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ヘレナ (モンタナ州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モンタナ州会議事堂

ヘレナ(英: Helena)は、アメリカ合衆国モンタナ州の州都。州西部、ロッキー山脈山中にある。人口は3万2091人(2020年)[1]。ルイスアンドクラーク郡の郡庁が立地している。

概要

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アメリカ西部の多くの都市同様、ヘレナもまた、19世紀後半のゴールドラッシュによって人が集まってできた町である。1864年にジョージア州などから西部へとやってきた4人組によって砂金が発見され、町が建設された。別名を Queen City という。

都市圏人口は8万3058人(2020年)である。

地理

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ルイスアンドクラーク郡内の位置

ヘレナは、北緯46度35分45秒 西経112度1分37秒 / 北緯46.59583度 西経112.02694度 / 46.59583; -112.02694(46.595805, -112.027031)[2]に位置している。標高は1,218メートル。

アメリカ合衆国統計局によると、ヘレナ市は総面積36.3 km2 (14.0 mi2) である。市の全域が陸地であり、水地域はない。

気候

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ケッペンの気候区分によると、ヘレナはステップ気候(BSk)に属する。

年平均気温は7.5℃である。平年値では最暖月である7月の日最高気温が30.1℃、日最低気温は12.8℃、最寒月である1月の日最高気温が0.2℃、日最低気温は-10.3℃となっている。また、12月から2月にかけて日平均気温が氷点下となっている。

年平均降水量は289.6mmである。また、年平均降雪量は94.5cmである。

年平均日照時間は2698.3時間である。

ヘレナ(平年値:1991年 - 2020年、極値:1880年 - 現在)の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F) 17
(63)
21
(69)
26
(78)
30
(86)
35
(95)
40
(104)
41
(105)
41
(105)
39
(102)
32
(89)
24
(76)
21
(70)
41
(105)
平均最高気温 °C (°F) 0.2
(32.4)
2.9
(37.2)
8.6
(47.5)
13.7
(56.7)
19.1
(66.4)
23.7
(74.7)
30.1
(86.1)
29.2
(84.6)
22.9
(73.3)
14.2
(57.6)
6
(42.8)
0.3
(32.6)
14.3
(57.7)
日平均気温 °C (°F) −5
(23.0)
−2.7
(27.2)
2.3
(36.1)
6.9
(44.5)
12.2
(53.9)
16.5
(61.7)
21.4
(70.6)
20.4
(68.8)
14.9
(58.9)
7.5
(45.5)
0.4
(32.8)
−4.8
(23.4)
7.5
(45.5)
平均最低気温 °C (°F) −10.3
(13.5)
−8.2
(17.2)
−4.1
(24.6)
0.2
(32.4)
5.3
(41.5)
9.3
(48.7)
12.8
(55.1)
11.6
(52.9)
7
(44.6)
0.8
(33.5)
−5.1
(22.8)
−9.9
(14.2)
0.8
(33.4)
最低気温記録 °C (°F) −41
(−42)
−41
(−42)
−34
(−30)
−23
(−10)
−8
(17)
−1
(30)
2
(36)
−2
(28)
−14
(6)
−22
(−8)
−39
(−39)
−40
(−40)
−41
(−42)
降水量 mm (inch) 9.9
(0.39)
10.7
(0.42)
13.2
(0.52)
25.9
(1.02)
49.5
(1.95)
56.1
(2.21)
26.9
(1.06)
26.4
(1.04)
24.4
(0.96)
19.8
(0.78)
15
(0.59)
11.7
(0.46)
289.6
(11.40)
降雪量 cm (inch) 16.8
(6.6)
16.8
(6.6)
11.7
(4.6)
7.4
(2.9)
0.3
(0.1)
0
(0.0)
0
(0.0)
0.8
(0.3)
0.5
(0.2)
7.1
(2.8)
13.7
(5.4)
19.6
(7.7)
94.5
(37.2)
平均降水日数 (≥0.01 in) 6.5 6.5 6.9 8.8 11.2 11.5 7.5 6.3 5.8 7.0 6.5 6.6 91.1
平均降雪日数 (≥0.1 in) 5.6 5.6 3.7 2.1 0.2 0.1 0.0 0.1 0.0 1.5 4.0 5.2 28.1
% 湿度 66.0 64.1 60.1 53.9 53.5 52.1 46.4 47.5 54.5 58.3 64.8 68.1 57.4
平均月間日照時間 119.4 149.0 225.8 243.0 282.0 308.7 370.3 324.1 254.6 202.9 118.6 99.9 2,698.3
日照率 43 52 61 60 61 65 77 74 68 60 42 37 60
出典1:NOAA(相対湿度、露点温度、日照時間は1961–1990年)[3][4]
出典2:National Weather Service[5]

歴史

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1864年10月30日に「4人のジョージア人」と呼ばれる4人組によって「ラスト・チャンス・クリーク」(Last Chance Creek)で砂金が発見され、ヘレナの町は創設された。ヘレナのメインストリートは「ラスト・チャンス・ガルク」(Last Chance Gulch) と呼ばれ、ダウンタウンの歴史地区を曲がりくねりながら、もとの川筋に沿って通っている。

町ははじめ「4人のジョージア人」のひとり、ジョン・クラブの名を取って「クラブタウン」と名付けられた。しかし、砂金目当てに次々と人がやってくると、町名変更の機運が高まった。そこでジョン・サマービルは生まれ故郷であるミネソタ州セント・ヘレナ (St. Helena) の名をつけることを提案した。しかし多くの砂金採掘夫たちには hel-E-na のアクセントが気に入らず、これを「地獄」を意味する hell にかけて HEL-e-naと発音していた。「地獄」の「ヘル」とは当然「聖」の「セント」とは相容れないため、「セント」が落ちて「ヘレナ」のみが残って町の名前となった。

1888年までには、およそ50人の億万長者がヘレナの町に住んでいた。この頃人口当たりの億万長者の数は世界一であった。ラスト・チャンス・ガルクからは現在の36億米ドル相当の砂金が20年以上にわたって採掘された。ラスト・チャンス砂金採掘場はアメリカ西部で最も有名な採掘場であった。

現在では、当時の採掘場跡の多くは地下に埋もれている。

4人のジョージア人

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「4人のジョージア人」と呼ばれる、ジョン・コーワン、D.J. ミラー、ジョン・クラブ、ロバート・スタンレーの4人組は、実際はコーワンのみがジョージア州出身であり、ミラーはアラバマ州、クラブはアイオワ州、スタンレーはイギリスと皆出身地が異なる。しかし砂金採掘において「ジョージア・スタイル」を取っていたため、このように呼ばれていたものと考えられている。

「4人のジョージア人」には異説もある。ジョージア州のある系譜学者は、前述のジョン・コーワン、コーワンの甥フランク・コーワン、ヘンリー・ハスク、ビル・パーマーで、4人ともジョージア州出身で互いに知り合いである、という説を立てている。コーワンが両方の説に含まれていることから、7人でヘレナのラスト・チャンス砂金採掘場で採掘を行っていた可能性もある。

情報通信

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マスメディア

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新聞社

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ヘレナの地元新聞紙は『インディペンデント・レコード』(Independent Record) という。日刊および日曜版、1日約14,000部を刊行している。また、『クイーン・シティ・ニュース』 (Queen City News) という、ヘレナ市の別名を冠した無料の週刊新聞もある。

交通

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セントヘレナアベニュー

空港

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市の玄関口となっている空港はダウンタウンの北東約3kmに位置するヘレナ地域空港である。ソルトレイクシティ国際空港やミネアポリス・セントポール国際空港からの便がある。

道路

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市内を州間高速道路15号線が通っている。北はグレートフォールズを通り、カナダ国境を越えてカルガリー・エドモントンへと通ずる。南はソルトレイクシティ・ラスベガス・サンディエゴへと通じている。

鉄道

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アムトラックはモンタナ州北部を通るため、ヘレナには駅はない。また、グレイハウンドの便もなく、同社と提携しているリムロック・トレイルウェイズのバスが州内各都市へと通じている。

観光

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セントヘレナ大聖堂
旧アルジェリア神殿

観光スポット

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ヘレナにはゴールド・ラッシュ時代の歴史的な建築物が多く、重要な観光資源となっている。また、周辺にはロッキー山脈の大自然や原野が広がっている。

人口

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2000年国勢調査で、ヘレナ市は人口25,780人、世帯数11,541、6,474家族が暮らしている。人口密度は710.5人/km2 (1,840.7人/mi2) である。334.4軒/km2 (866.3軒/mi2) の密度で12,133軒の住宅が建っている。

同市の人口構成を人種別に見ると白人94.78%、アフリカン・アメリカン0.23%、ネイティブ・アメリカン2.10%、アジア人0.78%、太平洋諸島系0.07%、その他の人種0.38%、及び混血1.66%である。人口の1.67%はヒスパニックまたはラテン系である。

同市の11,541世帯のうち、18歳未満の子供がいる世帯は27.1%、結婚・同居している世帯は42.5%、未婚・離婚女性が世帯主である世帯は10.4%、非家族世帯は43.9%である。単身世帯は37.5%、65歳以上の老人1人暮らしの世帯は11.3%である。世帯の平均構成人数は2.14人、家族の平均構成人数は2.83人である。

同市の人口構成を年齢別に見ると18歳未満22.4%、18-24歳11.1%、25-44歳26.6%、45-64歳26.0%、65歳以上13.9%となっている。年齢の中央値は39歳である。性比は女性100人あたり男性91.0人である。18歳以上では女性100人あたり男性は87.6人である。

同市の世帯の収入の中央値は34,416米ドルであり、家族の収入の中央値は50,018米ドルである。収入の中央値を性別で見ると男性34,357米ドルに対して女性は25,821米ドルである。同市の1人当たり収入 (per capita income) は20,020米ドルである。人口の14.5%及び家族の9.3%の収入は貧困線以下である。18歳未満の16.4%及び65歳以上の8.3%は貧困線以下の生活を送っている。

出身者

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脚注

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  1. ↑ “Metropolitan and Micropolitan Statistical Areas”. 2021年11月5日閲覧。
  2. ↑ US Gazetteer files: 2010, 2000, and 1990, United States Census Bureau, (2011-02-12) 2011年4月23日閲覧。
  3. ↑ “U.S. Climate Normals Quick Access”. National Oceanic and Atmospheric Administration. 2022年8月22日閲覧。
  4. ↑ “WMO climate normals for HELENA/COUNTY-CITY, MT 1961–1990”. National Oceanic and Atmospheric Administration. 2020年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月2日閲覧。
  5. ↑ “NOAA Online Weather Data”. National Weather Service. 2022年8月22日閲覧。

外部リンク

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