ソード・ワールドRPG

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ソード・ワールドRPG』(ソード・ワールド・アールピージー)は、グループSNEが制作したテーブルトークRPG (TRPG) 。略称はSWRPGあるいはSW

1989年富士見書房から文庫版として発売。1996年には「完全版」と銘打った改訂版がA4判ハードカバー書籍にて発売された。2006年には関連書籍が120冊を超え、2008年のゲームシステムのバージョンアップまで二十年近く展開された国内有数のTRPG作品であった。(ただし、リプレイライトノベルが大半を占めているため、純粋なゲームのサプリメントに限れば飛びぬけて多いとは言えない。また、既に絶版となったものも多い)。長年、「国内で最も普及した国産TRPGである」と紹介されてきた[1]

2008年4月にルールと世界設定を刷新した『ソード・ワールド2.0』が発売されたが、本記事ではそれ以前のエディションを中心に説明する。

概要[編集]

魔法の世界フォーセリアを舞台にした典型的なファンタジーRPGであり、グループSNEの代表作である。総監修は安田均。ワールド・デザインは水野良。システム・デザインは清松みゆき。その他、山本弘(西部諸国の設定やシナリオ集の制作)や友野詳(ワールドガイドデータの作成やアザーン諸島の設定)、川人忠明(SWツアーシリーズ。清松みゆきとの共著)などが制作に関わる。

ソード・ワールドRPGの背景世界となっているフォーセリア世界の初出は1986年リプレイ連載が開始され人気を博したロードス島戦記である。ソード・ワールドRPGではこのロードス島戦記の舞台となったロードス島の北にある「アレクラスト大陸」を主な冒険の舞台としているが、神話や歴史などにロードス島と共通する設定は多い。このことから、ソード・ワールドRPGの発売当時に、ロードス島戦記からテーブルトークRPGに興味を持ったファンでも違和感なくゲームができるようになっていた。後に、ソード・ワールドRPGでロードス島を舞台にゲームを行うためのサプリメントも発売された。

基本システムは、複数の職能(クラス)を1人のキャラクターに持たせることができる「クラススキル制」(いわゆるマルチクラス制に近いもの)を採用。乱数発生には6面ダイス2個だけを使用する。これは、6面以外の多面体ダイスが入手しにくいことに対する配慮でもある[2]

ゲームのルールブックや関連製品の多くは文庫の形態で提供されている。ソード・ワールドRPGが発売された1989年当時はテーブルトークRPGの多くは玩具店で高価なボックス版で売られていたため、ソード・ワールドRPGはトンネルズ&トロールズファンタズム・アドベンチャーと並んで一般書店で安価に入手できるゲームとしてテーブルトークRPG入門者などに重宝された。時代が下るにつれてルールやデータ、世界設定などが煩雑化していき、文庫の形態では量的に提供しにくくなったこともあって、関連書籍の多くが大判書籍で出版されるようになっていったが、リプレイや小説などは文庫での提供を続けていった。2008年に発売されたソード・ワールド2.0では、文庫の形態を中心とした形での関連書籍の提供を再び行っている。

富士見書房が刊行している『月刊ドラゴンマガジン』での関連記事掲載をメインとしつつ、現在では新紀元社刊行の『Role&Roll』やゲーム・フィールド社刊行の『ゲーマーズ・フィールド』にも記事を提供している(後者は広告記事)。以前は同じ富士見書房から刊行されたTRPG専門誌『RPGドラゴン』を主軸に展開していたが、同誌が休刊してからは一時期サポート体制に滞りが生じたことがある。『RPGドラゴン』に掲載された記事の中には、単行本未収録の企画や休刊とともに未完となった企画が存在する。

2003年にグループSNEは、本作のゲームシステムを他ゲームにも適用することを企図し、米国のd20システムに倣って、2d6システムと名付けたが、現在この呼称は公式には使われていない[3] [4]

作品展開[編集]

リプレイ[編集]

本作の作品展開として特筆すべきものにリプレイ集が挙げられる。1980年代後半、TRPGを遊ぶ様子を紹介する手法として、演劇の脚本のように役名付きの台詞を中心として構成し、ト書きで補足するリプレイという形態が発明され、パソコン雑誌『コンプティーク』連載の『ロードス島戦記』誌上リプレイ(システムは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』 (略称はD&D))で火が付いた。本作のリプレイはその人気を継いで、新作ゲームの紹介を企図してルールブック発売前に雑誌掲載されたところに特徴がある[5]。山本弘が担当したこのリプレイは、単なるゲームの紹介という枠を超えて、ゲーム的読み物あるいはライトノベルの一種として読者に受け入れられた。後に『第一部』(または『スチャラカ冒険隊編』)と称された当シリーズは、ソード・ワールドRPG普及の原動力となっただけに止まらず、その後の日本のTRPG業界において「リプレイで作品を紹介する」という他国にはみられない日本独自の慣習を根付かせることになった。

サプリメント[編集]

サプリメントとして、シナリオ集・ワールドガイドなどが多数販売されている。また、小説はシェアード・ワールドとして展開しており、水野良の小説『魔法戦士リウイ』シリーズはソード・ワールド・ノベルの1作品である。この他、漫画やコンピュータRPG、CDドラマなどにメディアミックス展開している。同じくフォーセリアを舞台にした作品として『ロードス島戦記』シリーズ及び『クリスタニア』シリーズがあり、フォーセリアを舞台としたシリーズとしては『ロードス島戦記』が最も早くに書かれている。ヴァリアントとして『迷探偵デュダ』シリーズがある[6]

基本ルール[編集]

以下の記述は基本的な説明に限定しています。実際にプレイするためには正規のルールブック等が必要です。

キャラクター作成[編集]

プレイヤーは、アレクラスト大陸を主な舞台にする冒険者であるプレイヤー・キャラクター(PC)を作成し、その架空のキャラクターに扮してゲームを進める。種族・性別・年齢や能力値・出自・技能などを、プレイヤーの選択とサイコロを用いて決定することでPCを作成するが、シナリオ集などに収められた作成済みのサンプル・キャラクターを使用することもできる。

SWでは通常5人から6人のPCでパーティを組んで遊ぶことが多い。PCの技能はある程度好みで選択できるが、パーティ内で特定の技能を持つキャラクターが偏ったりしないよう調整することが望ましいとされる。しかし、慣れた者の中にはあえて偏った調整を行うことを楽しむものもいる(全員が種族グラスランナーを選ぶグララン卓など)。

判定方法[編集]

2D6とチャート表に沿って全ての判定を行う。これを「成功ロール」という。基本は「技能のレベル」 + 「能力値のボーナス値」 + 「ダイスを振って出た目(出目)」を合計して出した値と、ゲームマスター (GM) が用意した基準となる値(または難易度 + 出目)を比べて、PC側の値が高ければ成功である。ゲーム上よく使う技能と能力値の組み合わせパターンもチャート表にまとめられている。

またダメージ決定の際には「レーティング表」というチャートを使用する。

レーティング表[編集]

チャート表のうち、6面ダイス2つ(以下、2D6と表記)のみを用いて乱数(様々な範囲の)を導き出すための対照表。武器の強さや魔法の力によって定められた「キーナンバー」を横軸に、「出目」を縦軸に置き、互いが交差した部分に記された値を使用する。主に、武器や魔法で与えるダメージなどの数値に使用する[7]

レーティング表は他のTRPGシステムにはないSWの独自システムであり、次のような役割を果たしている。

  • 2D6のみを用いながら、キーナンバーの変化によっておよそ0.2刻みで期待値を変動させることができる。これによって能力値ボーナスに現れない微小な筋力差をダメージに反映できる。能力値ボーナスが能力値の1/6であるSWで、ボーナスには反映されない能力値の微細な違いに意味を持たせるためのシステムである。
  • キーナンバーが上がるにつれて期待値だけでなく分散も大きくなる。期待値の高いキャラにリスクを負わせたり、高レベルの魔法ほどキーナンバーが大きくなるため即死の可能性を免れる可能性を産むなど、SWのゲームバランスの中核を担っている。
  • 2D6の目がクリティカル値(10が多い)を上回るともう一度2D6を振ってダメージの振り足しができるため、PC側の攻撃では爽快感を、敵側の攻撃では緊張感を高める効果がある。

一方レーティング表の最大のデメリットは、レーティング結果の暗算が困難(表の参照がほぼ必須)なため、処理に時間がかかることである。

舞台[編集]

剣と魔法が支配する架空の世界フォーセリア。古代魔法王国と呼ばれるカストゥール王国が崩壊し、剣の時代あるいは力の時代と呼ばれるようになって、およそ500年余りが過ぎた。

冒険者と呼ばれる者達は、古代王国の遺跡から失われた魔法技術の遺産を発掘したり、人々の揉め事の仲裁などをして生計を立てている。プレイヤーは冒険者となり、あるいは一攫千金を、あるいは立身出世を夢見て、仲間達とパーティを組み、ともに冒険の旅へと出発するのである。

なお、『ロードス島戦記』シリーズはほぼ同時代、『クリスタニア』シリーズは約300年後の時代という設定である。『迷探偵デュダ』シリーズは一部の設定が異なっている。

種族[編集]

ここでは、ゲームシステム上の特徴について説明する。

人間
オールマイティ。可もなく不可もないが、制限もまた少ない。
グラスランナー
動きが速いが力が弱い。ソーサラー、シャーマン、プリースト技能は取得できない。
ドワーフ
力持ちだが鈍足で頭もそれほど良くない。工芸・細工などの一般技能(冒険に直接関係する事の少ない技能)を持つ。ソーサラー、シャーマン技能は取得できない。
エルフ
器用で賢くすばやいが、生命力が弱く力も弱い。プリースト技能は取得できない。
ハーフエルフ
人間とエルフの能力を半々で受け継いでいる。人間社会で育ったかエルフに育てられたかで取得できる技能などが異なる。エルフ育ちの場合はプリースト技能は取得できない。

フォーセリア(その中でもアレクラスト大陸)のエルフとドワーフは、元ネタの一つであるD&Dなどとは違い、それほど互いを嫌いあってはいない。

上記以外の種族でキャラクターデータ化されているものもあるが(ダークエルフなど)基本的にPCとしては選択不可である。

技能(職能)[編集]

ソード・ワールドRPGにおける技能は、基本的に1つの職業が扱う分野の知識と技術をまとめて1つの技能として扱う、実質的なマルチクラス制(兼業可能なゲーム的分業制)である。

以下に、PCが「ゲーム的に活躍するために必要」な8つの技能(「冒険者技能」)を紹介する。

ソーサラー
魔術師。かつてフォーセリアを支配していたとされる魔法の力(古代語魔法)を使用できる。
古代語魔法を使用する為には、両手が自由である必要がある。また、動きの妨げとなる重い鎧を着用してはならない。
魔法の発動体(通常は杖であることが多い)を所持していないと、魔法の使用にペナルティを受ける。
シャーマン
精霊使い。世界に満ちる様々な精霊に呼びかけて、その力を借りる(精霊魔法)。
精霊魔法を使用する為には、片手が自由である必要がある。また、精霊が嫌うため鉄などの金属製の鎧を着用してはならない(銀及びミスリル製は可)。
ファイター
戦士。武器を振るい敵を倒し、その身をもって味方の盾となる。
筋力の数値までの武器や防具を使用できる(シーフ技能は筋力の半分まで)。
ただし、ケイオスランドなど一部の追加ルールでは軽装の戦士や格闘術専門の戦士といったバリエーションが存在し、これらの場合は武器や防具は相応に軽量のものでなくてはならない(もしくは使用不可)。
プリースト
神官あるいは司祭。神を信仰し、祈り願う事によって奇跡を授かる神聖魔法を使う。
宗派を選ぶ必要があり、基本的にはファリス(至高神)、ラーダ(知識神)、マイリー(戦神)、チャ・ザ(幸運神)、マーファ(大地母神)と六大神(の内の5柱)から選ぶことになっている。その他のブラキ(鍛冶神)、ヴェーナー(芸術神)、ガネード(匠の神)なども選択可能。ファラリス(暗黒神、六大神の1柱)、カーディス(破壊の女神)、名も無き狂気の神などのいわゆる邪神は不可。一般原則として、それぞれの宗派の教義に大きく外れる行為をとってはならない。
各宗派共通の魔法に加えて、宗派に特有の特殊神聖魔法が使える。
シーフ
盗賊。盗みの技術だけでなく、軽装での戦闘も得意とする。
動きを妨げたり大きな音をたてるため、(筋力の半分を超えた)重い鎧を着用してはならない。また、シーフ技能で戦闘する場合、武器も軽いものでなくてはならない。代わりにクリティカルヒット率が高いと言う利点がある。
原則として盗賊ギルドに所属し、年会費及び収益の一部を納める必要がある。所属していないと各種のサービスが受けられない上に、モグリとして追求され処罰を受ける場合がある。
レンジャー
野伏。野外活動のスペシャリスト。危険を察知する事にも長け、飛び道具を用いての戦闘も得意とする。
一部を除いて、技能を使用する際には、動きを妨げたり大きな音を立てるため、重い鎧を着用できず、シーフと違い回避への修正も持たない。
バード
吟遊詩人。楽器の演奏や歌唱を得意とし、それによって収入を得る事もできる。伝承知識や言語(会話のみ)にも詳しい。また、呪歌と呼ばれる特殊な曲を使い、他の生物の精神に働きかけたりできる。非生物でも脆いものなら超音波で砕く事が可能。
呪歌を使う為には、必ず何らかの楽器を演奏しなければならない。演奏しながら歌えない笛などでも可能だが、一部の呪歌の効果が制限される(歌詞にのせて語りかけたりする必要のあるものなど)。メロディを奏でられない楽器(太鼓など)は不可。また、最初に決めた楽器の変更は原則として不可。
セージ
賢者。様々な知識に通じており、その中には冒険の役に立つものも少なくない。
技能を1レベル取得するごとに、特定の言語の会話もしくは読解の能力を身につける事ができるが、知力の低いキャラクターは原則として共通語の読解を最初に取得しなければならない。そうでなければ下位古代語の読解を最初に取得するようにとの指針がある(上位古代語は魔法言語の為、ソーサラー固有の技能)。

これらの冒険者技能は、定められた経験点を支払うことにより取得する事ができる。上記以外にも、原則としてノンプレイヤーキャラクター (NPC) 専用の冒険者技能「ダークプリースト(前述の邪神官用技能)」「ドラゴンプリースト」が存在する。

技能の選択は、各種の制限の範囲内でプレイヤーの任意であり、複数の技能を同時に取得する事も可能である。ただし、技能への制限は各技能について個別に課されるため注意が必要である。例えばソーサラー技能とファイター技能の両方を持つキャラクターは、重い鎧を着、剣を振るって戦う事もできるが、その状態では(ソーサラー技能を使うための制限を逸脱しているため)ソーサラー技能による魔法を使うことはできない。この場合、魔法を使うためには鎧を脱ぎ、杖などの発動体を手にしなければならない。

魔法の使用など特別なものを除き、一般に技能がなくても行為を試みることは可能であるが、技能レベルの値を加算できないことはもちろん、能力値ボーナスの加算も行えず、サイコロの出目のみ(状況によるボーナス値、ペナルティ値が加算されることはある)で判定を行うことになる。一方、技能があると成否や効果の判定の際に技能のレベル数と能力値によるボーナスポイントをダイスの出目に加算できる。従って該当する技能を持つ方が、その技能や能力値が高い方が、行為の際には当然ながら有利となる。例えば魔法を使う場合、知力が高いほど魔法の成功率や効果も高くなる。

冒険者技能の他に、冒険にはそれほど関係のないクラフトマン(職工)やマーチャント(商人)、コック(料理人)、ハンター(狩人)、ファーマー(農民)、フィッシャー(漁師)、バトラー(執事)、セイラー(船乗り)などの「一般技能」があり、こちらは冒険の結果としての経験点では取得できない。出自が「一般市民」である人間は最初から何らかの一般技能を、「商人」はマーチャント技能を修得しており、またドワーフもクラフトマン技能を修得しているが、他は基本的にゲームマスターの裁量による。

主な登場人物[編集]

作品タイトル[編集]

ルールブック・解説書[編集]

  • 『ソード・ワールドRPG』ISBN 4-8291-4228-6(以下の分冊1・2をあわせた3冊は“文庫版”などと呼ばれる)
    • 『ソード・ワールドRPG 上級ルール 分冊1 追加ルールおよび追加魔法』ISBN 4-8291-4240-5
    • 『ソード・ワールドRPG 上級ルール 分冊2 追加モンスター』ISBN 4-8291-4241-3
    • 『ソード・ワールドRPG Q&Aブック』ISBN 4-8291-4323-1 - ルールの補筆・改正等。完全版への橋渡し的な役割を持つ
  • 『ソード・ワールドRPG 完全版』ISBN 4-8291-7306-8 - 文庫版3冊の内容を一冊にまとめた上て、データやルールを整理・追加した改訂版ルールブック。A4判ハードカバー書籍。
    • 『ソード・ワールドRPG スタート・ブック はじめて遊ぶソード・ワールド プレイヤー編』ISBN 4-8291-4339-8- TRPG初心者のための解説書
  • 『ソード・ワールドRPG ベーシック』ISBN 4-8291-4394-0 - 完全版から基本ルールを抜粋・要約した縮小版
  • 『ソード・ワールド・カードRPG』ISBN 4-8291-7518-4 - カードを用いた簡易版ルール。部分的にルールが変更されている
  • 『ソード・ワールドRPG ワールドガイド』ISBN 4-8291-7222-3 - 1993年初版、2006年に9版(「新装版」として)発行。アレクラスト大陸を中心に解説
    • 『ソード・ワールドRPG 西部諸国ワールドガイド』ISBN 4-8291-7320-3 - アレクラスト大陸西部の都市国家群に限定して解説。
    • 『ソード・ワールドRPG ロードス島ワールドガイド』ISBN 4-8291-7404-8 - ソード・ワールドRPGのルールを使って『ロードス島戦記』の舞台で冒険するためのヴァリアント 
  • 『ソード・ワールドRPG サポート1』ISBN 4-7753-0455-0 - Role&Roll誌で連載された世界設定解説記事をまとめたもの。
  • 『ソード・ワールドRPG サポート2』ISBN 978-4-7753-0532-4
  • 『ソード・ワールドRPG ツアー』 - 特定地域についての解説、および追加ルール。全て3~4本のシナリオ付属
    1. オーファン ISBN 4-7753-0296-5
    2. ロマール ISBN 4-7753-0360-0
    3. ファンドリア ISBN 4-7753-0400-3
    4. パダ 堕ちた都市 ISBN 4-7753-0489-5
    • JGC2006において第5巻『ケイオスランド』ないし『イーストエンド』の刊行が発表されたが、未だ予定に上るには至っていない。

シナリオ集[編集]

  • 文庫版ルール用
    • 『石巨人の迷宮』
    • 『ユニコーンの探索』
    • 『四大魔術師の塔』
    • 『虹の水晶宮』
    • 『闇からの脅威』
    • 『猫だけが知っている』
    • 『異界への門』(SFCシナリオ集)
    • 『バラールの館』(シナリオコンテスト受賞作品集)
    • 『世界の果ての壁』(人気パーティシナリオ集)
    • 『ソード・ワールドSFC・PC全シナリオ100本集』(コンピュータゲーム版向けに作成されたシナリオの転用。これのみ角川書店より発売)
  • 完全版ルール用
    • 『黒き魔人の森』(完全版シナリオ集1)
    • 『悪魔が闇に踊る街』(完全版シナリオ集2)

リプレイ集[編集]

ソード・ワールドRPGのリプレイ集。『xS』および『Waltz』を除き、連載時の掲載誌は全て富士見書房の『月刊ドラゴンマガジン』である。

単行本書名, 巻数 通称等 連載時期 ゲームマスター イラストレーター
ソード・ワールドRPGリプレイ集(1)-(3) 第1部, スチャラカ編 1988-1990 山本弘 草彅琢仁
ソード・ワールドRPGリプレイ集(4)-(5) 第2部 1990-1992 山本弘 幡池裕行
ソード・ワールドRPGリプレイ集(6)-(9) 第3部, バブリーズ編 1992-1995 清松みゆき 中村博文
ソード・ワールドRPGリプレイ風雲ミラルゴ編, 全2巻 1995-1996 清松みゆき ぴぃたあそると
ソード・ワールドRPGリプレイアンマント財宝編, 全2巻 1996-1997 清松みゆき 伊藤勢
ソード・ワールドRPGリプレイ, 全10巻 へっぽこーず編 2001-2004 秋田みやび 浜田よしかづ
新ソード・ワールドRPGリプレイNEXT, 全9巻 ぺらぺらーず編 2004-2007 藤澤さなえ かわく
ソード・ワールドRPGリプレイxS, 全4巻 猫の手冒険隊 2005-2008
(Role&Roll誌掲載)
清松みゆき 牛木義隆
新ソード・ワールドRPGリプレイWaltz, 全5巻 2006-2008
(書き下ろし)
篠谷志乃 桐原いづみ
  • 第一部~第三部 - 『ソード・ワールドRPGリプレイ集』とサブタイトルがついた全9巻のシリーズだが、各部どうし直接の繋がりは無い。第一部と第三部については新装版として再版されている。詳細はそれぞれ『リプレイ第1部』、『リプレイ第2部』、『リプレイ第3部』を参照。
  • 風雲ミラルゴ編~アンマント財宝編 - 風雲ミラルゴ編のプレイヤーキャラクターのうち三名がアンマント財宝編へ引き継がれ, 続編/姉妹編である。
デュダRPGリプレイ集
  1. 『迷探偵登場!』
  2. 『疑惑の石像』
  3. 『迷探偵がいっぱい』
ドワーフの賢者兼(自称)名探偵として、ソード・ワールド短編集やソード・ワールド・ノベルで登場したデュダを主人公にすえたリプレイ集。挿絵は草彅琢仁
GMは安田均高井信が交互に務めた。GMにならなかった方がその回デュダを担当していた。連載は『RPGドラゴン』に掲載された。
当初、「ミスコン(ミスリル銀・コンテスト)」や「推理小説の大量出版」など、ソード・ワールドの世界設定から逸脱した内容に一部で批判もあったが、システムデザイン担当の清松みゆきは単行本1巻解説で「カレーとシチュー」に例えてこれを許容している。
各単行本にはデュダRPGを遊ぶためのバリアント・ルール(改造ルール)が掲載されている。また、『RPGドラゴン』に掲載された「ティータイム」(デュダRPGシリーズの舞台裏を解説したコラム。小川直人担当)も収録している。
リプレイ・アンソロジー
  1. 『デーモン・アゲイン』 ISBN 978-4829144619
  2. 『賽子(ダイス)の国の魔法戦士』 ISBN 978-4829144909

小説[編集]

ソード・ワールドRPGを元とした小説は、複数の作家によるシェアード・ワールド・ノベルとして発表されている。1冊1話、あるいは数冊に渡って1つの物語を為す長編小説を「ソード・ワールド・ノベル」、1冊に複数の作品を掲載する短編小説群を「ソード・ワールド短編集」と呼ぶ。その他には、投稿企画から生まれた「アドベンチャー」及び「シアター」がある。

ソード・ワールド・ノベル[編集]

ソード・ワールド短編集[編集]

詳細はソード・ワールド短編集参照。

  • 『レプラコーンの涙』 編:安田均 ISBN 4-8291-2346-X
  • 『ナイトウィンドの影』 編:安田均 ISBN 4-8291-2378-8
  • 『ふたりのラビリンス』 編:安田均 ISBN 4-8291-2399-0 - テーマ「モンスター
  • 『マンドレイクの館』 編:安田均 ISBN 4-8291-2400-8 - テーマ「モンスター」
  • 『ロマールの罠』 編:安田均 ISBN 4-8291-2414-8 - テーマ「旅人の国ロマール」
  • 『スチャラカ冒険隊、南へ』 編:安田均・山本弘 ISBN 4-8291-2466-0 - リプレイ第一部短編集
  • 『ただひとたびの奇跡』 編:安田均・水野良 ISBN 4-8291-2519-5 - テーマ「魔法
  • 『瞳輝ける夜』 編:安田均 ISBN 4-8291-2537-3 - テーマ「自由人たちの街道」
  • 『戦乙女の槍』SW短編コンテスト優秀作選 監修:安田均 ISBN 4-8291-2555-1
  • 『ゲート・デーモンの仮面』 編:安田均 ISBN 4-8291-2592-6 - SW人気パーティ短編集
  • 『まぼろしの女』 編:安田均 ISBN 4-8291-2655-8 - テーマ「愛・愛情」
  • 『虹の舞う海に』 編:安田均 ISBN 4-8291-2712-0 - テーマ「ライバル」
  • 『死者は弁明せず』 編:安田均 ISBN 4-8291-2753-8 - テーマ「マジックアイテム」
  • 『バブリーズ・リターン』 編:安田均 ISBN 4-8291-2913-1 - リプレイ第三部短編集
  • 『ゴーレムは証言せず』 編:安田均 ISBN 4-8291-1303-0 - テーマ「コマンドワード」
  • 『許されし偽り』 編:安田均 ISBN 4-8291-1353-7 - テーマ「異種族」
  • 『集え!へっぽこ冒険者たち』 編:安田均 ISBN 4-8291-1443-6 - ヘッポコーズ短編集1
  • 『冒険の夜に翔べ!』 編:安田均 ISBN 4-8291-1535-1 - テーマ「冒険者」
  • 『踊れ!へっぽこ大祭典』 編:安田均 ISBN 4-8291-1586-6 - ヘッポコーズ短編集2
  • 『狙われたヘッポコーズ』 編:安田均 ISBN 4-8291-1627-7 - テーマ「職業・役割」
  • 『へっぽこ冒険者とイオドの宝』 編:安田均 ISBN 4-8291-1690-0 - 人気パーティ・リレー短編
  • 『へっぽこ冒険者と緑の蔭』 編:安田均 ISBN 4-8291-1737-0 - テーマ「中原」
  • 『ぺらぺらーず漫遊記』 編:安田均 ISBN 4-8291-1790-7 - ぺらぺらーず短編集1
  • 『ぺらぺらーず漫遊記 乙女の巻』 著:藤澤さなえ ISBN 4-8291-1874-1 - ぺらぺらーず短編集2
  • 『死者の村の少女』 著:山本弘 ISBN 4-8291-1879-2 - サーラの冒険 Extra

その他[編集]

コンピュータゲーム作品[編集]

ラジオドラマ作品[編集]

『ソードワールドSFC2 いにしえの巨人伝説』のラジオドラマ化。全国6局(北海道STV、東京TBS、名古屋東海ラジオ、大阪ABC、広島RCC、福岡RKB)で1994年に全12回放送された。

パーソナリティは声優の堀秀行宍戸留美。ラジオドラマとトークによる二部構成。出演声優の柳沢三千代塩沢兼人、小説版作者の白井英を始め安田均、清松みゆき等もトークゲストとして出演した。後に出演声優4名(堀秀行、塩沢兼人、渡辺菜生子久川綾)による誌上リプレイもドラゴンマガジンにて公開されている。また登場人物サレムの姉の名前システィナはこのラジオドラマの公募で決定したものである。ドラマ部分は後にドラマCDとして発売された。

関連作品[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 『安田均のFANTASY GAME FILE』(安田均 富士見書房 1996年)では、文庫版基本ルールブックが発売後1年で10万部を突破したと記している(ただし、文面からは発行部数なのか実売部数なのかは判断できない)。また、ソード・ワールドRPG完全版(1996年)デザイナーズ・ノートにおいて、清松みゆきは「日本でいちばんプレイされているRPG。これが、現在の『ソード・ワールドRPG』への評価として定着しています。ゲーム・デザイナーとして、これほど誇りに思えることがほかにあるでしょうか?」と記している。『RPG用誤辞典』(RPG用誤辞典編纂委員会 富士見書房 1997年。執筆責任者は朱鷺田祐介)では、「RPGとしては一番の人気を博している」と説明している。「TRPG:サプリ」増刊『2001年版TRPGガイド TRPGがやりたい!!』(TRPG:サプリ編集部 アトリエサード 2001年)では、「ほとんどのサークル、コンベンションでプレイ可能」と紹介している。尚、平成11年11月30日に第33刷の増刷が行われている。
  2. ^ この選択について、2006年8月に催されたジャパン・ゲーム・コンベンション (JGC) 2006内のイベント「ソード・ワールドトークショー」にて清松みゆき自身と水野良によって昭和末期の開発当時、ドラゴンマガジン発刊初期のエピソードなどを回顧する中で由来が語られた。もっともトークショーでの発言であり話題として語られた可能性も捨てきれず、正確な由来は分からない。いずれにせよ、この選択がソードワールドが広く普及する大きな要因となったことは否定できない。
  3. ^ 2d6システムと名付けられたのは『スクラップド・プリンセスRPG』発売の際である。専用のロゴまで作成されたが、このロゴをつけた製品は同RPG1冊のみとなっており、2d6システムの展開は止まっている。ソード・ワールドの後続製品にも2d6システムのロゴや表示はない。
  4. ^ 同様のシステムを使用したものとして、『ドラゴンハーフRPG』、『スクラップド・プリンセスRPG』がある。ただし、キャラクター作成方法が異なるなど、完全な互換システムではない。なお、ドラゴンハーフRPGのレーティング表の打撃力50以上の箇所は1990年代前半において、ソード・ワールドのQ&Aコーナーで『打撃力50を越えるダメージはどうやって算出するのか?』という質問の答えとして『これを使ってください』という回答がなされたことがあり、一時期ソードワールドの補完ツール的に使用されたことがある。
  5. ^ 第1作第1話『呪われた地下神殿』(単行本『盗賊たちの狂詩曲(ラプソディ)』収録時に『冒険者たちの序曲(プレリュード)』に改題)の掲載は、『月刊ドラゴンマガジン』1988年11月号である。
  6. ^ なお、世界設定をパロディ化した作品として友野詳の『ファイブリア』シリーズ(『コクーン・ワールド』『ティルト・ワールド』『アビス・ワールド』シリーズほか。角川スニーカー文庫刊。後、汎用TRPG『ガープス』のサプリメントとして発売)がある。同作の原型となったリプレイ『不思議な地底探検』は、リプレイ・アンソロジー2『賽子の国の魔法戦士』に収録されている。
  7. ^ この表の作成では、ボードゲームバトルテック』のミサイル命中本数決定表にヒントを得たという(清松みゆき『バトルテックがよくわかる本』参照)。

外部リンク[編集]