フジエスミリオーネ

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フジエスミリオーネ
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2001年4月30日
エイシンサンディ
ニシノフジエス
母の父 パレスダンサー
生国 日本の旗 日本北海道平取町
生産 田村秋雄
馬主 仁岸清信→小川吉昭
調教師 角川秀樹(北海道
仁岸進宇都宮)
→村田六郎(川崎)
→別府真司(高知)
→崎谷彦司(荒尾)
→小嶺英喜(福山)
厩務員 仁岸尚昌[1][2](宇都宮、川崎[2]
競走成績
生涯成績 80戦13勝(中央競馬2戦0勝)
獲得賞金 3430万4000円
勝ち鞍 G1 北関東皐月賞(2004年)
G1 北関東ダービー(2004年)
G1 北関東菊花賞(2004年)
G1 とちぎ大賞典(2005年)
G2 北関東弥生賞(2004年)
G2 3歳スプリンターズカップ(2004年)
G3 春光賞(2005年)
H3 イノセントカップ(2003年)
H3 サンライズカップ(2003年)
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フジエスミリオーネとは日本競走馬である。2004年(平成16年)に北関東三冠を達成した北関東公営競馬史上唯一の北関東三冠馬[3]。また、宇都宮競馬場で行われた最後のレースとちぎ大賞典の勝ち馬[4]。北関東公営競馬末期を代表する競走馬である。

馬名の「フジエス」は冠名、「ミリオーネ」はイタリア語で100万の意味。

戦績[編集]

2歳[編集]

ホッカイドウ競馬角川秀樹厩舎に所属し2003年5月21日のフレッシュチャレンジに出走し2着、29日のフレッシュチャレンジで初勝利を挙げJRA認定馬となる。さらに2歳オープン、イノセントカップと連勝し、重賞勝ち。ナリタトップロード賞5着を経て中央競馬のコスモス賞に挑戦するもヤマニンシュクルの8着。門別競馬場で行われたサンライズカップを快勝し、重賞2勝目を挙げる。北海道2歳優駿アドマイヤホープから1秒離された5着。ホッカイドウ競馬ではすべて藤倉寛幸騎手が騎乗、8戦4勝(うち重賞2勝)で終える。

ホッカイドウ競馬開催終了後、宇都宮競馬場に移籍。仁岸進厩舎に所属。2000勝ジョッキーの平澤則雄騎手騎乗で特別戦、かもしか賞と2戦するもいずれも2着に終わる。

3歳[編集]

2004年初戦は古馬との混合戦の特別戦に出走し5着に善戦すると、特別戦と北関東弥生賞を連勝。その後、中央競馬に遠征し、伏竜ステークスでは11着に終わる。

北関東皐月賞では1番人気に支持され、北関東桜花賞2着馬のイキマスキョウワに6馬身差をつけて圧勝した[5]。次走の北関東ダービーでも北関東皐月賞3着馬のウィンザデイに3馬身差を付けて勝利し、圧倒的1番人気の期待に応えた[6]。 この勝利でフジエスミリオーネは三冠達成に王手をかけ、メディア等では北関東二冠馬と呼ばれるようになった[7]

その後大井競馬に遠征。ジャパンダートダービーは相手も強く11着、地方競馬交流競走の黒潮盃は7着。

秋はスプリンターズカップを勝利したものの古馬混合の東国賞では3着に終わる。その後10月に宇都宮競馬の2004年度いっぱいでの廃止が決定されたために、三冠最後のレースとなる高崎競馬場で行われた北関東菊花賞では最初で最後の、そして唯一の[8]北関東三冠が達成されるか注目された。圧倒的1番人気に支持されたが、レースは2番手から3コーナーで早くも先頭に立つ展開になる。最後、奥利根賞を制した矢野貴之騎乗の上り馬、エフケーアニカが猛烈に追い上げ、マッチレースとなったがアタマ差凌ぎ切り、ついに北関東三冠を達成した[4][9]。続いて挑戦した交流重賞のとちぎマロニエカップは8着。

4歳[編集]

特別戦2着、ブライアンズロマン記念3着、春光賞1着を経て、ついに2005年3月14日、宇都宮競馬の最後の日の最終レースとなるとちぎ大賞典を迎える。これは前年12月31日に予定されていたものの降雪のため取りやめとなり代替レースとして行われたものだったが、早めに仕掛けて抜け出した内田利雄騎手騎乗のヤマニンバリーを4コーナー7番手の位置から一気に差し切って勝利。宇都宮競馬での最後の勝ち馬となった[4]。宇都宮所属時の成績は18戦8勝(中央1戦0勝、大井2戦0勝)、北関東3冠を含む重賞7勝の成績を残した。

宇都宮競馬廃止後[編集]

宇都宮競馬の廃止に伴い、担当厩務員とともに川崎競馬へ移籍[2]村田六郎厩舎に所属[2]金子正彦騎手騎乗でA2、A3クラスで6戦出走するが、いずれも先頭から2秒以上離される大敗が続いた。

次に高知競馬場に移籍。別府真司厩舎に所属するも4戦して勝てず。2006年に入っても不振は続き、ダイオライト記念の7着を含めて7戦0勝。

結局高知では11戦0勝のまま荒尾競馬場に移籍。崎谷彦司厩舎に所属。転入初戦のみなづき特別を快勝し1年6か月ぶりの勝利を挙げたが、その後は重賞などに挑戦するも2着5回を最高に勝てず。2006年10月17日のかんなづき特別では期間限定騎乗騎手として佐賀競馬場に所属していた内田利雄が騎乗、北関東コンビの復活として話題となった。

最後は福山競馬場小嶺英喜厩舎に所属する[10]も11戦して未勝利に終わり、現役を引退した。

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離馬場 タイム 着差 勝ち馬/(2着馬) 馬体重
[kg]
2003. 5. 21 札幌(地) フレッシュチャレンジ 11 2 2 (4人) 2着 藤倉寛幸 53 ダ1700m(良) 01:55.5 0.3 ブラックシープ 448
2003. 5. 29 札幌(地) フレッシュチャレンジ 12 6 7 (1人) 1着 藤倉寛幸 53 ダ1700m(良) 01:53.9 -0.6 (フジノチャンス) 444
2003. 7. 22 旭川 2歳 OP OP 10 8 10 (1人) 1着 藤倉寛幸 53 ダ1600m(良) 01:49.9 -0.7 (ブラックシープ) 450
2003. 8. 6 旭川 イノセントカップ H3 12 2 2 (1人) 1着 藤倉寛幸 53 ダ1500m(良) 01:41.2 -0.2 (ヤマヨダイナミック) 450
2003. 9. 3 旭川 ナリタトップロード賞 OP 11 4 4 (1人) 5着 藤倉寛幸 55 ダ1500m(良) 01:39.9 0.5 トムコリンズ 456
2003. 8. 6 札幌 コスモス賞 OP 10 4 4 (5人) 8着 藤倉寛幸 54 芝1800m(稍) 01:53.4 1.6 ヤマニンシュクル 448
2003. 9. 25 門別 サンライズカップ H3 11 6 6 (1人) 1着 藤倉寛幸 54 ダ1700m(重) 01:52.1 -0.7 (ニューサイエンス) 460
2003. 10. 29 門別 北海道2歳優駿 JpnIII 14 8 14 (4人) 5着 藤倉寛幸 54 ダ1800m(不) 01:56.1 1.0 アドマイヤホープ 464
2003. 12. 9 宇都宮 2歳1 2 選抜 11 4 4 (1人) 2着 平沢則雄 56.5 ダ1400m(稍) 01:32.9 0.0 ヤマヨダイナミック 455
2003. 12. 30 宇都宮 かもしか賞 G1 10 5 5 (2人) 2着 平沢則雄 56.5 ダ1500m(稍) 01:40.0 0.2 マルハチエトルリア 450

重賞勝ち鞍[編集]

太字はG1競走

  • ホッカイドウ競馬
    • イノセントカップ
    • サンライズカップ
  • 宇都宮競馬
    • 北関東三冠
      • 北関東皐月賞
      • 北関東ダービー
      • 北関東菊花賞
    • とちぎ大賞典
    • 北関東弥生賞
    • スプリンターカップ
    • 春光賞

血統表[編集]

フジエスミリオーネ血統サンデーサイレンス系 / Northern Dancer 4×3 18.75% Almahmoud 5×5 6.25%) (血統表の出典)
父系

エイシンサンディ
1993 鹿毛
父の父
* サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
エイシンウイザード
1986 芦毛
* Northerly Northern Dancer
Politely
シルバーナイキ * Don
ケープルビー

ニシノフジエス
1994 黒鹿毛
* Palace Dancer
1984 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Blakeney Buckpasser
Glad Rags
母の母
アイビイフジエス
1989 黒鹿毛
サクライットー サンシー
イットー
フジエスコトブキ スカイリーダ
タケコトブキ F-No.4
母系(F-No.)
5代内の近親交配
出典

脚注[編集]

  1. ^ 高橋華代子 (2010年4月). “第55回 羽田盃(SI)” (日本語). 高橋華代子の重賞直前情報. 特別区競馬組合. 2011年3月20日閲覧。
  2. ^ a b c d フジエスミリオーネが川崎にやってきた♪” (日本語). 月刊川崎競馬倶楽部. 川崎競馬倶楽部 (2005年4月). 2011年3月20日閲覧。
  3. ^ ただし、1999年までは栃木県と群馬県は別立てで独自の三冠路線をひいており、その達成馬は他にも存在する。
  4. ^ a b c 宇都宮競馬が56年の歴史に幕” (日本語). 地方競馬全国協会 (2005年3月14日). 2011年3月20日閲覧。
  5. ^ 北関東皐月賞、フジエスミリオーネが圧勝”. netkeiba.com. 2017年2月15日閲覧。
  6. ^ 北関東ダービー馬はフジエスミリオーネ”. netkeiba.com. 2017年2月15日閲覧。
  7. ^ ジャパンダートダービー、枠順確定”. netkeiba.com. 2017年2月15日閲覧。
  8. ^ 北関東競馬を構成していた高崎競馬も2004年いっぱいで廃止することが決まっていたため
  9. ^ フジエスミリオーネ北関東3冠制覇”. netkeiba.com. 2017年2月15日閲覧。
  10. ^ 北関東3冠馬フジエスミリオーネが福山へ”. netkeiba.com. 2017年2月15日閲覧。
  11. ^ フジエスミリオーネ”. netkeiba.com. 2017年2月19日閲覧。

外部リンク[編集]