推定無罪 (映画)
推定無罪 | |
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Presumed Innocent | |
監督 | アラン・J・パクラ |
脚本 |
フランク・ピアソン アラン・J・パクラ |
原作 |
スコット・トゥロー 『推定無罪』 (文春文庫刊) |
製作 |
シドニー・ポラック マーク・ローゼンバーグ |
製作総指揮 | スーザン・ソルト |
出演者 | ハリソン・フォード |
音楽 | ジョン・ウィリアムズ |
撮影 | ゴードン・ウィリス |
編集 | エヴァン・A・ロットマン |
製作会社 | ミラージュ・プロダクションズ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 127分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $20,000,000 |
興行収入 |
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『推定無罪』(すいていむざい、原題:Presumed Innocent)は、スコット・トゥローの同名小説を元にした1990年公開のアメリカ合衆国の映画。
あらすじ[編集]
地方検事補のラスティは、仕事では堅物で通り、家庭では良き夫かつ良き父親であった。妻のバーバラは以前優秀な数学者だったが、結婚生活のため学業を断念して今は主婦業にいそしんでいる。
ある日、ラスティは女性の上司から、児童虐待を担当する若い新人の補佐を命じられる。その新人とはキャロリンという女性で、なかなか美人であった。彼女は、弱者を虐げる犯罪を許せないという正義感に燃えて職務に当たっていたから、これにラスティは感心して熱心に補佐した。そして二人は協力して立件に成功する。
そのさいラスティは、彼女と関係を持ってしまう。その関係に溺れていたラスティだったが、仕事の連携が終わると、キャロリンは二人の関係も終わりだとサバサバして言う。彼女のように割り切れないラスティだったが、自分も妻子ある身であり、未練を残すわけにはいかなかった。
それからしばらくした後、キャロリンが自宅で他殺体となって発見される。担当を命じられるラスティ。調査を進めるうち、彼女が検事局の何人もの男性スタッフと関係を持っていることが明らかになる。彼女は出世欲が旺盛で、そのために利用できる男性と親密になろうと関係を持ったのだった。
そして捜査を進めていたラスティだったが、自らが逮捕されてしまう。現場にあった飲みかけのタンブラーから彼の指紋が採取されたうえ、被害者の体内に残されていた精液がラスティのものだという鑑定結果が出たからだ。こうしてラスティは、捜査する側から一転して被疑者となってしまった。
保釈が認められたラスティは、今まで散々やり込められてきた辣腕の弁護士サンディに相談する。何度も法廷で対決してきたラスティから弁護を依頼されたサンディは、その奇遇を皮肉るが、しかし引き受けてくれた。そこでラスティは法廷戦術をすべてサンディに任せ、自らは友人の刑事リップランザーと共に調査を続ける。すると、キャロリンは上司のレイモンドとも関係を持っていたことが判った。地方検事選挙での再任を目指すレイモンドは、関わり合いを忌避してラスティを切り捨てる。
法廷では、複数の物的証拠からラスティの不利と思われた。だが、これら証拠の信用性を覆す証言を、サンディが巧みな尋問によって法医学者から引き出し、この結果、証拠不十分によりラスティは無罪を勝ち取った。ただ、キャロリンを殺害した犯人が誰なのかは不明であった。ラスティも調査の結果からいろいろと考えたが、遂に謎は解けなかった。
ところが、ある休日、ラスティは日曜大工のため自宅の物置に入ると、そこにいつも置いてある金槌に、殺されたキャロリンと同じ金髪が、乾いた血液によってこびり付いているのを発見した。これはいったい、どういうことなのか…
キャスト[編集]
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
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ソフト版 | テレビ朝日版 | |||
ラスティ・サビッチ | ハリソン・フォード | 津嘉山正種 | 磯部勉 | |
バーバラ・サビッチ | ボニー・ベデリア | 一柳みる | 弥永和子 | |
サンディ・スターン | ラウル・ジュリア | 有川博 | 小川真司 | |
レイモンド・ホーガン | ブライアン・デネヒー | 小林清志 | 石田太郎 | |
ラレン・リトル判事 | ポール・ウィンフィールド | 小林修 | 麦人 | |
キャロリン・ポルヒーマス | グレタ・スカッキ | 駒塚由衣 | 小山茉美 | |
リップランザー | ジョン・スペンサー | 池田勝 | ||
トミー・モルト | ジョー・グリファシ | 谷口節 | 千田光男 | |
ニコ・デラ・ガーディア | トム・マーディロジアン | 佐古正人 | 辻親八 | |
熊谷 | サブ・シモノ | 緒方賢一 | 小山武宏 | |
ジェイミー・ケンプ | ブラッドリー・ウィットフォード | 荒川太朗 | 大滝進矢 | |
ナット・サビッチ | ジェシー・ブラッドフォード | 松本梨香 | さとうあい | |
ウェンデル | ジョゼフ・マゼロ | 大谷育江 | 喜田あゆ美 | |
レオン・ウェルズ | リーランド・ギャント | 沢木郁也 | 星野充昭 | |
検察官 | ジェフリー・ライト | 糸博 | 円谷文彦 | |
その他 | 塚田正昭 さとうあい 高宮俊介 西宏子 |
木藤聡子 糸博 立木文彦 後藤敦 | ||
演出 | 福永莞爾 | 伊達康将 | ||
翻訳 | 古田由紀子 | たかしまちせこ | ||
調整 | 住谷真 土屋雅紀 |
高久孝雄 | ||
効果 | リレーション | |||
プロデューサー | 福吉健 | |||
解説 | 淀川長治 | |||
制作 | ワーナー・ホーム・ビデオ プロセンスタジオ |
東北新社 | ||
初回放送 | 1995年11月26日 『日曜洋画劇場』 |
スタッフ[編集]
脚注[編集]
- ^ a b “Presumed Innocent (1990)” (英語). Box Office Mojo. 2011年11月30日閲覧。
外部リンク[編集]
- 推定無罪 - allcinema
- 推定無罪 - KINENOTE
- Presumed Innocent - オールムービー(英語)
- Presumed Innocent - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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