岡野八代
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岡野 八代(おかの やよ、1967年 - )は、日本の政治学者、同志社大学教授。専門は、政治思想、フェミニズム思想。
経歴[編集]
三重県松阪市出身。三重県立松阪高等学校、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。同大学院政治学研究科修士課程修了。藤原保信に師事。トロント大学大学院博士課程留学を経て、大阪市立大学大学院法学研究科博士課程退学。立命館大学法学部助教授・教授を経て、2010年から同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科アメリカ研究クラスター教授。
日本による対韓輸出優遇撤廃に反対する、<声明>「韓国は「敵」なのか」呼びかけ人の1人[1]。
レズビアンとして[編集]
元々は自分の研究が自分がレズビアンであるという性質からなるものであるという見方をされたくないことからレズビアンであることをカミングアウトしないと決めていたが、杉田水脈が2015年7月2日、ネット番組・チャンネル桜において「生産性がない同性愛の人たちに、皆さんの税金を扱って支援をする、どこにそういう大義名分があるんですか」と発言した[2]ことに対して「制度で生きづらさは救える。杉田氏擁護は明らかに間違っている」と批判。これを機に、カミングアウトしなかった自分への罪悪感、自分が研究してきた分野だから発言しないといけないと思ったことから、レズビアンであることをカミングアウト[3]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『法の政治学――法と正義とフェミニズム』(青土社, 2002年)
- 『シティズンシップの政治学――国民・国家主義批判』(現代書館, 2003年/増補版, 白澤社, 2009年)
- 『フェミニズムの政治学 ケアの倫理をグローバル社会へ』みすず書房、2012
編著[編集]
共編著[編集]
訳書[編集]
- ボニー・ホーニッグ編『ハンナ・アーレントとフェミニズム――フェミニストはアーレントをどう理解したか』志水紀代子共訳(未來社, 2001年)
- ドゥルシラ・コーネル『脱構築と法――適応の彼方へ』仲正昌樹監訳 共訳(御茶の水書房, 2003年)
- ドゥルシラ・コーネル『女たちの絆』牟田和恵共訳(みすず書房, 2005年)
- エヴァ・フェダー・キテイ『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』牟田和恵共監訳、白澤社, 2010
- エヴァ・フェダー・キテイ『ケアの倫理からはじめる正義論 支えあう平等』牟田和恵共編著・訳 白澤社 2011
脚注[編集]
- ^ 韓国は「敵」なのか呼びかけ人
- ^ “This Japanese lawmaker doesn't think LGBT people deserve social welfare because they're not “producing” children.”. Twitter. アルジャジーラ (2018年7月25日). 2018年7月28日閲覧。
- ^ 「杉田発言に黙ってはいられなかった」 政治学者が自分はレズビアンだと明かした理由 Yahoo!ニュース 2018年9/22(土) 9:00(文・石戸諭、2018年10月5日閲覧)