ペインクリニック

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ペインクリニックは、主として疼痛を主訴とする疾患の診療部門であり、神経ブロックによる治療を中心に行う[1]。基本的には麻酔科医が行う。

概要[編集]

日本にペインクリニックが誕生したのは、1962年8月1日東京大学の麻酔科学教室にペインクリニック外来が設立されたのが最初である[1]。現在は普及し開業の医院も各地に存在する。また「日本ペインクリニック学会」と称される学会組織も存在する[1]

ただし、ペインクリニック科という標榜科は存在しない[2]。というのは、標榜科の規則として、内科または外科の診療方法の名称属性としての標榜しか認められていないため、「内科(ペインクリニック)」などの形が求められ、ペインクリニック科での単独標榜はできないからである[3]。このような事情のため、「麻酔科外来」がペインクリニックを意味していることもある。

対象となる症状[編集]

すべての痛みがペインクリニックの対象となる。その中には、侵害受容性疼痛(本来の痛みの機能に由来する痛み)や、神経障害性疼痛(病的な痛み))、心因性疼痛(心情と密接に関係する痛み)など多種多様なものが含まれる。体の部位で考えると、頭部・顔面痛・頚肩腕痛・胸背部痛・腹痛・腰下肢痛・骨盤内・陰部痛など身体のあらゆる箇所の痛みが対象となる。疾患の種類としては、片頭痛をはじめとする頭痛全般、三叉神経痛、筋骨格系疼痛(筋筋膜性疼痛症候群椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、腰椎術後疼痛、肩関節周囲炎、胸郭出口症候群など)、帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛、がん性疼痛、閉塞性動脈硬化症バージャー病膠原病などによる難治性潰瘍、術後痛、複合性局所疼痛症候群幻肢痛、引き抜き損傷後疼痛、などがある。[4]

治療[編集]

基本的には保存療法、つまり手術を伴わない治療が図られ、早期社会復帰QOLの改善を目指す。神経ブロック以外には、高周波熱凝固法(RF)、パルス高周波法(PRF)、脊髄刺激療法(SCS)、脊柱管内治療・椎間板内治療・椎体内治療[5]理学療法薬物療法心理療法なども扱う。理学療法、薬物療法、心理療法については内科といった他科でも可能だが、神経ブロックといった介入的な(インターベンショナル)痛み治療は、ペインクリニックや麻酔科外来が中心となって実施される。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 奥田泰久「日本ペインクリニック学会治療指針」、『日本臨床麻酔学会誌』第32巻第4号、2012年、 488-493頁、 doi:10.2199/jjsca.32.488
  2. ^ 富永喜代 (2014年3月2日). “ペインクリニック科は、なぜ見かけないの?”. All About, Inc.. 2016年1月13日閲覧。
  3. ^ 富永喜代 (2014年3月2日). “ペインクリニック科は、なぜ見かけないの?”. All About, Inc.. 2016年1月13日閲覧。
  4. ^ ペインクリニックとは”. 日本ペインクリニック学会. 2016年1月13日閲覧。
  5. ^ インターベンショナル痛み治療ガイドライン, 目次.
  6. ^ 井関 雅子. “慢性疼痛治療ペインクリニックの臨床 (PDF)”. 2016年1月13日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]