邪神戦争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

邪神戦争(じゃしんせんそう)とは、水野良ファンタジー小説ロードス島戦記』および同名のTRPGリプレイに登場する架空の戦争。新王国暦525年に勃発した戦いで、最終局面で「三柱の神」が降臨した。

発端[編集]

「暗黒皇帝」ベルドの死後、マーモ帝国は、マーモ暗黒騎士団長「黒衣の騎士」アシュラム、宮廷魔術師「黒の導師」バグナードファラリス教団最高司祭「闇の大僧正」ショーデル、ダークエルフの族長ルゼーブの4人による評議会によって統治されていた。しばらくは、旧カノン領を拠点に国力を回復させていたマーモであったが、英雄戦争終結から15年後、ヴァリス第2の都市アダンの街を奇襲し、奪還する。同時に、王位継承を巡り内乱状態であったアラニア王国のラスター公爵と同盟を結び、ヴァリスを窮地に追い詰めていく。

戦局[編集]

ヴァリス王国対マーモ帝国で始まった戦いは、ヴァリス王国側にフレイム王国、カノン王国(自由軍)が与して、マーモ帝国・アラニア王国(僭王ラスター)と戦う構図で展開される。

フレイムは王位継承権者ノービス伯アモスンの子息・ロペスを旗印に立ててアラニアに進攻を開始する。平和続きだったフレイム軍は予想外の苦戦を強いられるが、ウォートフレーベの助力によって王都アランの攻略に成功。僭王ラスター公爵を処刑し、ロベスをアラニア国王・ロベスII世として即位させると、時間をおかずにマーモ島へと繋がる旧カノン領の港町ルードを目指して進撃を再開させた。

ヴァリスは神官王エトが『聖戦』を発動し、一般民からなる義勇兵を総動員してアダンの街を占領したマーモ侵攻軍と対決する。多くの犠牲を払いながらアダンの街を奪回しマーモ軍を撤退に追い込むと、そのまま旧カノン領に逆侵攻し、フレイム軍との合流のためカノン最南端のルードを目指した。

この状況に対し、マーモ軍主力を率いてヴァリスからカノンを転戦する「黒衣の将軍」アシュラムは、本国からのルード死守命令を無視してマーモ島への帰還を決意する。

そして『帰還王』レオナーや『自由騎士』パーンらの活躍によって、アシュラムが撤退した後のルードの街が解放され、フレイム・ヴァリス・カノンの三カ国はルードの街で合流、更に内戦が終結したモス公国(ハイランド)の竜騎士も加わり、マーモ島での最終決戦へと移行する。

終結[編集]

ルードの街で会同したロードス諸国は連合軍を組織し、マーモ本島への侵攻を開始するも、マーモ島での戦いは熾烈を極め、各国共に大きな損害を出すことになる。既にマーモ帝国は国家としての纏まりを喪っていたが、それぞれの勢力が頑強に抵抗したためである。

ダークエルフを率いるルゼーブは、炎の上位精霊を召喚して自分自身を巻き込んで本拠地である闇の森を全焼させ、攻め込んだフレイム軍「砂漠の鷹」騎士団フォザル隊を全滅させた。このときリーフの母ジェシーが避難活動をしており、彼女がいなかったら他の軍の被害ももっと大きかっただろうと言われている。

またファラリス教団の大司祭ショーデルは神殿に篭り、暗黒神を降臨させることで暗黒神殿に攻め寄せた宿敵ファリスの聖騎士を全滅させている。この暗黒神降臨の場に接して生き残ったのはエト王ただ一人であった。

更にマーモ島の守護竜である邪竜ナースも連合軍の脅威となったが、ハイランドの竜騎士と金鱗の竜王マイセンの活躍によって被害は抑えられた。古竜マイセンの出現によって戦意を喪失したナースは南方へ脱出し、リザードマン達が住む島に移住した。

各勢力が独自に抵抗を続ける最中、帝国の最後を悟ったアシュラムは指揮下の暗黒騎士団と共に港町サルバドで連合軍の進撃を足止めさせ、マーモ帝国になおも忠誠を誓う人々を率いて、暗黒の民を受け入れてくれる新天地を求めて大海に脱出した。

帝国にもマーモ島にも未練の無い「黒の導師」バグナードは、邪神カーディスの奇跡によってノーライフキングへの転生を遂げ、ひとり歴史の闇へと消えていった。

また邪神の復活による光と闇の共倒れを謀るカーラにより、ナニールの魂を宿すニースに破壊神カーディスが降臨するが、ニースはその身に大地母神マーファを同時に降臨させることにより、カーディス復活による大いなる災厄からロードス島を守る奇跡を行った。その場に駆けつけたパーンやスレインらは、ついにウッド・チャックを呪縛から解放し、カーラとの長年の因縁に決着をつけることに成功する。

第二次邪神戦争[編集]

終末戦争とも呼ばれる。フレイムの属国であるマーモ公国に対して破壊神カーディスの教団が宣戦布告、異世界から『終末のもの』を召喚してマーモ公国を壊滅へと追い込んだ。このとき公王スパークが生死不明となったことで、いったん公国は滅んだものとみなされた。

これを受けて、邪神戦争をきっかけとして発足された『諸王国会議』が開場されることとなった。アラニア王ロペスII世がアラニア軍を派遣して討伐する(その後、マーモ島を領有する)ことを提案したが、『ロードスの騎士』パーンがこれに反対、自らが先頭に立ちロードスから有志者を募って義勇軍を結成、討伐へと向かった。パーンがマーモを解放した場合、彼がマーモ国王となるという確約をしていた。

パーンが王城を奪還する前にスパーク自身がこれを成し遂げており、スパークが(フレイムの属国ではない)マーモ国王となる。当時のマーモは優秀な人材をほとんど失っており、それぞれの事情から、パーンが王国騎士団長に、スレインが宮廷魔術師に就任している。

関連項目[編集]