三叉神経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
神経: Trigeminal nerve
Gray778 Trigeminal ja.png
三叉神経とその枝
Brain human normal inferior view with labels en.svg
Inferior view of the human brain, with the cranial nerves labelled.
ラテン語 nervus trigeminus
英語 Trigeminal nerve
グレイの解剖学 書籍中の説明(英語)
分岐
MeSH Trigeminal+Nerve
テンプレートを表示
脳神経
第I脳神経 – 嗅神経
第II脳神経 – 視神経
第III脳神経 – 動眼神経
第IV脳神経 – 滑車神経
第V脳神経 – 三叉神経
第VI脳神経 – 外転神経
第VII脳神経 – 顔面神経
第VIII脳神経 – 内耳神経
第IX脳神経 – 舌咽神経
第X脳神経 – 迷走神経
第XI脳神経 – 副神経
第XII脳神経 – 舌下神経
  

三叉神経(さんさしんけい、英:trigeminal nerve)は、12対ある脳神経の一つであり、第V脳神経(CN V)とも呼ばれる。三叉とはこの神経が眼神経(V1)、上顎神経(V2)、下顎神経(V3)の三神経に分かれることに由来する。体性運動性知覚性の混合神経であり、脳神経の中で最大の神経である。


概要[編集]

三叉神経のうち、知覚性の神経線維は、頭部の大部分に分布し、その皮膚感覚の大部分を担う。 の外側にある三叉神経主知覚核:識別知覚(触圧覚)、三叉神経脊髄路核:主情知覚(温痛覚)、三叉神経中脳路核:(咀嚼筋の筋紡錘の受容器および圧覚)からでて、知覚根を作り、側頭骨錐体部の三叉神経圧痕上で三叉神経節を作り、ここを出てから眼神経、上顎神経、下顎神経に分岐する。

体性運動性の神経線維は咀嚼筋咬筋側頭筋外側翼突筋内側翼突筋)、深頭筋顎舌骨筋顎二腹筋前腹を支配している。三叉神経運動核からでて、運動根を作り、三叉神経節の下側を通り、下顎神経に合流する。すなわち、眼神経及び上顎神経には体性運動性の神経線維は存在しない。

知覚性繊維[編集]

ヒト頭部における三叉神経各枝の分布。緑:眼神経、赤:上顎神経、黄:下顎神経

三叉神経の知覚性繊維は、3つの主要な枝すべてに含まれる。

眼神経(V1)は上眼窩裂superior orbital fissure)を出たのちに、眼窩の背側に分布し、前頭部や瞼、鼻の周囲(鼻翼挙筋を除く)、前頭洞などを支配する。
上顎神経(V2)は正円孔foramen rotundum)を出たのちに、名称のとおり上あごの全体にわたって分布し、歯茎や上唇、口蓋や下瞼、頬部、篩骨洞蝶形骨洞上顎洞などを支配する。
下顎神経(V3)は卵円孔foramen ovale)を出たのちに、下あごの全体にわたって分布し、歯茎や下唇、頬部や外耳の一部などを支配する。

運動性繊維[編集]

末梢神経の分類[編集]

三叉神経の枝は下記の通りである。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]