武論尊

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武論尊(ぶろんそん、1947年6月16日 - )は、漫画原作者。本名は、岡村 善行(おかむら よしゆき)。血液型O型。

別ペンネーム・史村 翔(ふみむら しょう)。代表作は、『ドーベルマン刑事』、『北斗の拳』、『サンクチュアリ』など。『HEAT-灼熱-』で第47回(平成13年度)小学館漫画賞を受賞。


来歴・人物

小学館作家プロフィールでは長野県佐久市[1]出身と記されている。

中学卒業後から16歳の時、自衛隊生徒として航空自衛隊に入隊(新潮社サイトの記述に基づく)。7年間在職し除隊後は、自衛隊時代の元同僚の本宮ひろ志の仕事場にアシスタントとして転がり込むが、絵が全く描けず麻雀ばかりしていた時に、本宮の当時の担当者から漫画原作者への道を勧められ、1972年に「週刊少年ジャンプ」掲載の『五郎君登場』(作画:ハセベ陽)でデビュー。後に大出世を果たす。一時期はコンピュータの専門学校に通っていた。

大のアンチ巨人で、ある雑誌の「好きなテレビ番組」の質問に「巨人の負け試合」と答えている。また、自身が原作をつとめたDr.くまひげではヤクルト万歳と言うストーリーを書いており、東京ヤクルトスワローズファンである事が分かる。また無類の競馬好きで、いろいろな騎手とも親交がある。

過去作品のいくつかは、連載当時から年月を経た今なお各種メディアでいわゆる「名作」として取りあげられる。たとえば『北斗の拳』のパチスロなど、それらに対する版権許諾要望等に柔軟な対応を示す一方で、それが台詞の改変といった「オリジナルの変更」をともなう場合においては厳しい姿勢でのぞむことが知られる。インタビューにおいて「作画者および読者に対する当然の配慮」であると述べており、義理堅い人間性の一端をうかがい知ることができる。

ペンネーム

「武論尊」のペンネームは中国風で、中国人と間違えられたこともあるというが、実際には、チャールズ・ブロンソンが由来である(本人のインタビューによる 背振山レーダーサイトで整備員として勤務中に「似ている」と評されたためとか)。

作品によって「武論尊」と「史村翔」の名義を使い分ける。これは、「週刊少年ジャンプ」がよく使う、他誌での連載を許さない「専属契約」により、『ドーベルマン刑事』連載当時、他誌で新作の連載を希望した際に集英社側と少々揉めた事による。史村翔を名乗って連載をして以後、「武論尊」名義では主に集英社での連載で、「史村翔」名義では集英社以外での連載で使い分けていた。しかし近年ではアクション系の作品では「武論尊」それ以外での作品では「史村翔」と作風によって使い分けている。

尚、「史村翔」という名前は、本名である岡村善行をローマ字にして入れ替えた場合のアナグラムである…と説明する編集者が名づけたと武論尊本人は証言しているが、どう入れ替えてもそうはならないため、真偽のほどは明らかになっていない。

原作作品リスト

武論尊名義

史村翔名義