四式軽戦車
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性能諸元 | |
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全長 | 4.30 m |
全幅 | 2.07 m |
重量 | 8.4 t |
懸架方式 | シーソー式連動懸架 |
速度 | 40 km/h |
主砲 | 九七式五糎七戦車砲 |
副武装 | 九七式車載重機関銃×2 |
装甲 | 6〜25 mm |
エンジン |
三菱A六一二〇VDe 空冷直列6気筒ディーゼル 120 hp/1,400 rpm 135 hp/2,000 rpm |
乗員 | 3名 |
四式軽戦車 ケヌ(よんしきけいせんしゃ けぬ)とは、1944年(皇紀2604年)に開発された日本陸軍の軽戦車。
概要[編集]
前作三式軽戦車 ケリは九五式軽戦車の小さな砲塔に直接九七式57 mm戦車砲を搭載したため、砲塔内に余裕が無く、操作性に問題があって実用的ではないことが判明した。
そこで九七式中戦車改や自走砲へと改造したために、余剰となっていた九七式中戦車チハの砲塔を主砲ごと置き換えることで解決した。火力強化を目的に、非力になった戦車の車体と要らなくなった砲塔を組み合わせ開発された。
九七式中戦車の砲塔にあわせて九五式軽戦車の車体の砲塔リングが1000 mmから1350 mmに拡大された。その際に車体上部前面の機銃座から操縦手用覘視窓にかけての装甲形状を変更する改造が必要であった。
九五式軽戦車より全高は20cm、重量は1t増加している。
試作車輌が製作された他、本土決戦用に少数が配備されたのみで実戦には参加していない。
砲塔のループアンテナは付いているものといないものとがあった。キューポラのハッチについていたペリスコープは取り外された車輌もあった。取り外された部分は穴が空いたままになっていた。

クビンカ戦車博物館の「四式軽戦車」風。車体が制式と異なるので、九五式の車体に九七式の砲塔を搭載した、現地改造車輌ではないか、と推測されている車輌。
三式軽戦車 ケル[編集]
戦後初期の研究による混同により、長らく、「四式軽戦車 ケヌ」とされていた(本項目の)車輌は、実は「三式軽戦車 ケル」である。本当の四式軽戦車は二式軽戦車 ケトの砲塔改修もしくは自走砲化を指すものである。また、これまで、「三式軽戦車 ケリ」とされていた車輌は、実は「試製三式軽戦車 ケリ」である。[1]
脚注[編集]
- ^ 「MILITARY CLASSICS Vol.57」 イカロス出版 17/04/21
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