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ピンクカメハメハ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピンクカメハメハ
欧字表記 Pink Kamehameha[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2018年4月12日[1]
死没 2021年6月20日(3歳没)
リオンディーズ[1]
タバサトウショウ[1]
母の父 ダンシングブレーヴ[1]
生国 日本の旗 日本北海道新ひだか町[1]
生産者 畠山牧場[1]
馬主 木村久子[1]
調教師 森秀行栗東[1]
競走成績
生涯成績 9戦2勝
中央競馬)7戦1勝
アラブ)1戦0勝
サウジ)1戦1勝[1]
獲得賞金 国内:1110万円[1]
海外:90万ドル
勝ち鞍 サウジダービー(2021年)[1]
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ピンクカメハメハ(欧字名:Pink Kamehameha2018年4月12日[1] - 2021年6月20日[2])は、日本競走馬。主な勝ち鞍は2021年サウジダービー

馬名の由来は、桃色+父父名の一部から。

デビュー前

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スイープトウショウ(2005年宝塚記念などGI3勝)を産んだ母・タバサトウショウの12番仔として誕生。本馬は母が25歳の時の仔であり、スイープトウショウとは17歳差がある。なお、父・リオンディーズは当時5歳であり、父母は20歳離れた年の差カップルであった[3]。オーナーサイドから森秀行のもとに「すぐにデビューできる馬いませんか?」と相談があり、森が探し出したのが本馬だった。上場予定だったトレーニングセール新型コロナウイルスによる影響で中止となったため売れ残っていたという[3]。母の高齢出産の仔となるが、森はかつて海外で高齢出産を理由に購入をためらった馬がのちの英ダービー馬・ニューアプローチであった経験があり(母が22歳の時の仔)、馬さえ丈夫なら問題ないとの考えだった[3]。購入はデビュー戦のわずか1ヶ月前の2020年6月であった[3]

戦績

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2020年7月、函館競馬場新馬戦で武豊を背にデビューし、3番人気で1着。以降、札幌2歳ステークスサウジアラビアロイヤルカップなどを転戦するが、最高着順は12月の中京2歳ステークス4着止まりでこの年を終える。

2021年2月、僚馬フランスゴデイナとともにサウジダービーへの招待を受けるが、フランスゴデイナが熱発を発症したため単独で出走[4]。騎乗予定だったジョエル・ロサリオが他馬へ乗り替わったため戸崎圭太を鞍上に迎え[5]、レースでは好位の3番手から直線で抜け出し優勝。前年のフルフラットに続き創設から2年連続で日本馬・森秀行厩舎の所属馬が優勝を果たした[6]。その後アラブ首長国連邦で行われたUAEダービーに出走するも直線伸びを欠き10着に敗れた[7]

帰国後の6月20日、ユニコーンステークスのレース中に向正面で急性心不全を発症し、内によれてラチに激突、その場で死亡した。騎乗していた北村宏司は投げ出されて落馬、府中市内の病院に搬送され右足骨折と診断された[2][8]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[9]、netkeiba.com[10]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2020.07.19 函館 2歳新馬 芝1800m(良) 9 8 9 006.30(3人) 01着 R1:51.0(36.0) -0.6 0武豊 54 (ゾディアックサイン) 438
0000.09.05 札幌 札幌2歳S GIII 芝1800m(良) 14 1 1 005.60(3人) 13着 R1:50.5(39.2) -2.3 0武豊 54 ソダシ 458
0000.10.10 東京 サウジアラビアRC GIII 芝1600m(不) 10 1 1 014.80(6人) 09着 R1:42.2(40.3) -2.6 0三浦皇成 55 ステラヴェローチェ 450
0000.10.31 京都 萩S L 芝1800m(良) 8 4 4 048.00(7人) 05着 R1:49.2(35.5) -1.1 0松山弘平 55 シュヴァリエローズ 462
0000.11.23 阪神 秋明菊賞 1勝 芝1400m(良) 11 8 10 019.20(7人) 06着 R1:22.4(35.5) -1.1 0和田竜二 55 ブルースピリット 458
0000.12.19 中京 中京2歳S OP 芝1200m(良) 14 3 3 012.20(6人) 04着 R1:09.9(35.6) -0.4 0亀田温心 55 ゴールドチャリス 464
2021.02.20 KAA サウジダービー ダ1600m(良) 13 8 7 01着 R1:38.57 0戸崎圭太 57 (Cowan) 計不
0000.03.27 メイダン UAEダービー GII ダ1900m(良) 14 14 9 10着 -R 0戸崎圭太 53 Rebel's Romance 計不
0000.06.20 東京 ユニコーンS GIII ダ1600m(重) 16 7 13 031.4(11人) 競走中止 0北村宏司 56 スマッシャー 466

血統表

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ピンクカメハメハ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 キングマンボ系
[§ 2]

リオンディーズ
2013 黒鹿毛
父の父
キングカメハメハ
2001 鹿毛
Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
*マンファス *ラストタイクーン
Pilot Bird
父の母
シーザリオ
2002 青毛
スペシャルウィーク *サンデーサイレンス
キャンペンガール
*キロフプリミエール Sadler's Wells
Querida

タバサトウショウ 1993
鹿毛
*ダンシングブレーヴ
Dancing Brave 1983
Lyphard Northern Dancer
Goofed
Navajo Princess Drone
Olmec
母の母
サマンサトウショウ 1985
黒鹿毛
トウショウボーイ *テスコボーイ
*ソシアルバターフライ
マーブルトウショウ *ダンディルート
チャイナトウショウ
母系(F-No.) (FN:5-j) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5×4 [§ 4]
出典
  1. ^ [11]
  2. ^ [12]
  3. ^ [11]
  4. ^ [11][12]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p ピンクカメハメハ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年2月21日閲覧。
  2. ^ a b 東京11Rの競走中止について”. ラジオNIKKEI. 2021年6月20日閲覧。
  3. ^ a b c d 話題沸騰の2歳馬 “ピンカメ”ことピンクカメハメハって?! - netkeibaライター | 競馬コラム”. netkeiba.com. 2021年2月21日閲覧。
  4. ^ サウジダービーに出走予定だったフランスゴデイナが回避”. スポーツ報知 (2021年2月11日). 2021年2月21日閲覧。
  5. ^ 【サウジCデー】2騎手が入国不可になり騎乗変更、サウジダービーのピンクカメハメハは戸崎圭太騎手に”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2021年2月20日). 2021年2月21日閲覧。
  6. ^ 海外初遠征のピンクカメハメハがサウジダービー制覇”. サンケイスポーツ. 2021年2月21日閲覧。
  7. ^ “【UAEダービー結果】ゴドルフィンのレベルスロマンスが5馬身半差で圧勝、日本馬は4着タケルペガサスが最上位”. netkeiba.com. (2021年3月27日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=185705 2021年6月21日閲覧。 
  8. ^ “【JRA】落馬負傷の北村宏司騎手は右足骨折の診断”. (2021年6月21日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=189312 2021年6月21日閲覧。 
  9. ^ ピンクカメハメハ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年2月21日閲覧。
  10. ^ ピンクカメハメハの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年2月21日閲覧。
  11. ^ a b c ピンクカメハメハ 5代血統表”. JBIS-Search. 日本軽種馬協会. 2021年5月17日閲覧。
  12. ^ a b ピンクカメハメハの血統表|競走馬データ - netkeiba.com”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2021年5月17日閲覧。

外部リンク

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