新岩国駅

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Camera-photo Upload.svg 画像提供依頼:1番のりばに停車中の列車の画像提供をお願いします。2011年1月
新岩国駅
駅舎
駅舎
しんいわくに - Shin-Iwakuni
広島 (41.4km)
(47.1km) 徳山
所在地 山口県岩国市御庄1055-1
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 山陽新幹線
キロ程 383.0km(新大阪起点)
東京から935.6km
電報略号 シイ
駅構造 高架駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
947人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1975年昭和50年)3月10日
乗換 清流新岩国駅錦川鉄道錦川清流線
備考 直営駅
みどりの窓口
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新岩国駅(しんいわくにえき)は、山口県岩国市御庄にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽新幹線である。

概要[編集]

長大なトンネル間の開けた岩国市西部の御庄盆地に位置し、錦川鉄道清流新岩国駅に近接する。清流新岩国駅は旧国鉄・JR岩日線御庄駅であるが、新幹線駅のそばに既存の国鉄・JR在来線駅がありながら両者が別駅扱いとされた事例はこれらの駅同士が唯一であり[1]、建設当初からダイヤの接続も基本的には考慮されていない。

駅構造[編集]

16両編成対応(ホーム長410m)の単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ高架駅である[2][3]

2番のりばと3番のりばの間に上下通過線を挟み、1・2番のりばが上り島式ホーム、3番のりばが下り単式ホームであるが、下り副本線を増設すれば2面4線化も可能な構造[3]。広島方面の利便性を図るため、このホームを利用した当駅始発の列車が朝に1本設定されている。新幹線保線区が設置されており、当駅の上り寄りに保線区への分岐が設置されているのも特徴である。

山陽新幹線内では最も早く自動改札機が導入されたが、列車案内は反転フラップ式案内表示機が当駅開業時から2007年(平成19年)まで使用されていた。

改札口は1か所のみで、出入口も西側のみ。徳山地域鉄道部管理の直営駅である。

新岩国駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
1・2 ■山陽新幹線 上り 広島新大阪方面 1番のりばは当駅始発のみ
3 下り 新山口博多方面

広島方面の列車は原則として2番のりばから発車する。1番のりばは当駅始発の列車のみ使用するが、事故等によるダイヤ混乱時に臨時ホームとして使用される場合がある。

新幹線ダイヤの変遷[編集]

  • 1975年(昭和50年)当時、『ひかり』は山陽新幹線内で『こだま』の役割も担っており、当初は当駅も毎時1往復停車していた。また、アメリカ軍基地(岩国飛行場)関係者の利用も多く見込まれていた。その後、山陽新幹線内で完結する『こだま』が設定され、1988年(昭和63年)3月ダイヤ改正から当駅停車の『ひかり』は1日2往復に削減され、1997年(平成9年)11月29日ダイヤ改正で当駅に停車するすべての『ひかり』を廃止し、それ以降後述の2013年3月ダイヤ改正まで1時間あたり日中1本、朝夕2本の『こだま』のみの停車となった。
  • 2013年(平成25年)3月16日ダイヤ改正より朝の下り1本、上り2本の『ひかりレールスター』が増停車し、同駅への『ひかり』停車は定期列車としては16年ぶりとなった。これにより山陽新幹線内で『こだま』しか停車しない駅は厚狭駅のみとなった。
  • 『ひかりレールスター』を除けば、従来どおり毎時1 - 2本の『こだま』のみの停車であるが、2001年の芸予地震の影響により、臨時で『のぞみ』が停車した。また、『みずほ』『さくら』については山陽新幹線内での運転開始以来、いずれも臨時列車を含めて停車していない。

利用状況[編集]

近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。

乗車人員推移
年度 1日平均人数
1999 1,004
2000 991
2001 990
2002 970
2003 973
2004 978
2005 989
2006 975
2007 967
2008 956
2009 894
2010 911
2011 947
2012 947
2013 929
2014 920

歴史[編集]

沿革[編集]

岩国地区は、広島 - 徳山間のほぼ中央に位置しており、沿岸部では工業地帯を有していることから、駅設置の必要性が考えられていた[4]。山陽新幹線の建設に関するルート選定の際には、岩国駅に新幹線駅を併設する案と現在の新岩国駅を設置する案の2つが主に議論されたが、岩徳線西岩国駅に併設する案も存在した[4]

西岩国駅に併設する案はルート選定での問題から除外され、岩国駅に併設する案は、線路延長が3.5km長くなることや工事費用が増加する点、市街地を通過するために用地買収が困難になることが予想される点、曲線半径2,500mのカーブを挿入する必要性からの速度向上への妨げとなる点などが考えられた[5]。当駅新設の場合、乗降客が少なくなるという点が問題となったが、田畑が広がる広大な土地であることから用地買収が容易に行え、運行上必要な保線基地の設置が可能である点を考慮し、当駅設置が決定された[6]

年表[編集]

  • 1975年昭和50年)3月10日 - 山陽新幹線の岡山駅 - 博多駅間延伸により、日本国有鉄道の駅として開業。すぐそばにある御庄駅(現・清流新岩国駅)は当時の国鉄の意向から「新岩国」とはされなかった。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
  • 1997年平成9年)11月29日 - ダイヤ改正により『ひかり』の停車が廃止され、『こだま』のみの停車駅となる。
  • 1999年(平成11年)3月13日 - 当駅を始発とする『こだま』(岡山行き)が設定される。
  • 2001年(平成13年)3月24日 - 芸予地震の影響で、初めて『のぞみ』が臨時停車した。 
  • 2005年(平成17年)2月18日 - 山陽新幹線内で初めて自動改札機を設置。
  • 2013年(平成25年)3月16日 - ダイヤ改正により定期の『ひかり』が再び停車(下り1本、上り2本)。また、すぐそばにある御庄駅は同日付で「清流新岩国」駅に改称された。

駅周辺[編集]

西側にのみ駅前広場が設けられており、駅の周囲には新興住宅地が存在する。商店等は少なく閑散としている。これは、東海道新幹線岐阜羽島駅と山陽新幹線の東広島駅の新幹線単独駅も同じである。

駅東側は県道岩国大竹線御庄川を挟んで山が迫っており、平地がほとんどない。

交通アクセスについては、県道新岩国停車場線・県道岩国大竹線を通じて山陽自動車道岩国IC国道2号が近くにあるため、比較的よい。

日本三名橋の「錦帯橋」に近い。バスで12分、徒歩なら川沿いを下って約1時間。岩国駅からは西に約8km離れている。

接続する交通機関[編集]

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道
山陽新幹線
広島駅 - 新岩国駅 - 徳山駅

脚注[編集]

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  1. ^ 同様の事例としては、2016年3月26日に開業予定の北海道新幹線JR北海道奥津軽いまべつ駅と、津軽線JR東日本津軽二股駅も、近接しながら別駅の扱いとなる予定。
  2. ^ 国鉄新幹線建設局 1977, p. 405.
  3. ^ a b 国鉄新幹線建設局 1977, p. 407.
  4. ^ a b 国鉄新幹線建設局 1977, p. 144.
  5. ^ 国鉄新幹線建設局 1977, p. 144-145.
  6. ^ 国鉄新幹線建設局 1977, p. 145.

参考文献[編集]

  • 国鉄新幹線建設局 『山陽新幹線岡山博多間工事誌』 社団法人日本鉄道施設協会、1977年 

関連項目[編集]


外部リンク[編集]