プロメテウス級

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プロメテウス級
Prometheus class
登場(最初) VOY「プロメテウスの灯を求めて」
(Message in a Bottle)
登場(最後) VOY「道は星雲の彼方へ」
Endgame
所属 宇宙艦隊
就役 宇宙暦50749.5(2373年)
概要
最高速度 ワープ9.99
攻撃システム フェイザー
光子および量子魚雷
防御システム 再生式シールド
アブレーティブ装甲
多方向攻撃モード
推進システム インパルス・ドライブ
ワープ・ドライブ

プロメテウス級(Prometheus class)は『スタートレック』シリーズに登場する架空の宇宙船。惑星連邦宇宙艦隊所属の宇宙艦艦級のひとつである。

概要[編集]

『スタートレック:ヴォイジャー(VOY)』第4シーズンの『プロメテウスの灯を求めて』にて、プロメテウス級試作艦のU.S.S.プロメテウスNX-59650[1]が登場(NXは試作艦、NCCは正規艦を意味している)。ディファイアント級やソヴェリン級と同様に、対ボーグ、ドミニオン用に開発された戦闘能力に秀でた最新鋭艦で、鋭い三角形型をした第1船体に、コンステレーション級のような4基のワープナセルパイロンを備えた艦姿が特徴である。

プロメテウスはその特徴的な艦姿と3船体に分離する多方向攻撃モードに加え、デルタ宇宙域に漂流したヴォイジャーが6万光年の彼方から4年ぶりに宇宙艦隊と連絡をとることができ、地球に向けて帰還の途であることを艦隊司令部に報告するエピソードに登場したため、その印象は特に強い。

またVOY最終話において、地球付近にボーグのトランスワープチューブの出口が出現した際、防衛のために招集された18隻の宇宙艦の中にプロメテウス級の姿が確認できる。

なおプロメテウス級のデザインは、「形状が鋭すぎる」という理由で没となったヴォイジャーの検討用モデルのリファインだと思われ、ヴォイジャーの転機となったエピソードに登場すべくして登場したヴォイジャーの姉妹艦とも言うことができる。

多方向攻撃モード[編集]

プロメテウス級は他艦にはない多方向攻撃モード(multi-vector assault mode)を備える。これは艦をαセクション(第1船体)、βセクション(第2船体)、γセクション(第3船体)の3つに分離し、それぞれが独立した宇宙艦として小艦隊を組み、連携して目標を攻撃する機能である。多方向攻撃モードが終了すると、各セクションは再び合体してもとの形態に戻る。

各セクションはワープナセルを装備しており、高速ワープ中の分離・合体・戦闘にも対応する。ワープナセルは、αセクションは分離時のみ起動する収納型のものを上下に1対の2基、βセクションとγセクションは長大なナセルを各1対ずつを装備する。

船体分離機能を持つ宇宙艦に2つに分離するギャラクシー級があるが、こちらの分離目的は「第1船体に非戦闘員を避難させ第2船体で攻撃する」もしくは「第2船体を放棄する場合の救命ボート」であるため、ギャラクシー級の第1船体にワープ能力はなく火力も弱い。そのため船体が3つに分離し、しかもそのすべてに強い火力とワープ能力があるプロメテウス級の多方向攻撃モードは、ギャラクシー級のものとは異質なものである。

ワープ能力・火力・防御力[編集]

収納型を含めると6基のワープナセルを持ち、3つのワープコアを持つプロメテウス級は連邦艦の中でも最速を誇り、ワープ9.9(光速の3053倍)もの速度で長時間安定して航行することが可能である。惑星連邦旗艦のギャラクシー級がワープ9.6(光速の1909倍)の速度を数時間維持するのが限界であることから、イントレピッド級やソヴェリン級といった最新鋭の高速艦でもない限り、通常の宇宙艦がプロメテウス級の追跡をすることは困難である。

フェイザーの火力も強く、多方向攻撃モードのフェイザー一斉掃射で惑星連邦のネビュラ級宇宙艦に深刻なダメージを与え、ロミュラン艦ウォーバードも撃破している。また光子魚雷も搭載しているが、プロメテウス級の運用性質上、より破壊力の強い戦術兵器・量子魚雷を搭載する可能性もある。

防御力も強力で、再生式シールド(regenerative shield)、断熱被膜塗装(アブレーティブ装甲(ablative armor hull)[2])と、建造時点の最新技術を用いている。

EMH(緊急医療ホログラム)-Mark2[編集]

U.S.S.プロメテウスNX-59650には、ヴォイジャーのホログラムドクター(EMH-Mark1)の後継モデルであるホログラムドクターマーク2(EMH-Mark2)が装備されていた。同艦は艦内でホログラムがどこでも活動できるよう、全デッキのいたる所にホロエミッタが備え付けられている。これにより、ロミュラン人による乗っ取り事件の際、ヴォイジャーから転送されたホログラムドクターとプロメテウスが装備するマーク2はともに艦内を縦横無尽に移動することができ、事件を解決することができた。ただし他の連邦艦では全デッキのホロエミッタ設置は一切見られないため、これは試験的な構造で正規のプロメテウス級宇宙艦には搭載されない可能性がある。

プロメテウス級宇宙艦一覧[編集]

U.S.S.プロメテウスNX-59650(U.S.S.Prometheus NX-59650)
プロメテウス級の試作艦。ベータ・アンタレス造船所で建造され、宇宙暦50749.5に進宙。地球暦2374年、試験航行中に惑星連邦の技術を狙うロミュラン人により占拠されクルーは全員殺害されてしまった。しかし偶然、異星人のセンサーネットワーク経由でデルタ宇宙域から転送されてきたU.S.S.ヴォイジャーNCC-74656の緊急医療ホログラムの活躍によって艦を奪還することに成功した。
U.S.S.ギャレット(U.S.S.Garrett)
地球暦2409年にドレイロン星系に侵攻して来たウンディーネ艦隊を迎撃した宇宙艦隊の1隻。「Star Trek Online」に登場。艦名はU.S.S.エンタープライズNCC-1701-Cの艦長、レイチェル・ギャレット大佐から。

その他[編集]

  • DS9ではU.S.S.プロメテウスNCC-71201が登場するが、こちらはネビュラ級でありプロメテウス級とは関係ない。
  • プロメテウスのデザインは、「形状が鋭すぎる」という理由で没となったU.S.S.ヴォイジャーNCC-74656の検討用モデルhttp://fsd.trekships.org/art/images/dv-8.jpgのリファインだと思われる。

脚注[編集]

  1. ^ 船体上面に表記されている艦隊登録番号はNX-59650であるが、船内のコンピュータディスプレイや記念銘板ではNX-74913となっている。
  2. ^ 融除装甲基板。未来のキャスリン・ジェインウェイがもたらした高度な物ではなく、ディファイアント級にも装備されている基礎的な物と思われる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]