庄駅、清流新岩国駅へ改名”. 中国新聞. (2012年10月20日). オリジナルの2012年10月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20121023094453/http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201210200014.html 
  7. ^ 「清流新岩国」駅名改正の記念式典・記念乗車の参加者募集 2013年1月29日 錦川鉄道ホームページ
  8. ^ 山口県の錦川鉄道御庄駅が「清流新岩国」に - 新幹線への連絡駅をアピール 2013年1月30日 マイナビニュース
  9. ^ 西森聡「7 実は”孤独”な乗換駅」『そうだったのか、乗りかえ駅』交通新聞社〈交通新聞社新書〉、2016年2月24日。ISBN 978-4-330-63916-1全国書誌番号:22711272。"『新幹線駅には単独駅が実は13駅もある〈新幹線と乗りかえ駅2〉』より"。 
  10. ^ 梅原淳『いまこそ楽しみたい新幹線の旅 夢の超特急誕生から50年:歴代の全車種・全駅・車両基地の詳細データ掲載!』PHP研究所、2014年9月、83頁。ISBN 978-4-569-82013-2全国書誌番号:22463499 
  11. ^ 宮脇俊三『時刻表2万キロ』角川文庫、1984年11月25日、108頁。ISBN 978-4041598016 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]