モンスターファーム2

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モンスターファーム2』とは、1999年2月25日テクモから発売されたPlayStation用のゲームソフト。略称はMF2。ジャンルは育成シミュレーションゲームモンスターファームシリーズの2作目。2000年7月27日にはThe Best版が発売されている。2014年12月3日からはゲームアーカイブスにて配信開始、CDによるモンスターの再生はPlayStation 3からのみ行える[1]

基本的なゲームの流れは前作『モンスターファーム』と大差はないが細かい点では色々と差がみられる。基本的には音楽CDから取り出すなどして入手したモンスターをファームで育成し、大会に出場させて闘うゲームである。

前作と同様に四大大会(M-1グランプリ、ウィナーズ杯、ワールド・モンスターズ杯、グレイテスト-4)全てに優勝して名人になることでエンディングへ到達できる。

また特定の条件をクリアしないとCDから再生することができない隠しモンスターが前作にも増して多く登場する。シリーズ随一のモンスター数、技数を誇る。

モンスターファームDS2』の特典『公式メモリアルブック』にシリーズ屈指の名作と表記された。

ストーリー[編集]

モンスターの入手[編集]

前作と同様に音楽CD(またはPlayStationやセガサターンのゲームディスク、パソコン用のCD-ROMなど)からモンスターを誕生させることができる(円盤石再生)。

マーケット(前作でいうところのモンスター市場)で無料でモンスターをもらえるのも前作と同様だが季節によってもらえるモンスターのラインナップがかわる。また育てたモンスターをマーケットに売却することもできる。

マーケットで入手できるモンスターは以下の通り

  • 3月 - 5月:ロードランナー・モッチー・スエゾー
  • 6月 - 8月:ロードランナー・モッチー・アローヘッド
  • 9月 - 11月:ロードランナー・モッチー・ハム
  • 12月 - 2月:ロードランナー・モッチー・ネンドロ

本作ではほかに石版再生が可能で、メモリーカードに保存された前作のセーブデータに残っているモンスターのデータを再生させることもできる。前作に登場するモンスターは、プロトメサイアーを除く全214種族が石版再生できる。石版再生では前作での基本能力値の1割を受け継ぐことができる。

また、ポケットモンスターシリーズのようにゲーム発売後の展開を見越したレアモンも登場するようになった。例えばドラゴン種のレアモンスター「ムー」はアニメ版の黒幕にあたり、ゲーム発売から約半年後に発売されたアニメ主題歌からのみ入手出来るようになっている。他のモンスターにも雑誌懸賞や攻略本の付録、イベント会場による配布などが入手条件として設定されている。

登場人物[編集]

コルト
プレイヤーの助手となる少女。年齢は14歳。本名はコルティア
出身はコラート地方ガロエ村。実直・素直で感情を態度に隠さない性格。調教助手履歴書には「少々あわてものなところあり」と特記されている。
助手試験の得点は92/100。プレイヤーのファームが彼女の初の助手仕事となる。
ネーミングセンスなど一部やや天然ボケな一面も見せる。前作の助手ホリィにあこがれており、幼い頃からのファン。
プレイ年数の節目には感慨深い旨を告げてくれるが、100年目にも変わらぬ容姿で冗談を言うなど、前作同様にキャラクターの老いがゲーム的に表現されることはない。
シリーズ続編(PS版カードバトルやDS2など)にも登場。
ジョイ
コルトが飼っている鳥。モンスターにアイテムをあげたりトレーニングをしたりするときのサポート役。
パブス
コルトの師匠。厳格な実力者ながらやや抜けた一面もある。プレイヤーにアドバイスをくれる。
ホリィ
前作のプレイヤーの調教助手。本作ではFIMBA所属のブリーダーとして登場し、2大陸対抗戦などで会える。服装の色合いが変わった。
ウィオラ
マーケットの受付をしている三つ編みの女の子。ダッジの妹。
ロウゼ
IMaの受付案内嬢。ゲームスタート時に会える。
チェーレ
モンスター神殿の女性神官。
ダッジ
モンスター工房の無愛想な管理者。ウィオラの兄。
ベルデ
アイテムショップのおばさん。コルトとは知り合いである。
エロウ
修行地の管理人。不遜な物言いが目立つが、ブリーダーの段位が上がると掌を返したように言葉遣いが丁寧になる。
タリコ
フェニックス火山やカウレア火山への冒険に誘ってくれる博士。行動的で唐突な性格が特徴。トーブル大学教授。
ロヴスト
タリコの息子。トーレス山脈への冒険に誘ってくれる。優男ながら、その探究心や唐突なところをコルトには父親似と評される。トーブル大学助教授。
カヴァロ
トレジャーハンター。パレパレジャングルへの冒険に誘ってくれる。コルトのことをおじょうちゃんと呼ぶ。

モンスターのパラメータ[編集]

大半は前作と同様である。前作と異なるものを記述する。前作でいうところのまじめ度や潜在能力に相当するパラメータは本作には登場しない。

基本能力値
前作と同様にライフ、ちから、丈夫さ、命中、回避、かしこさの6つのパラメータがバトルに大きく影響を与えることになる。前作ではちからとかしこさは技の攻撃力のみに関係していたが、本作では防御力にも若干影響する。つまりちから(かしこさ)が高いとそれだけ相手のちから(かしこさ)技で受けるダメージが減少する。
忠誠度
前作では甘え度と恐れ度の和が忠誠度であったが本作ではその2つの値の平均値が忠誠度となる。
体型
前作では隠しパラメータであったが、本作ではステータス画面で目安を知ることができる。またデブになると丈夫さにプラス補正がかかるが回避にマイナス補正が、ガリになると回避にプラス補正、丈夫さにマイナス補正がかかるためモンスターの特徴をつかんで体型を決めるのが望ましい。
ヨイワル度
前作にはなかったパラメータ。-100から100までの値をとり値が小さいほどワル、大きいほどヨイとなる。ヨイワル度はモンスターごとに初期値が異なるが(-90から90)、初期値から±100までしか変動しない。
ヨイワル度はトレーニングなどへの成功率や大成功および成功?の発生率に関係する。
ヨイワル度が一定以上(あるいは一定以下)でないと習得できない技(ヨイ技、ワル技)も存在する。
アイテムのフルーツ・グミ(カクテル・グミ)を与えると性格がヨイ(ワル)に傾く。またヒーロー・バッチ(ヒール・バッチ)を持っていると月の頭に少しだけ性格がヨイ(ワル)に傾く。
好き嫌い
前作にはなかった要素。モンスターには好き嫌いがある。アイテムやねること、遊ぶこと、闘うことなどが好きだったり嫌いだったりする。
移動速度
隠しパラメータでありステータス画面上には表示されない。バトル中に移動するときの速度。5段階で設定されている。種族固有の値であり、育成中に変化することはない。

トレーニングと修行[編集]

トレーニング[編集]

前作での仕事に相当するものが本作でのトレーニングである。ただしトレーニングでは仕事と違って資金を得ることはできない。また仕事では結果が成功/失敗の2種類のみであったが、トレーニングではこの2つに加えて、通常より高い成果を上げる「大成功」と、ズルをして成功させる「成功?」の2つが存在する。大成功(成功?)はヨイモン(ワルモン)だと発生確率が高くなり、通常の成功より大きく(小さく)能力値が上がる。モンスターの能力に応じてトレーニングのレベルが最大3まで上がり、レベルが高いほど成功率が下がる。

また今作ではモンスターに得意なトレーニングが存在する場合があり(例えばロードランナー系のモンスターは走りこみが得意)、得意なトレーニングでは成功時の能力上昇値が+1される。

トレーニングは以下の10種類存在する。ちなみに「プール」はバグにより、実際のモンスターの適正とは入れ替わった傾向で能力値が上昇する。

トレーニング名 大きく上がる能力値 少し上がる能力値 下がる能力値 疲労とストレスの蓄積
ドミノ倒し なし なし 小さい
しゃてき 命中
猛勉強 かしこさ
丸太うけ 丈夫さ
巨石よけ 回避
走りこみ ライフ
変動床 回避 かしこさ ちから 大きい
重り引き ライフ 回避
プール 丈夫さ かしこさ
めいそう かしこさ 命中 丈夫さ

修行[編集]

基本的なシステムは前作と同様であり、2000G払ってモンスターを修行に出すことができる。本作では修行のあとにまれにノラモンと遭遇することがある。ノラモンとの戦いに勝つと賞金がもらえるほか、重要アイテムが入手できることもある。

また今作ではトレーニングと同様にモンスターに得意な修行が存在する場合があり(例えばラウー系のモンスターはジャングルが得意)、得意な修行では成功時の能力上昇値が+1される。ただし前作と異なり修行に出すだけで技を覚えるとは限らず、出すと寿命が大幅に減少する。

ヨイワル度が一定値以上(または以下)でないと覚えられないヨイワル技があるほか、上位技と呼ばれる技を習得するには対応する下位技を大会で使い込む必要がある(例えばゲル系の超パラボラビームという技を習得するためには下位技であるパラボラビームを使い込む必要がある)。また条件を満たし修業地の管理人が覚えられるといった旨のコメントをした場合でも、モンスターのパラメーターが低いと覚えられないということもある。

修行地 大きく上がる能力値 少し上がる能力値 習得できる技
トーブル海岸 命中 ライフ 命中重視技
マンディー砂漠 ちから 大ダメージ技
パレパレジャングル かしこさ ガッツダウン技
パパス雪山 回避 クリティカル技
カウレア火山(Bランク以上限定) 丈夫さ 超必殺技

ノラモン戦[編集]

上位のノラモンには専用の派生種が用意されている。これらはプレイヤーが育成できない種族のモンスターである。

トーブル海岸
アローヘッド、ゲルなど、海をイメージさせる敵が多く出てくる。最上位のノラモンは太古の眠りから覚めたと言われる白鯨、グジラキング(グジラ×???)。
マンディー砂漠
ゴーレム、モノリス派生が多い。ボス格は驚異的な命中精度を誇るスナイプ(ケンタウロス×???)。
パレパレジャングル
プラント、ラウーなどのノラモンが多い。Sランクにはキングラウー(ラウー×???)が控える。
パパス雪山
ライガーなど雪山をイメージさせるノラモンが出てくる。最奥にビッグハンド(ジール×???)が存在。
カウレア火山
ナーガ、ドラゴン派生などが生息。守護神は900を超える圧倒的なかしこさを備えたフェニックス(ヒノトリ×???)。

大会への出場[編集]

前作からの変更点

  • 前作においてグレードアップするには各ランクの公式戦を順にクリアしていかなければなかったが、本作は一段上のランクの大会に出場できるようになった。これによって初期能力の高いモンスターを飛び級させたり、寿命を縮める大会への出場を最低限に減らすことができるようになった。
  • 前作は公式戦の敵は変化することが無かったが、本作はIMa公式戦に限り6 - 10体の中からランダムで選ばれる。
  • 前作において大会の種類はE - Sの6ランクのみだったが、本作にはFランク(正確にはフリーランク)が登場しておりグレードに関係なしに出場できる。
  • 前作では大会の形式はすべて総当たり戦だったが、今作ではほかに5対5、トーナメントなどの形式がある。
  • 前作よりも敵モンスターの能力値が高く設定され、難易度が上がっている。
  • 大会出場後にランダムに選ばれた3つの能力値が上昇するようになった。上昇値は固定なのでピークを過ぎたモンスターでもさらなる成長が見込める。なお、大会のグレードに応じて上昇率も変化する。
  • 四大大会を制覇することによってエンディングに到達できるのは前作と同様であるが、今作では四大大会全てを制覇したモンスターのみが招待されるレジェンド杯が存在する。この大会では強力なモンスターとの一騎討ちが行われ、勝利するとそのモンスターを殿堂入りさせることができる。

各グレード[編集]

Eランク
最も下のランク。対戦相手の能力値は全グレードで最も低く、再生・合体直後のモンスターでも優勝を狙える。
Dランク
モンスターが最初に挑戦できる中で最高ランクのグレード。バランス技以外の技を持った対戦相手も増えている。
Cランク
中堅のランク。このレベルになると、再生直後のモンスターでは太刀打ちできない。対戦相手のパラメータに特色が出てくる。
Bランク
一人前のランク。このグレードになると超必殺技を修行で習得できる。強力な上位技を持つ対戦相手が増える。
Aランク
上級のグレード。500を超える能力値を持った強力な相手が立ちふさがる。F以外の全グレードで最も敵のバリエーションが多く、様々な種族の対戦相手を見かけることができる。
Sランク
選ばれたブリーダーとモンスターだけが属することのできるランク。ドラゴン、ジョーカー、ゴーレム派生の相手が多い。四大大会では700以上の能力値を複数備えたトップレベルの実力を誇る相手モンスターが登場する。
Fランク
F(フリー)ランク。グレードに関係なしに出場できる。出場する大会によって敵モンスターの強さはE級からS級まで大きく変わる。

四大大会・レジェンド杯[編集]

ウィナーズ杯
ブリガンディ(アローヘッド×ジョーカー)、ルージュ(プラント×ピクシー)などの耐久力の高い敵が相手が中心。
M-1グランプリ
ドルーガード(グジラ×ゲル)、アスタウンド(ゴーレム×ヘンガー)など、ちからが高く一撃の強いモンスターが多い。
ワールド・モンスターズ杯
ゼーランディア(ドラゴン×ジョーカー)、シアラ(ピクシー×ドラゴン)など、かしこさに優れたモンスターが出場する。
グレイテスト4
ラブレス(デュラハン×デュラハン)、カーマイン(ジョーカー×ドラゴン)など総合力の高いモンスターが出場。四大大会屈指の難関と言える。
レジェンド杯
モスト(モッチー×???)、ポリトカ(スエゾー×???)のどちらかが相手。モストは全能力が高く、ポリトカは攻撃力に優れる。優勝すれば殿堂入りとなる。

さまざまなイベント[編集]

前作と同様、郵便増築など、さまざまなイベントが存在する。

  • 今作は家・小屋に加えてモンスターのお墓の設置・増築が可能となり、それぞれの増築が育成解禁に必要な条件となる種族も存在する。

また、前作にもあった探検にはいくつかの変更点がある

  • 探検場所ごとに目的が存在し、それを達成することで「大成功」となる(通常の探検では「成功」)。
  • 行動回数が日数ではなく、モンスターのライフに依存する行動力で表されるようになった。
  • 特定の場所から別の場所に移動するワープが追加された。
  • 障害物の突破確率は全てモンスターのちからに依存するようになった。

前作から追加されたイベント[編集]

対抗戦
IMa(プレイヤーの所属する今作のモンスター協会)とFIMBA(前作のモンスター協会)との対抗戦。ゲーム中で特定の条件を満たすと第1回大会が開催され、以後4年に1度、8月4週に開催されるようになる。S〜Dランクまでのモンスターを1体ずつ、5対5の団体戦で、両団体の同ランクのモンスター同士が戦い、最終的な勝ち数の多い団体が勝利。参加するにはまず7月4週に行われるグレードごと選抜戦で優勝しなければならない(全ての選抜戦は同じ週に開催されるが、モンスターのグレードと同じランクの選抜戦しか表示されないため飛び級や下位のグレードの大会への参加は不可)。このため、5体のモンスターを全てプレイヤーが用意するのではなく、プレイヤーのグレード以外は、そのグレードのモンスターの中からランダムに選択された4体が代表として参加することになる。対戦相手となるFIMBA側のモンスターには、前作の大会に登場した敵モンスターの名前を見ることができる。Sランク対抗戦ではレジェンド杯よりも能力値の高いモンスターも登場する。
アルバイト
PocketStationを使ったミニゲームでお金やアイテムなどを手に入れることができる。内容は、画面上に二つの数字が現れ、状況に応じたボタンを押すことによりポイントが加算される。一定時間内にそのポイントをどれだけ稼ぐことができるかというものである。報酬は100ポイント=10ゴールドとなっている。また、その内容によってはゴールド以外にも様々なアイテムを貰うことができ、アルバイトでしか手に入れることができないアイテムおよびそれによって再生できるレアモンも存在する。ちなみに、失敗した場合は本来獲得できるはずだった分のポイントを引かれてしまう。左に出る数字をa、右に出る数字をbとしたとき、ポイントの加算方法は次の通りである。
状況 ボタン 獲得ポイント
a>b 1
b>a 1
a=b 5
a+b=10 10

また、2つの条件に当てはまる場合は、獲得ポイントが多いボタンが優先される。例えば、a=7、b=3の場合に左を押したり、a=5、b=5の場合に下を押すと、失敗と見なされてしまう。

モンスター同士の対戦[編集]

対戦システムも基本的には前作と変わらないが細かい点では以下のように色々な違いがある。

  • 与えるダメージやガッツダウン量について、前作より若干ランダム性が強くなった。
  • 前作では貯めたガッツに応じて攻撃力と命中率が上昇するようになっていたが、本作では防御力と回避率にも影響するため、前作にもましてガッツを貯めることが重要となった。前作ではバトル終了間際は技を連発してガッツを消費しつくすのが一般的な戦略だったが、本作でその戦略を行うと、ガッツが残り少なくなって防御力や回避率が下がったところで相手モンスターの反撃にあう危険性にさらされる。
  • ガッツ回復速度に応じて攻撃力、防御力、命中率、回避率に補正がかかる(ガッツ回復速度が遅いほど有利になる)。前作では、ALL999同士のバトルにおいては同一種族内でガッツ回復が最も早い種族(しばしばピクシー派生のモンスターか羽化させたモンスター)がその種族内では最強であったため、イベントでは出場モンスターがそれらの種族に偏りがちであったが、このシステムにより本作では出場モンスターの偏りはある程度緩和された。
  • 吹き飛ばしについては、前作では吹き飛ばしたあとに両モンスターが外側に移動したが、本作では吹き飛ばされた方のモンスターだけが外側に移動する。
  • 意味不明について、前作では忠誠度が十分高ければ発生確率は0%であったが、本作ではどんなに忠誠度を高めても意味不明の発生確率は0にはならない。
  • タイムアップ時の残ライフ率の判定が、前作より細かくなった(小数第一位まで判定される)。
  • 前作ではライフが少なくなると底力状態が発動したが、本作ではこのほかにも憤怒、必死、根性、余裕などさまざまな状態変化が発動する。

ALL999モンスターの育成[編集]

前作では黄金モモ、卵カブリといった延命アイテムを与えることで理論上は無制限にモンスターの寿命を延ばすことができたが、本作ではそれらに対応する延命アイテム(黄金モモと白銀モモ)が1匹のモンスターにつき1個しか与えられないので、その方法でALL999のモンスターを育成することは難しい。

また1週間につき1つしかアイテムを与えられないことから大量の薬物投与によるドーピング育成もできないし、疲労やストレスを大量の回復アイテムでまとめて除去することもできない。したがってALL999のモンスターの育成は前作に比べてはるかに難しくなっている。

確実にALL999のモンスターを育成するには、ソンナ・バナナというアイテムを使う方法が取られる。このアイテムを投与すると3種類の効果がランダムに発現するが、その中に寿命が1週間延びるという効果が存在する。そこで毎週ソンナ・バナナを投与し、寿命が延びる効果が出るまでセーブデータのロードを繰り返すという育成方法がとられる(通称バナナ育成)。寿命が延びたときは副作用として忠誠度が下がるのでその効果があらわれたことが確認できる。つまりバナナ育成は基本的に忠誠度0の状態で行う。したがってモンスターのヨイワル度によっては上級のトレーニングがなかなか成功しないということもありうる(その場合は大会に出場させて能力値を上げるか成功?によって地道に能力値を上げる)。バナナ育成は非常に根気を要する作業で、『モンスターファーム2マニア』(メディアファクトリー、1999年、27頁)ではALL999のダックロンを育成するのに推定37時間12分57秒かかったとしている。

なお成長率のよいモンスターを選び計画的に育成すれば、ソンナ・バナナを使うことなくALL999のモンスターを完成させることも不可能ではない。

登場するモンスター[編集]

PS(PS2も含む)シリーズ中最多の全408種類のモンスターが登場する(ただしそのうち17種は敵モンスターとしてのみ登場し、プレイヤーが育成することはできない)。

MAIN血統とSUB血統の組み合わせによって種族名が決定するシステムは前作と同様であるが、今作では38種類もの血統が存在する。また、前作に登場した種類のモンスター同士の合成でも、前作になかった新たな派生種が生まれる(ドラゴン×ピクシーなど多数)。このことも含め、ミスマッチ感が強い合体にも多くの種族が存在するため、全体的にレアモンスター以外でもコミカルな容姿をもつモンスターが増えている。

前作から引き続いて登場するモンスター[編集]

ピクシー、ドラゴン、ヘンガー、ゴーレム、ライガー、ハム、ガリ、ニャー、ゴースト、スエゾー、ゲル、プラント、モノリス、ラウー、ワーム、ナーガの16系統&前作に登場したその派生種モンスターは引き続き登場する。(例外として前作でのヘンガー系のプロトメサイアーのみ今作には登場しない。)

ただし、ほとんどのポリゴンモデルやモーションは新たに作り直されており、全体としてテクスチャーがより精巧になり、小型化した。ドラゴンなど骨格や動作が大きく変化したモンスターも存在する。またレアモンスターは一部を除き全て新しいものに置き換わっている。

登場する前作モンスターの変更点[編集]

ピクシー
ほとんどの血統の派生種が存在し、数が非常に多くなった。前作と同じくガッツ回復力は健在だが、今作では全モンスターナンバー1ではなく、さらにガッツ回復速度が必ずしも優位性に繋がらなくなったため、最強の血統ではなくなった。
ドラゴン
大きくポリゴンが変わったモンスターの一つ。派生種はかなり増えた。ゲームをある程度進めなければ育成できないものの、前作と違って厳かな雰囲気は薄れ、コミカルな設定・容姿を持つ派生種も幾分増えている。
ヘンガー
前作と違い、珍重される存在ではなく、かなり早くに育成できるようになる。今作ではどちらかというと変形後の人型の姿がメインになっている。寿命が短くなった。
ゴーレム
前作に比べ顔が小さくなった。ピクシーと同じく派生種が非常に多くなった。
ライガー
今作に登場するモンスターの中でも技の習得が簡単で、前作と同じく育てやすい。
ハム
戦闘スタイルが大幅に変わり、前作のボクシングから、中国拳法のような技を操るようになった。派生種はレアモンが変わったこと以外は変わらず。
ガリ
最良のヨイモン。前作とは違い、登場モンスターの中で最も性格がいい。寿命が短いのに反して使い込みが必要になる技が多く、技に関してはやや不自由。
ニャー
前作よりも設定上の不気味さが抜け、単にかわいいぬいぐるみのイメージが強くなっている。
ゴースト
全体的な能力が低く、技・寿命共に芳しくないため、弱体化している。
スエゾー
かなりのワルモンで、前作と同じくブリーダーの言うことを聞きにくい。前作を円盤石再生することでこの種族のレアモンが出る。
ゲル
技のバリエーションがさらに増えた。ちからにやや難があるようになった。
プラント
前作のモンスター甲子園でこの種族が猛威をふるったためか、全体的に弱体化。対人戦に響くような弱体化がなされたものの、依然寿命が長く扱いやすいため、育てやすいモンスターの一種。
モノリス
技の性能は高いが、寿命が短く、育成しにくいモンスターとなった。
ラウー
前作では育成に条件が必要だったものの今作では無条件で育成可能。また、不真面目の代名詞だったが、今作ではそこまで育てにくくはない。素質は良い。
ワーム
今作ではビークロンの出現条件となっているため、羽化イベントの重要度が増した。
ナーガ
前作同様短命だが、それほど能力的な優位性がなくなってしまった。しかし、前作以上に技の効率に優れる。

今作から新たに登場するモンスター[編集]

ケンタウロス
ギリシャ神話に登場するケンタウロスに由来するモンスター。命中が成長しやすい。槍と魔力を駆使して戦う。
コロペンドラ
見た目は虫のようなモンスターだが、3匹のモンスターの集合体。ワームに似てライフが上がりやすい。ただし技の威力は全体的に低め。
ビークロン
カブトムシのようなモンスター。ちから、丈夫さが成長しやすいがかしこさは上がりづらい。派生種により、内殻も変化する。実はツノは取り外し可能。
チャッキー
小さな人形のモンスター。能力値の上昇率にかなり癖があり、初期能力も低いが寿命はきわめて長い。技数は最多の24。ジョーカーに次ぐワルモンである。実力を備えたブリーダーしか育成できないという。
ロードランナー
恐竜のようなモンスターで前作でのディノに相当する。ディノよりもシャープなルックス。派生種の数が非常に多く、ほとんどの種族のSUB派生がいる。技数はチャッキーと同じく最多の24。
デュラハン
甲冑のモンスター。アイルランドに伝わるデュラハンが由来。丈夫さを筆頭にちからなどもバランスよく成長するが、唯一回避が上がりづらい。剣術・体術で勇ましく戦う。
アローヘッド
ザリガニのような形をしたモンスター。丈夫さが成長しやすいが回避とかしこさが上がりづらい。命中の上昇率は普通だが、初期値は低い。大きなハサミ以外にも、エネルギー弾など、その姿からは考えにくいほど器用な攻撃方法を持つ。技数はチャッキー、ロードランナーと同じく最多の24。
ホッパー
小動物のような小さなモンスター。命中の上昇率が高い。ちから系の技が多く、手数で攻めるタイプ。
バクー
大きなのようなモンスター。寿命が長く、ちから、ライフが成長しやすいが、かしこさが上がりづらい。見た目からラウーのような怠け者に見えるが激ヨイのモンスターである。
アーケロ
仙人のようなモンスター。寿命が長く、回避とかしこさがあがりやすいが、力と丈夫さが上がりづらい。隠し持った爪のほか、タバコを用いた技が多い。酒の技には副作用がある。
グジラ
クジラのようなモンスター。ライフとちからが成長しやすいが命中が上がりづらい。大きさはトップクラスで、ゴーレム以上の一撃必殺型。海の力を使うこともできる。
バジャール
アラジンと魔法のランプを由来とするランプに隠れたモンスター。サイズが不明瞭なモンスターである。戦闘スタイルはボクサーに近い。このモンスターについては一部の技の習得不可など、随所にバグが見られる。
ヒノトリ
体中が燃えているのモンスター。最良のヨイモン。かしこさが成長しやすいが力が上がりづらい。なお、ちから含めすべての初期能力が高く、初期パラメーター合計は全モンスターの中で最高値。炎を繰り出して戦う。
メタルナー
宇宙人のモンスター。命中と丈夫さの上昇率が高くガッツ回復はトップクラス。ちから系の技が多く、太極拳のようである。ほとんどの技にそれなりのクリティカル率があり、ガッツ回復も相まって対人戦では特に強い種族。この星に来た目的は宇宙を長い間旅をしているうちに失ってしまった感情を取り戻すためだという。やりこんだプレイヤーでないとその姿を見ることはできない。
ジール
雪男のようなモンスター。ちからとかしこさが両方成長しやすいが、命中、回避がやや低い。氷や吹雪を操り、肉弾戦も得意。
モッチー
桜餅のようなモンスター。本作のマスコット的存在。苦手な能力がなく、回避、命中、丈夫さが特に伸びるが、技の効率が全体的に余り良くない。
ジョーカー
大きな仮面マントを持った死神のようなモンスター。マスクを被っているが、マスクの下には醜悪な実体が隠されている(ちなみに派生種によりこの「顔」は違う)。習得できる技は最少の6だが、性能は高い。初期値は高く、かしこさと命中の上昇率は最高だが短命である。最も凶悪なワルモン。
ネンドロ
その名のとおり粘土のようなモンスター。ライフ、回避、ちからが成長しやすい。反面、命中、かしこさ、丈夫さが上がりづらい。ゲルとは違い、変形しても長い手足を出す程度で、原型をとどめる。
ウンディーネ
精霊のウンディーネを由来とするモンスター。かしこさ系の技が多く、水流や氷で戦う。命中、回避、かしこさが上がりやすく力が上がりづらいという、ピクシーに近い特性をもつ。
ナイトン
貝類のようなモンスター。丈夫さが成長しやすいが他の上昇率は低い。さらに技の威力が全体的に良くないため、育てにくい。
モック
樹木のようなモンスター。寿命がかなり長い。かしこさが高く、ほとんどの技がかしこさ技。他の能力はすべて上がりづらい。ライフの初期値は高いが最も上がりづらい。
ダックン
アヒルの玩具のようなモンスター。回避とかしこさがあがりやすく丈夫さは上がりづらい。色モノのルックスだが、能力や技性能自体はそれほど癖がない。

前作には登場したが今作には登場しないモンスター[編集]

前作に登場したディノ、マジン、ラクガキ、ディスク系のモンスターは今作には登場しない。石版再生するとそれぞれロードランナー、バジャール、モノリス、ナイトン系のモンスターに変換される。

モンスター甲子園[編集]

モンスター甲子園とは、モンスターファームシリーズの作品を使ったテクモ公認のイベントである。第5 - 6回モンスター甲子園はMF2を用いて行われた(個人戦)。

本作ではガッツ回復が圧倒的に早くほぼ無尽蔵に攻撃できるヴァージアハピ(ハム×ピクシー)が最強のモンスターであり、第5回モンスター甲子園のオープン戦では案の定このモンスターの活躍が目立った。それ以降はヴァージアハピがテクモの指定する使用禁止モンスターとなった。

その後はヴァージアハピにつぐガッツ回復力と効率のよい命中重視技であるポン拳を持つメタルナー系のモンスターが各地の予選で活躍して決勝トーナメントにも多数進出した。結局第5回ではメタルナーが全国大会優勝を果たした。このとき羽化ソボロベント(ワームから羽化したモノリス×ワーム種)がたおれこみ系の技による時間稼ぎなどのテクニックをみせ準優勝と健闘した。

第6回でも相変わらずメタルナー系のモンスターの活躍が目立ったが、あえてそれ以外のモンスターで挑戦する参加者も多く、全国大会決勝戦ではピーチツリーバグ(コロペンドラ×ピクシー)がメタルナー系のモンスターを破って優勝した。

脚注[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]