夢半球

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夢半球
谷山浩子スタジオ・アルバム
リリース
レーベル ポニーキャニオン
谷山浩子 アルバム 年表
鏡の中のあなたへ
1978年
夢半球
1979年
ここは春の国
1980年
『夢半球』収録のシングル
  1. 「風を追いかけて
    c/w 風の子供(シングル・ヴァージョン)」

    リリース: 1979年9月21日
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夢半球』(ゆめはんきゅう)は、1979年11月5日に発売された谷山浩子の5枚目のアルバム

1988年6月21日CDとして再発売された。

概要[編集]

このアルバムまでは、谷山がそれまで書き溜めてきた作品と、新しく書き下ろした作品が混在している。谷山は当時、ディレクターアレンジャーから自らの音楽性を理解してもらえず、プライベートでも恋愛でうまくいっていなかった。その心情を反映してA面夜サイドは暗い作品で構成されている。

A面(夜サイド)の冒頭は、真夜中に恋人へ手紙を書いているという語りから始まる。そしてB面(朝サイド)は、引き戸を開ける音と小鳥の鳴き声による夜明けのシーンで始まり、外の草木や風に癒されていく様子を明るく歌うという、組曲を意識した構成となっている。

前アルバム『鏡の中のあなたへ』と合わせ、「暗い谷山浩子」のイメージが形成された時期であった。

収録曲の中で『テングサの歌』は、人類滅亡後の世界を紀勢本線岩代駅のホームに佇む海藻テングサの視点で歌ったシュールな曲。同曲がライブで歌われるときはある部分で掛け声をかける「お約束」がある。[要出典]

イーハトーヴの魔法の歌』の歌詞は、谷山がラジオ関西の『ギャルギャル神戸』という番組中の企画で一般から募集し、谷山が曲を付けたものである。また『風の子供』はアルバム・バージョンである(シングル『風を追いかけて』B面にシングル・バージョンを収録)。

収録曲[編集]

A面<夜 A.M.1:00~A.M.5:37>(1 - 6)、B面<朝 A.M.5:39~A.M.10:07>(7 - 11)

  1. 破れ傘
  2. たずねる
  3. 愛の妖精
  4. 紙吹雪
  5. 陽だまりの少女
  6. もみの木
  7. 風の子供
  8. テングサの歌
  9. イーハトーヴの魔法の歌
  10. 風を追いかけて

脚注[編集]