ファラオ・サンダース

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ファラオ・サンダース
PharoahSanders.jpg
写真中央、レジー・ワークマン(左)と
1978年
基本情報
出生名 Farrell Sanders
生誕 (1940-10-13) 1940年10月13日(77歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
アーカンソー州リトル・ロック
ジャンル フリー・ジャズ
ワールド・ミュージック、アフロ
職業 サクソフォーン奏者
担当楽器 テナー・サックス
フルート
活動期間 1961年 -
レーベル ESP
インパルス!レコード
アリスタ・レコード
Theresa
タイムレス・レコード
ヴァーヴ・レコード
ヴィーナス・レコード
共同作業者 サン・ラ
ジョン・コルトレーン
ドン・チェリー
アリス・コルトレーン
公式サイト Pharoahsanders.net

ファラオ・サンダース(Pharoah Sanders、1940年10月13日 - )は、アメリカ合衆国ジャズサクソフォーン奏者。アーカンソー州リトル・ロック出身。晩年のジョン・コルトレーンと活動を共にしており、彼の後継者として知られている。

経歴[編集]

クラリネットを始めた後に、テナー・サックスへと転向した。当初はブルースを演奏し、ボビー・ブランドがリトル・ロックを訪れた際、バックを務めた経験もある[1]。1959年、大学進学のためにカリフォルニア州オークランドへ移り、デューイ・レッドマンフィリー・ジョー・ジョーンズらと共演後、1962年、拠点をニューヨークへと移す[2]

サン・ラとの共演を経て、1964年、自身初のリーダー・アルバム『ファラオ』をESP-Diskレーベルから発表した。1965年にはジョン・コルトレーンのグループに加入する。コルトレーンにとって唯一の日本公演(1966年)にも帯同し、1967年にコルトレーンが他界してからはバンド・リーダーとしての活動が中心となる。

インパルス!レコードから発表した諸作では、ゴスペルファンクアフロビートなど幅広い黒人音楽をフリー・ジャズに取り込んだことで知られている。32分に及ぶ「The Creator Has A Master Plan」を収録した『カーマ』(1969年)は、『ブラック・ユニティ』(1971年)とならぶ彼の代表作のひとつである。なお、『ラヴ・イン・アス・オール』(1973年)では自らボーカルを披露している。インパルス!時代における彼のサイドマンとして、ロニー・リストン・スミスセシル・マクビーロン・カータースタンリー・クラークなどが挙げられる。

1977年にアリスタ・レコードへ移籍してからは、コンテンポラリー路線にも手を染めるようになる。1987年にはオランダのジャズ・レーベル、タイムレス・レコードに移籍。ヴァーヴ・レコードから発表した『Message From Home』(1996年)と『Save Our Children』(1998年)は、バーニー・ウォーレルジャー・ウォブルが参加し、ビル・ラズウェルがプロデュースを担当している。日本のジャズ・レーベル、ヴィーナス・レコードが監修した『ザ・クリエイター・ハズ・ア・マスター・プラン』(2003年)には、同名曲の再演や、ホイットニー・ヒューストンのカバー「Greatest Love Of All」が収録されている。2004年には日本のバンドSLEEP WALKERと共演し、その時の音源は同バンドの『The Voyage』(2006年)に収録されている[3]

自身のリーダー作においては、コルトレーンが作曲した楽曲(「Naima」「Welcome」)や、彼がレパートリーとした楽曲(「The Night Has A Thousand Eyes」)を頻繁に取り上げ、師としての彼に対する敬意を表明している。

評価[編集]

アルバート・アイラーは、三位一体になぞらえて「トレーン(ジョン・コルトレーンの愛称)が父、ファラオが子、私が聖霊」と述べている[4]。さらに、オーネット・コールマンは「おそらく世界で最高のテナー・サックス奏者」と彼を評している[5]。近年は、日本のクラブ・シーンでも人気が高く、沖野修也(DJ音楽プロデューサー)は「クラブ・ジャズ界における最重要レジェンド」と評している[6]

ディスコグラフィ[編集]

  • ファラオ - Pharoah(1964年録音)(ESP-Disk) 1965年
  • 神話(ターウィッド)- Tauhid(1966年録音)(Impulse!) 1967年
  • Izipho Zam (My Gifts)(1969年録音)(Strata-East) 1973年
  • カーマ - Karma(1969年録音)(Impulse!)1969年
  • ジュエルズ・オブ・ソート - Jewels Of Thought(1969年録音)(Impulse!) 1969年
  • SUMMUM BUKMUM UMYUM - Deaf Dumb Blind (Summun Bukmun Umyun)(1970年録音)(Impulse!)1970年
  • テンビ - Thembi(1970年~録音)(Impulse!) 1971年
  • ヴィレッジ・オブ・ザ・ファラオズ - Village Of The Pharoahs(1971年~録音)(Impulse!) 1973年
  • ブラック・ユニティ - Black Unity(1971年録音)(Impulse!) 1971年
  • ライヴ・アット・ジ・イースト - Live at the East(1971年録音)(Impulse!) 1972年
  • ウィズダム・スルー・ミュージック - Wisdom Through Music (Impulse!) 1972年
  • エレヴェーション - Elevation(1973年録音)(Impulse!) 1974年
  • ラヴ・イン・アス・オール - Love In Us All(1972年~録音)(Impulse!) 1974年
  • ファラオ - Pharoah(1976年録音)(India Navigation) 1977年
  • ラヴ・ウィル・ファインド・ア・ウェイ - Love Will Find A Way(1977年録音)(Arista) 1978年
  • Norman Connersと共演, ビヨンド・ア・ドリーム - Beyond A Dream(1978年録音)(Arista) 1981年
  • ジャーニー・トゥ・ザ・ワン - Journey To The One(1979年録音)(Theresa)1980年
  • リジョイス - Rejoice (Theresa) 1981年
  • ライヴ - Live...(1981年録音)(Theresa)1982年
  • Shukuru (Theresa)(1981年録音 1985年
  • Heart Is A Melody(1982年録音)(Theresa) 1983年
  • アフリカ - Africa (Timeless) 1987年
  • Oh Lord, Let Me Do No Wrong (Columbia) 1987年
  • A Prayer Before Dawn (Timeless) 1987年
  • ムーン・チャイルド - Moon Child(1989年録音)(Timeless) 1990年
  • Welcome To Love(1990年録音)(Timeless) 1991年
  • Crescent With Love(1992年録音)(Evidence) 1993年
  • 愛のバラード - Ballads with Love(1992年録音)(Venus) 1996年
  • The Trance of Seven Colors (Axiom) 1994年
  • Naima (Evidence) 1995年
  • Message From Home (Verve) 1996年
  • Save Our Children (Verve) 1998年
  • Spirits (Meta) 2000年
  • ザ・クリエイター・ハズ・ア・マスター・プラン - The Creator Has A Master Plan (Venus) 2003年

サイドマンとしての主な参加作品

出典[編集]

  1. ^ Allmusic
  2. ^ 小川充 「Pharoah Sanders」『スピリチュアル・ジャズ』 小川充、リットーミュージック〈Jazz Next Standard〉、2006年、16頁。ISBN 4845613247
  3. ^ CDjournal.com
  4. ^ allaboutjazz
  5. ^ SFGate.com
  6. ^ 沖野修也 『クラブ・ジャズ入門』 リットーミュージック〈GROOVE〉、2007年、210頁。ISBN 978-4-8456-1487-5

外部リンク[編集]

公式ウェブサイト