月にある人工物の一覧
月にある人工物の一覧では、現在地球の月に存在すると考えられる人工物を一覧する。
概要[編集]
以下のリストには逆反射器 (retroreflector) やアポロ月面実験装置群といった小さな物体は掲載していない。また、星条旗、アポロ14号でアラン・シェパードが打ったゴルフボール、アポロ15号の残したFallen Astronaut といった、アポロ計画の宇宙飛行士によって月に残された記念品や個人的な物についても掲載していない。
月に送られた最も重い部品はアポロ計画で使用された5つのロケットの3段目である。人類は月に170,000 kg以上の物体を残しているが、アポロ計画とルナ計画によって月から地球に持ち帰られた物質(月の石)はわずか382 kgに過ぎない。
2012年の時点で月面で未だに使用中である人工物はアポロ11、14、15号の宇宙飛行士とルノホート2号ミッションによって残された月レーザー測距実験用の逆反射器のみであったが、2013年12月に軟着陸した中国の探査機嫦娥3号(および月面車の玉兎号)がこれに加わった。玉兎号は2016年8月までに稼働を停止した。
一覧[編集]
- 場所でソートすると、月の北極から月の南極まで緯度順に再配列される。
脚注[編集]
- ^ “Ranger4”. NASA NSSDC. 2010年7月31日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 探査機は月軌道上に存在したが、現在は軌道減衰し、月面衝突したと考えられる。落下場所は不明
- ^ アポロ12号はサーベイヤー3号の着陸時の質量302kg中、10kgを長期間の被曝影響を調べるため地球に持ち帰っている。
- ^ a b c d e f アポロ10号の上昇段はエンジンの点火をした後、月軌道上を離れ、太陽周回軌道に入った。11号の上昇段は月軌道に残され、後に月のどこかに衝突した。16号の上昇段は意図的にコマンドで衝突させることに失敗し、後に軌道減衰して月のどこかに衝突した。残りのアポロ(12、14、15、17号)の上昇段は意図的に衝突させることに成功した。13号の着陸船は船員の救命ボートとして使用された後、全て地球の大気圏に再突入した。
- ^ a b c ルナ計画サンプルリターンミッション。5927は上昇段と降下段合計の値で、月に残されたのは降下段のみ
- ^ Astronautix.com, Apollo 13 Archived 2004年1月4日, at the Wayback Machine.: The S-IVB/IU impacted the lunar surface at 8:10 p.m. EST on April 14 at a speed of 259 meters per second (incorrect, should probably be 2590 meters/sec), […] 137.1 kilometers from the Apollo 12 seismometer.
- ^ ランダーとローバーは1814 kgで残りは軌道減衰し、月に衝突したと推測される
- ^ 1990年に月軌道に進入。おそらく軌道減衰し、衝突した
- ^ MIP was crash-landed on the Shackleton crater
- ^ “JAXA Press Release (PDF)” (Japanese). JAXA (2009年2月18日). 2009年2月20日閲覧。
- ^ a b “Upcoming International Missions to the Moon
PPT”. NASA (2007年1月11日). 2009年4月12日閲覧。 / cf. 2.3t with fuel (“Spacecrafts launched in 2007”. 2009年4月12日閲覧。)
- ^ “JAXA HOT TOPICS”. JAXA (2009年6月11日). 2009年6月7日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2009年6月11日閲覧。
- ^ 高度-3.80909 km(カベウスクレーター)
- ^ “Guide to Seeing the LCROSS Lunar Impact”. 2009年10月27日閲覧。
- ^ 高度-3.82693 km(カベウスクレーター)
- ^ “Guide to Seeing the LCROSS Lunar Impact”. 2009年10月27日閲覧。
関連項目[編集]
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