朴光哲

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朴 光哲
基本情報
本名 朴 光哲
通称 特攻仙人
チームKID特攻隊長
Mr.エルボー
NO FACE
国籍 大韓民国の旗 韓国
生年月日 (1977-05-27) 1977年5月27日(46歳)
出身地 日本の旗 日本
静岡県
所属 K'z FACTORY
→PUREBRED東京
KRAZY BEE
→フリー
身長 175cm
体重 66kg
階級 ライト級
フェザー級
バックボーン ボクシング
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朴光哲
YouTube
チャンネル
活動期間 2020年12月23日 -
ジャンル スポーツ、エンターテイメント
登録者数 2.01 万人
総再生回数 2,906,301 回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2022年7月28日時点。
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朴 光哲(ぼく こうてつ、1977年5月27日 - )は、在日韓国人の元男性総合格闘家日本静岡県出身。フリー。元ONE世界ライト級王者。元修斗環太平洋ライト級王者[1]。韓国名はパク・グァンチョル박광철)。

来歴[編集]

高校まではサッカーをやっていた[2]

高校3年時からは、サッカー部に在籍しながらボクシングを始める[2]。その後進学した朝鮮大学校ではボクシング部に所属した[2]

大学卒業後はSHOOTO GYM K'z FACTORYに入門し、働きながら総合格闘技の練習にも本格的に取り組むようになる[2]

2000年4月2日、K-1 モンスターチャレンジ2000・重量級(70kg以上)に出場し、準優勝[3][4]。5月5日、第11回全日本新空手道選手権大会・重量級に出場。1回戦で小野寺茂雄と対戦し、延長の末判定負け。

2001年9月24日、全日本アマチュア修斗選手権ウェルター級(-70kg)に出場。決勝で内村世己に一本勝ちし、優勝を果たした[2][3][5]

2001年11月26日、プロ修斗デビュー戦でマーク・ドゥンカンと対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本勝ちを収めた。

2003年2月6日、修斗で石田光洋と対戦し、判定負け。

2004年1月24日、修斗環太平洋ウェルター級王者決定トーナメント1回戦で八隅孝平と対戦し、判定勝ち。

2005年1月29日、修斗環太平洋ウェルター級王者決定トーナメント決勝で雷暗暴と対戦。打撃で優勢に試合を進め判定勝ちを収め王座獲得に成功した。

2005年9月7日、初参戦となったHERO'Sのミドル級(-70kg)トーナメントリザーブファイトでエルメス・フランカと対戦し、2-0の判定勝ち。

2006年8月5日、HERO'Sでアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラと対戦。1Rはやや劣勢に立たされるも、2R以降は打撃で追いつめ判定勝ち。11月10日、修斗で冨樫健一郎と対戦予定であったが、右肘負傷のため欠場となった[6]

2007年3月17日、CAGE FORCEに初参戦しライト級王座決定トーナメントに出場。CAGE FORCE 02の1回戦はヤルッコ・ラートマキにマウントエルボーでTKO勝ち。6月9日、CAGE FORCE 03の準々決勝ではデイビッド・ガードナーに3-0の判定勝ち。9月8日、CAGE FORCE 04の準決勝では光岡映二に2-1の判定勝ちで決勝進出を果たすも、12月1日のCAGE FORCE 05で行われた決勝ではアルトゥール・ウマハノフと対戦し、判定負けを喫し王座獲得に失敗した。

2008年3月15日、DREAM.1のライト級グランプリ1回戦でヨアキム・ハンセンと対戦し、判定負け。

2009年1月18日、修斗で環太平洋ウェルター級王者の遠藤雄介とノンタイトル戦を行い、判定1-0で引き分け。5月10日の修斗20周年記念大会ではウエタユウにパウンドでTKO勝ち。9月22日には環太平洋ウェルター級チャンピオンシップで遠藤と再戦し、スリーパーホールドで一本負けを喫し王座獲得に失敗した。

2009年11月23日、修斗で行われた修斗 vs. パンクラスの対抗戦で坂口征夫と対戦し、カウンターの左フックで失神KO勝ちを収めた。

2010年1月30日、日本初開催となったKing of the Cageトニー・ハービー英語版と対戦し、判定勝ちを収めた。

2010年5月30日、修斗で児山佳宏と対戦し、3-0の判定勝ち。9月23日には修斗で田村ヒビキと対戦予定であったが[7]、右膝内側側副靭帯損傷により欠場となった[8]

2011年1月10日、修斗で改めて田村ヒビキと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた[9]

2012年10月6日、ONE FC初参戦となったONE FC 6の初代ライト級王座決定戦でゾロバベル・モレイラと対戦し、3Rにアッパー連打でTKO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2013年4月5日、ONE FC 8の世界ライト級タイトルマッチで青木真也と対戦し、2Rにリアネイキドチョークで一本負けを喫し王座陥落した。試合後に朴が「蛇に睨まれたカエルのように動けなかった」と語ったほど一方的な青木ペースの試合であった[10]

2015年5月31日、フェザー級転向初戦となったパンクラス牛久絢太郎と対戦し、グラウンドの肘打ちでTKO勝ちを収めた。

2020年11月21日、RIZIN.25白川陸斗と対戦しTKO負け。

2020年12月22日、KRAZY BEEで同門だった矢地祐介のYouTubeチャンネルにて正式に引退を表明した[11]

人物・エピソード[編集]

  • 鋭い眼光、体に刻まれた無数の刺青等、威圧感のある風貌をしているが、非常に気さくな人物である。
  • 佐藤ルミナ勝村周一朗など親しい先輩からは、「カンチョル」と呼ばれている[12]
  • ヴィーガンである[13][14]
  • ヴィーガンやめて、今はお肉をムシャムシャ食べている。

戦績[編集]

プロ総合格闘技[編集]

総合格闘技 戦績
44 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
26 13 1 12 0 2 0
16 3 6 7 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× 白川陸斗 3R 4:19 TKO(サッカーボールキック) RIZIN.25 2020年11月21日
× 青井人 5分3R終了 判定0-3 RIZIN.23 - CALLING OVER - 2020年8月10日
× タン・リー英語版 1R 1:28 KO(上フック) ONE Championship: Dreams of Gold 2019年8月16日
× ブルーノ・プッチ英語版 1R 3:32 リアネイキドチョーク ONE Championship: Eternal Glory 2019年1月19日
× クリスチャン・リー英語版 1R 3:24 TKO(パウンド) ONE Championship: Warriors of the World 2017年12月9日
エリック・ケリー 3R 3:27 TKO(パウンド) One Championship: Kings & Conquerors 2017年8月5日
ティモフィ・ナシューヒン英語版 1R終了時 TKO(ドクターストップ) One Championship: Defending Honor 2016年11月11日
× ジャダンバ・ナラントンガラグ 3R 1:27 ヴォンフルーチョーク ONE Championship 42: Ascent to Power 2016年5月6日
ヴィンセント・ラトゥール 2R 4:04 TKO(パウンド) ONE Championship 39: Tribe of Warriors 2016年2月20日
メイジャー・オーバーロール 2R 1:19 TKO(スタンドパンチ連打) ONE Championship 32: Pride of Lions 2015年11月13日
牛久絢太郎 2R 4:49 TKO(グラウンドの肘打ち) PANCRASE 267 2015年5月31日
× エドゥアルド・フォラヤン英語版 5分3R終了 判定0-3 ONE FC 15: Rise of Heroes 2014年5月2日
アルナウド・ルポン 1R 4:07 KO(右ボディブロー→パウンド) ONE FC 14: War of Nations 2014年3月14日
× ヴィシール・コロッサ英語版 5分3R終了 判定0-3 ONE FC 10: Champions and Warriors 2013年9月13日
× 青木真也 2R 2:01 リアネイキドチョーク ONE FC 8: Kings and Champions
【ONE FC世界ライト級タイトルマッチ】
2013年4月5日
ゾロバベル・モレイラ 3R 1:02 TKO(スタンドパンチ連打) ONE FC 6: Rise of Kings
【ONE FCライト級王座決定戦】
2012年10月6日
小知和晋 1R 1:07 KO(右フック) 修斗 2012年7月16日
× 弘中邦佳 5分3R終了 判定0-3 修斗 SHOOTOR'S LEGACY 03
【修斗世界ウェルター級チャンピオン決定戦】
2011年7月18日
田村ヒビキ 5分3R終了 判定3-0 修斗 SHOOTOR'S LEGACY 01 2011年1月10日
児山佳宏 5分3R終了 判定3-0 修斗 The Way of SHOOTO 03 〜Like a Tiger, Like a Dragon〜 2010年5月30日
トニー・ハービー英語版 5分3R終了 判定3-0 King of the Cage in 沖縄 2010 登竜門 2010年1月30日
坂口征夫 1R 1:54 KO(左フック) 修斗 REVOLUTIONARY EXCHANGES 3 2009年11月23日
× 遠藤雄介 1R 3:17 スリーパーホールド 修斗 REVOLUTIONARY EXCHANGES 2
【修斗環太平洋ウェルター級チャンピオンシップ】
2009年9月22日
ウエタユウ 1R 4:56 TKO(パウンド) "修斗伝承 ROAD TO 20th ANNIVERSARY FINAL" 2009年5月10日
遠藤雄介 5分3R終了 判定1-0 "修斗伝承 05" ROAD TO 20th ANNIVERSARY 2009年1月18日
× ヨアキム・ハンセン 2R(10分/5分)終了 判定0-3 DREAM.1 ライト級グランプリ2008 開幕戦
【ライト級グランプリ 1回戦】
2008年3月15日
× アルトゥール・ウマハノフ 5分3R終了 判定1-2 CAGE FORCE 05
【ライト級王座決定トーナメント 決勝】
2007年12月1日
光岡映二 5分3R終了 判定2-1 CAGE FORCE 04
【ライト級王座決定トーナメント 準決勝】
2007年9月8日
デイビッド・ガードナー 5分3R終了 判定3-0 CAGE FORCE 03
【ライト級王座決定トーナメント 準々決勝】
2007年6月9日
ヤルッコ・ラートマキ 1R 2:33 TKO(グラウンドの肘打ち) CAGE FORCE 02
【ライト級王座決定トーナメント 1回戦】
2007年3月17日
冨樫健一郎 5分3R終了 判定1-1 修斗 BACK TO OUR ROOTS 01 2007年2月17日
アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ 5分2R終了 判定3-0 HERO'S 2006 ミドル&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準々決勝 2006年8月5日
エルメス・フランカ 5分2R終了 判定2-0 HERO'S 2005 ミドル級世界最強王者決定トーナメント準決勝
【ミドル級トーナメント リザーブファイト】
2005年9月7日
雷暗暴 5分3R終了 判定2-0 修斗
【環太平洋ウェルター級王者決定トーナメント 決勝】
2005年1月29日
村濱天晴 5分3R終了 判定3-0 修斗
【環太平洋ウェルター級王者決定トーナメント 準決勝】
2004年9月26日
八隅孝平 5分3R終了 判定3-0 修斗
【環太平洋ウェルター級王者決定トーナメント 1回戦】
2004年1月24日
松下直揮英語版 2R 1:15 TKO(3ダウン:パンチ連打) 修斗 SHOOTO GIG CENTRAL Vol.4 2003年9月21日
× 冨樫健一郎 1R 2:48 腕ひしぎ十字固め 修斗 2003年6月27日
× 石田光洋 5分2R終了 判定0-3 修斗 2003年2月6日
トニコ・ジュニオール 1R 4:50 TKO(パウンド) 修斗 TREASURE HUNT 08 2002年7月19日
× 村濱天晴 2R 3:17 膝十字固め 修斗 TREASURE HUNT 06 2002年5月5日
松本光央英語版 5分2R終了 判定3-0 修斗 TREASURE HUNT 02 2002年3月13日
飛田拓人 5分2R終了 判定3-0 修斗 TREASURE HUNT 2002年1月25日
マーク・ドゥンカン 2R 3:15 腕ひしぎ十字固め 修斗 SHOOTO GIG EAST 2001-07 2001年11月26日

アマチュア総合格闘技[編集]

勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
内村世己 1R 2:38 スリーパーホールド 第8回全日本アマチュア修斗選手権
【ウェルター級 決勝】
2001年9月24日
滝田将也 4分1R終了 判定24-22 第8回全日本アマチュア修斗選手権
【ウェルター級 準決勝】
2001年9月24日
井上武 4分1R終了 判定22-16 第8回全日本アマチュア修斗選手権
【ウェルター級 2回戦】
2001年9月24日
立石勇一 4分1R終了 判定21-21
旗判定2-1
第8回全日本アマチュア修斗選手権
【ウェルター級 1回戦】
2001年9月24日
× 伊勢野寿一 4分1R終了 ポイント21-28 第1回東日本アマチュア修斗フレッシュマントーナメント
【ウェルター級 1回戦】
2001年4月15日

キックボクシング[編集]

勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× 新田明臣 3R終了 判定0-3 K-1 WORLD MAX 2005 〜世界一決定トーナメント決勝戦〜
【スーパーファイト】
2005年7月20日
× サム・スタウト 延長R終了 判定0-3 K-1 WORLD MAX 2005 〜世界一決定トーナメント開幕戦〜
【オープニングファイト】
2005年5月4日
× 吉川富美夫 3分1R終了 判定0-5 K-1 モンスターチャレンジ2000
【重量級 決勝】
2000年4月2日
梁弘樹 2分1R終了 判定5-0 K-1 モンスターチャレンジ2000
【重量級 準決勝】
2000年4月2日

獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 当時はウェルター級(-70kg)王座
  2. ^ a b c d e 李, 泰鎬 (2005年2月26日). “修斗環太平洋ウェルター級王者 朴光哲選手”. 朝鮮新報. http://korea-np.co.jp/j-2005/01/0501j0226-00005.htm 2022年8月2日閲覧。 
  3. ^ a b 朴光哲”. RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト. 2022年8月2日閲覧。
  4. ^ BoutReview: 2000.4.2 K-1 第2回 モンスターチャレンジ2000 --- レポート”. BOUTREVIEW. 2022年8月2日閲覧。
  5. ^ “第8回全日本アマチュア修斗選手権大会 公式結果”. 日本修斗協会広報誌 BLOG版. (2001年9月24日). http://blog.livedoor.jp/shooto_news/archives/50731366.html 2022年8月3日閲覧。 
  6. ^ “【修斗】11・10冨樫健一郎VS朴光哲が朴の負傷により中止に”. 格闘技ウェブマガジンGBR. (2006年11月6日). http://gbring.com/sokuho/news/2006_11/1106_shooto.htm 2022年8月3日閲覧。 
  7. ^ “【修斗】9・23ウェルター級の実力者対決!朴光哲VS田村ヒビキが決定”. 格闘技ウェブマガジンGBR. (2010年8月21日). http://gbring.com/sokuho/news/2010_08/0821_shooto.htm 2022年8月3日閲覧。 
  8. ^ “【修斗】9・23勝村周一朗のカードはダレン・ウエノヤマとの日米寝業師対決に決定”. 格闘技ウェブマガジンGBR. (2010年9月14日). http://gbring.com/sokuho/news/2010_09/0914_shooto.htm 2022年8月3日閲覧。 
  9. ^ “【修斗】児山佳宏が秒殺勝利で環太平洋王者に!土屋大喜はトニー・ハービーをKO”. 格闘技ウェブマガジンGBR. (2011年1月10日). http://gbring.com/sokuho/result/result2011_01/0110_shooto_03.htm 2022年8月3日閲覧。 
  10. ^ “【OFC08】青木真也がリアネイキドチョークで完勝、新王座に就く”. MMAPLANET. (2013年4月6日). http://mmaplanet.jp/archives/1767764.html 2022年8月3日閲覧。 
  11. ^ 本当に引退しちゃうんですか?RIZINの試合を終えた朴さんに本音を聞いてみた - YouTube
  12. ^ ケーズ破門会 的な”. 勝村周一朗オフィシャルブログ (2009年11月24日). 2022年8月3日閲覧。
  13. ^ “【ONE38】朴光哲に『食』を尋ねる<03>「麺類は悪魔の食べ物。固形物は快楽物質」”. MMAPLANET. (2016年3月4日). http://mmaplanet.jp/54818 2022年8月3日閲覧。 
  14. ^ ベジタリアン、ヴィーガンって何?元ヴィーガンファイターのボクが解説します - YouTube

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
王座新設
初代修斗環太平洋ライト級王者

2005年1月29日 - 2005年12月17日

空位
次タイトル獲得者
石田光洋
前王者
王座新設
初代ONE FC世界ライト級王者

2012年10月6日 - 2013年4月5日

次王者
青木真也