セカンドストリート

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セカンドストリート中田店
セカンドストリート五日市店
株式会社セカンドストリート
2nd STREET Company, Limited
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
愛知県名古屋市中区富士見町8番8号
設立 2019年12月2日
業種 小売業
法人番号 8180001139119
事業内容 総合リユースショップ「2nd STREET」の運営
代表者 一戸綱樹(代表取締役社長)
資本金 1000万円
売上高 908億31百万円(2023年3月期)[1]
経常利益 66億05百万円(2023年3月期)
純利益 44億88百万円(2023年3月期)
純資産 35億54百万円(2023年3月期)
総資産 169億74百万円(2023年3月期)
決算期 3月31日
主要株主 株式会社ゲオ 100%
外部リンク https://www.2ndstreet.jp/
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株式会社セカンドストリート
2nd STREET Company, Limited
高松市にある登記上の本店
種類 株式会社
市場情報
大証2部(廃止) 7641
2000年4月[2] - 2010年6月19日[3]
本社所在地 486-0904
愛知県春日井市宮町一丁目1番1号
本店所在地 760-0078
香川県高松市今里町二丁目16番地1
設立 1990年平成2年)11月14日
(株式会社フォー・ユー)
業種 小売業
法人番号 8180001139119 ウィキデータを編集
事業内容 総合リサイクル店「2nd STREET」の運営[4]
代表者 代表取締役社長 久保幸司
資本金 19億8745万円[5]
発行済株式総数 12万5876株
売上高 214億85百万円[3]
(2010年3月期)
経常利益 1億31百万円[3]
(2010年3月期)
純利益 ▲5億78百万円[3]
(2010年3月期)
純資産 連結15億55百万円
(2010年3月31日時点)
総資産 連結125億74百万円
(2010年3月31日時点)
従業員数 742名(2010年3月31日時点)[5]
支店舗数 508店舗(2016年3月期)[6]
決算期 3月31日
主要株主 ゲオ 100%[3]
関係する人物 新谷幸由(創業者・元代表取締役社長)[7]
外部リンク http://www.2ndstreet.co.jp/(旧)
http://www.2ndstreet.jp/(現)
特記事項:2013年(平成25年)4月1日付で株式会社ゲオに吸収合併[8]
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株式会社セカンドストリート(2nd STREET)は、総合リユースショップ「2nd STREET(セカンドストリート)」を運営している企業。

本記事では、企業(法人)のセカンドストリートおよびそれによって運営されている店舗について解説する。

概要[編集]

リユース品を扱う店舗を展開している会社である。2013年以降はゲオグループの会社である。法人の位置づけが何度も変遷したので、詳細は#ゲオの傘下へ および #沿革の節で解説。

主に展開している店舗名は「セカンドストリート」であり、他にも「ジャンブルストア」「セカンドアウトドア」などの店舗も展開している。

店舗展開
店舗リストの詳細は店舗検索を参照。

セカンドストリートの店舗は、2016年3月時点で、日本全国に508店舗が展開されている[6]。2018年からは海外にも進出し、アメリカに3店舗[9]マレーシアに1店舗が展開されている[10]

姉妹店舗
  • ジャンブルストアJUMBLE STORE) - 衣料品専門店舗。都心部を中心に展開。
  • セカンドアウトドア2nd OUTDOOR) - アウトドア用品専門店舗。
  • スーパーセカンドストリートSuper 2nd STREET) - 大型店舗。
  • ドキドキDoki-Doki) - 旧そうご電器で展開していたリサイクルショップ。オキドキOki-Doki)として展開を開始したが順次名称変更している。

歴史[編集]

新谷幸由が[7]1988年昭和63年)6月に創業[11]

1995年(平成7年)3月香川県高松市に大型古書店「BOOK MARKET(ブックマーケット)」1号店の木太店を開店し、翌年の1996年(平成8年)3月には総合リサイクル店「2nd STREET」1号店の東バイパス店を開店した[2]

同年6月には「ブックマーケット」のフランチャイズチェーン1号店の鎌田店を開店させ、フランチャイズチェーン事業にも参入した[2]

うどん事業への進出と撤退[編集]

2001年(平成13年)11月に「エイジェンス」と共同で[12]当社が40%を出資して「はなまる」を設立し[13]讃岐うどんチェーン事業に参入した[13]

2002年(平成14年)7月に子会社がフランチャイズ形式で[13]北海道札幌市に「まんまるはなまるうどん」を出店したが[14]、9月に業務提携を解消することになった[14]

2002年(平成14年)10月3日に子会社ティー・プロジェクトを設立し、1号店の「さぬき小町うどん札幌店」を出店し[15]、2003年(平成15年)4月に国分寺町国分にうどん製造の「高松工場」を稼働させ[16]2004年(平成16年)4月に直営37店とフランチャイズ13店の計50店となった[17]

2003年(平成15年)夏以降売上が落ち込んで赤字となったことから[17]、2004年(平成16年)6月にすかいらーくへうどん事業を経営譲渡し[18]、同事業からの完全撤退すると共に、運営していた子会社の「ティー・プロジェクト」(高松市)を2005年6月に清算することになった[19]

このうどん事業の完全撤退に伴って約3.6億円の損失を計上するなど[19]したことから、2004年(平成16年)6月期決算の連結業績は当期損益約13.53億円の赤字に転落することになった[20]

事業再編とブックマーケット事業の譲渡[編集]

2004年(平成16年)6月30日にJBFパートナーズが運営・管理する投資事業有限責任組合を引受先とする普通株式を発行して約10億円を調達する第三者割当増資を行うことを発表[21]。それに伴って9月28日の株主総会でJBFパートナーズから同社社長ら2名が当社の社外取締役に就任することになった[20]

この間の2004年(平成16年)7月1日には子会社の「フロンテージ」と「サンクル」(札幌市)を合併するなど事業の合理化も進めた[22]

2005年(平成17年)3月末に「株式会社エーツー」と業務提携をし[23]、8月30日に「株式会社エーツー」と資本提携することを決議して株式譲渡契約を締結し[24]、翌日の8月31日に中古書店のブックマーケット事業の商標権と本部機能を「株式会社エーツー」へ売却し[24]、同事業の直営店はエーツーのフランチャイズ加盟に切り替え縮小することになった[24]

2006年(平成18年)4月10日には、「ブックマーケット」と複合カフェ「ファンキータイム」の直営店を「株式会社エーツー」に営業譲渡する契約を締結[25]

ゲオの傘下へ[編集]

2006年(平成18年)3月20日にレンタルビデオチェーン大手の株式会社ゲオと資本・業務提携を締結し、同年4月28日に第三者割当増資を実施してゲオが約34.3%を出資することになった[26]

これに伴い、2006年(平成18年)4月末にゲオアールの株式の60%を取得して子会社化し、同年10月1日にゲオアールを吸収合併することになった[27]

2006年(平成18年)7月1日付で創業者の新谷幸由社長が退任し[7]、同日付で[7]地区毎に分かれていた事業運営子会社7社を吸収合併して事業体制を再構築した[28]

2008年(平成20年)6月24日にはゲオが株式公開買い付け(TOB)と第三者割当増資の引受によって51%の株式を取得し連結子会社化され[29]、後にゲオが全株式を取得し完全子会社化することになったため2010年(平成22年)6月19日に大阪証券取引所第2部(現在の東京証券取引所スタンダード)への上場が廃止されることになった[3]

2013年(平成25年)4月1日付で株式会社ゲオに吸収合併されることになった[8]。吸収合併後も、「セカンドストリート」は屋号として継続された。

2019年(令和元年)12月2日に株式会社ゲオ本部の100%子会社としてあらたに株式会社セカンドストリートを設立、2020年(令和2年)4月1日に株式会社ゲオ本部からセカンドストリート事業を継承し、事業を開始。

沿革[編集]

初代法人・株式会社セカンドストリート[編集]

  • 1988年昭和63年)6月 - 「有限会社フォー・ユー」として設立[2]
  • 1990年平成2年)11月 - 株式会社に組織変更。「株式会社フォー・ユー」となる[2]
  • 1995年(平成7年)3月 - 香川県高松市に大型古書店「ブックマーケット」1号店の木太店を開店[2]
  • 1996年(平成8年)
    • 3月 - 総合リサイクル店「2nd STREET」1号店の東バイパス店を開店[2]
    • 6月 - 「ブックマーケット」のフランチャイズチェーン1号店の鎌田店を開店[2]
  • 2000年(平成12年)4月 - 大阪証券取引所第2部へ株式上場[2]
  • 2001年(平成13年)11月 - 「エイジェンス」と共同で[12]当社が40%を出資して「はなまる」を設立し[13]讃岐うどんチェーン事業に参入[13]
  • 2002年(平成14年)
    • 7月 - 北海道札幌市に「まんまるはなまるうどん」を出店[14]
    • 9月 - エイジェンスとの業務提携を解消[14]
    • 10月3日 - 北海道札幌市にティー・プロジェクト1号店の「さぬき小町うどん札幌店」を出店[15]
  • 2003年(平成15年)4月 - 国分寺町国分にティー・プロジェクト「高松工場」を稼働[16]
  • 2004年(平成16年)
    • 6月 - うどん事業をすかいらーくへ経営譲渡[18]
    • 6月30日 - JBFパートナーズが運営・管理する投資事業有限責任組合を引受先として約10億円を調達する第三者割当増資を行うことを発表[21]
    • 7月1日 - 子会社の「フロンテージ」と「サンクル」(札幌市)を合併[22]
    • 9月28日 - JBFパートナーズから同社社長ら2名が当社の社外取締役に就任[20]
  • 2005年(平成17年)
    • 3月末 - 「株式会社エーツー」と業務提携[23]
    • 6月 - うどん事業の子会社の「ティー・プロジェクト」(高松市)を清算[19]
    • 8月31日 - ブックマーケット事業の商標権と本部機能を「株式会社エーツー」へ売却[24]
  • 2006年(平成18年)
    • 3月20日 - 「株式会社ゲオ」と資本・業務提携を締結[26]
    • 4月10日 - 「ブックマーケット」と複合カフェ「ファンキータイム」の直営店を「株式会社エーツー」に営業譲渡する契約を正式に締結[25]
    • 4月28日 - 第三者割当増資を実施してゲオが約34.3%を出資[26]
    • 4月末 - ゲオアールの株式の60%を取得して子会社化[27]
    • 7月1日 - 創業者の新谷幸由社長が退任し[7]、事業運営子会社7社を吸収合併[28]
    • 10月1日 - ゲオアールを吸収合併[27]
  • 2008年(平成20年)6月24日 - 株式公開買付けによりゲオの連結子会社になる[29]
  • 2009年(平成21年)
  • 2010年(平成22年)
  • 2011年(平成23年)2月21日 - さいたま本社を愛知県春日井市(ゲオの本社所在地)に移転。
  • 2012年(平成24年)6月1日 - 子会社の株式会社フュージョンを吸収合併[31]
  • 2013年(平成25年)4月1日 - 株式会社ゲオに吸収合併される[8]

2代目法人・株式会社セカンドストリート[編集]

  • 2019年(令和元年)12月2日 - 株式会社ゲオ本部の100%子会社として株式会社セカンドストリートを設立。
  • 2020年(令和2年)4月1日 - 株式会社ゲオ本部からセカンドストリート事業を継承し、事業を開始。

プライベートブランド[編集]

アンティクローズ(ANTIQULOTHES) セカンドストリートとジャンブルストアで展開されている衣料品のプライベートブランド。2011年にレディースブランドとして誕生し、ジャンブルストアで取り扱いが開始された[32][33]。これに続き、メンズラインの「アンティクローズワークス」(antiqulothes works)が誕生し[34]、のちに両ブランドが統合された。「ニューベーシック」[35]をコンセプトに、シンプルでありながらトレンド性を持ったデザインの製品が開発されている。

CMキャラクター[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 有価証券報告書”. 金融庁. 2023年7月2日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 『株式会社フォー・ユー 第19期有価証券報告書』 株式会社フォー・ユー、2007年6月27日。
  3. ^ a b c d e f g “経常益は大幅減少/セカンドストリート”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年5月15日)
  4. ^ a b “フォー・ユー「セカンドストリート」に社名変更へ”. 四国新聞(四国新聞社).(2009年5月12日)
  5. ^ a b 会社概要”. セカンドストリート. 2010年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月7日閲覧。
  6. ^ a b ゲオグループ会社案内 (PDF) (ゲオホールディングス)
  7. ^ a b c d e “フォー・ユー、新社長に清水氏”. 四国新聞(四国新聞社).(2006年5月12日)
  8. ^ a b c “ゲオが高松の子会社を合併/リサイクル事業強化”. 四国新聞(四国新聞社).(2012年12月27日)
  9. ^ ゲオが運営するリユースショップ「セカンドストリート」がアメリカ3号店を出店 2018年7月20日、カリフォルニア州コスタメサにオープン”. ゲオホールディングス (2018年7月20日). 2018年10月2日閲覧。
  10. ^ ゲオがマレーシアで古着の卸売り開始、東南アジア初の小売店舗も併設”. Fashionsnap.com (2018年7月5日). 2018年10月2日閲覧。
  11. ^ “セカンドストリート、ゲオの完全子会社に”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年2月10日)
  12. ^ a b “はなまる直営うどん店、東京進出へ”. 四国新聞(四国新聞社).(2002年3月9日)
  13. ^ a b c d e “はなまると業務提携解消-フォー・ユー”. 四国新聞(四国新聞社).(2002年8月9日)
  14. ^ a b c d “フォー・ユーが讃岐うどん店チェーン”. 四国新聞(四国新聞社).(2002年8月24日)
  15. ^ a b “うどんチェーン店、札幌・新潟も開店”. 四国新聞(四国新聞社).(2002年10月5日)
  16. ^ a b “フォーユー新うどん工場、4月中旬稼働”. 四国新聞(四国新聞社).(2003年2月27日)
  17. ^ a b “フォー・ユー、うどん事業を営業譲渡”. 四国新聞(四国新聞社).(2004年4月27日)
  18. ^ a b うどん県からは,なぜ,うどん屋チェーンが出ないのか?(香川大学経済論叢 第86巻 第3号 2013年12月 53-62)
  19. ^ a b c “フォー・ユー子会社を清算-6月末めど”. 四国新聞(四国新聞社).(2004年8月19日)
  20. ^ a b c “フォー・ユー初の連結赤字-6月期決算”. 四国新聞(四国新聞社).(2004年8月26日)
  21. ^ a b “フォー・ユーが第三者割当増資”. 四国新聞(四国新聞社).(2004年7月1日)
  22. ^ a b “フォー・ユー子会社合併へ-合理化狙う”. 四国新聞(四国新聞社).(2004年5月12日)
  23. ^ a b “フォー・ユーが中古本事業を営業譲渡”. 四国新聞(四国新聞社).(2005年7月23日)
  24. ^ a b c d “「静岡の業者と資本提携-フォー・ユー”. 四国新聞(四国新聞社).(2005年8月31日)
  25. ^ a b “BM直営店の営業譲渡契約-フォー・ユー”. 四国新聞(四国新聞社).(2006年4月12日)
  26. ^ a b c “フォー・ユー、ゲオ傘下に”. 四国新聞(四国新聞社).(2006年3月21日)
  27. ^ a b c “ゲオアールを吸収合併-フォー・ユー”. 四国新聞(四国新聞社).(2006年8月25日)
  28. ^ a b “フォー・ユー、グループ会社合併で4本部制”. 四国新聞(四国新聞社).(2006年7月5日)
  29. ^ a b “フォー・ユーがゲオの子会社に”. 四国新聞(四国新聞社).(2008年6月20日)
  30. ^ “ゲオ、TOBでセカンドストリート株式の95%取得”. 四国新聞(四国新聞社).(2010年3月27日)
  31. ^ 連結子会社間の合併に関するお知らせ (PDF) (2012年3月28日、ゲオホールディングス・ニュースリリース)
  32. ^ アンティクローズ服DB、2017年2月7日閲覧。
  33. ^ 「アンティクローズ」×「フルーツオブザルーム」のコラボTシャツが販売決定! (PDF) (2015年3月16日、ゲオホールディングス・プレスリリース)
  34. ^ アンティクローズワークス服DB、2017年2月7日閲覧。
  35. ^ JUMBLE STORE/渋谷に新品・リユースの複合旗艦店、13日オープン”. 流通ニュース (2014年12月11日). 2017年2月7日閲覧。
  36. ^ セカンドストリート、俳優 滝藤賢一さんを起用した新CMを9月15日より公開 古着好きの滝藤賢一さんがモノと会話できる店長「セカストウ賢一」を熱演! (PDF) (2013年9月15日、ゲオホールディングス・ニュースリリース)
  37. ^ セカンドストリート・ジャンブルストア ウインターセールを開催! 〜新テレビCMオンエア開始〜 〜『#セカストジャンブルのSALEいつ行くの』つぶやいて、Pontaポイント 5倍キャンペーンを開催〜 (PDF) (2013年11月22日、ゲオホールディングス・ニュースリリース)

外部リンク[編集]