スーパーガール (スーパーマン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

スーパーガールSupergirl)、別名カーラ・ゾエル(Kara Zor-El)は、アメリカンコミックスーパーヒロイン。また、それを主人公にした劇場映画の題名。

概要[編集]

漫画『スーパーマン』などに登場するスーパーマンの従姉妹。彼女を主人公にしたスピンオフ漫画もあり、1984年には、クリストファー・リーヴ主演の映画『スーパーマン』シリーズのスタッフ陣により、実写映画化された。

設定[編集]

当初はスーパーマンの従妹であったが、その後、他にも多くの設定が存在している。

旧設定
クリプトンの崩壊を生き残ったスーパーマンの従。本名、キャラ・ゾー・エル。
クリプトン崩壊後、宇宙を漂うドーム都市として生き残ったアルゴシティで生まれ育った。そのアルゴシティが隕石群にぶつかり、地下のクリプトナイトが露出して市民が全滅の危機に陥った時、両親の計らいで従兄・スーパーマンのいる地球へと小型ロケットで脱出した。当初は孤児リンダ・リーとして暮らしつつスーパーガールとして活動するが、後にダンバース夫妻に引き取られ、リンダ・リー・ダンバースを名乗る。実の両親は、アルゴシティ崩壊後異次元空間に逃れ地球に来ても実体化できずにいたが、優秀な電気技師であるリンダの養父ダンバースの協力で実体を取り戻すことができた。やがて、二組の両親に愛されつつ大学を卒業したリンダは高校のカウンセラーとして働きながら、スーパーガールとしての活動を続けていく。
アニメ
クリプトンの双子星アルゴスの生き残り。地球では、クラーク・ケントの従妹として暮らす。
新設定
異次元世界で悪のクリプトン人に対抗するために作られた人造生命体。
劇場映画版
スーパーマンことカル・エルの従妹。クリプトンを支えるエネルギー源であるオメガヘドロンを誤って宇宙に飛ばしてしまい、それを追って地球へ。本名カーラ・ゾーエル。地球ではリンダ・リーという女学生として暮らす。
ヤング・スーパーマン
クラーク・ケントことカル・エルの従。地球ではクラークの従カーラとして暮らす。詳細は後述。

劇場映画版『スーパーガール』[編集]

1984年ヘレン・スレイター主演で映画化された。映画『スーパーマン』シリーズと同時期に製作されている。ワンシーンにおいてスーパーマンのポスターが映り、ジョン・ウィリアムズのメインテーマが流れる他、ファントム・ゾーンとジミー・オルセンが登場するのみで、(位置付けとしては姉妹作だが)映画『スーパーマン』シリーズと直接的な物語の関連性はない。

スーパーガール
Supergirl
監督 ジュノー・シュウォーク
脚本 デヴィッド・オデル
製作 ティモシー・バリル
製作総指揮 アレクサンドル・サルキンド
イリヤ・サルキンド
出演者 ヘレン・スレイター
フェイ・ダナウェイ
ピーター・オトゥール
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
撮影 アラン・ヒューム
編集 マルカム・クック
配給 アメリカ合衆国の旗 トライスター・ピクチャーズ
日本の旗 東北新社フジテレビ提供/松竹富士
公開 アメリカ合衆国の旗 1984年11月21日
日本の旗 1984年7月
上映時間 126分
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
興行収入 $14,296,438[1]
テンプレートを表示

ストーリー[編集]

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

俳優、役名、日本語吹替の順。

その他の日本語吹き替えキャスト…中西妙子家弓家正麻上洋子山内雅人佐々木るん勝生真沙子田辺宏章秋元羊介巴菁子西村知道神代知衣羽村京子

※初回放送『ゴールデン洋画劇場』1986年5月3日。

エピソード[編集]

  • 劇場封切りはイギリスと日本では1984年7月だったが、アメリカでは当初の夏公開予定から11月に延期となった。
  • 原作コミックでは、胸のSマークはスーパーマンと違い左胸に小さくワッペン大だったが、1984年の実写映画では、スーパーマン同様の胸全体の大きさに改変されている。
  • クリストファー・リーヴは本作へのカメオ出演を打診されたが、辞退した。
  • 地球人に扮した主人公が学校の女子寮に入寮した時、クリストファー・リーヴ演じるスーパーマンのポスターが映り、そのテーマ曲のメロディーが流れる。
後者は上映当事に発売されたサントラLPレコード等には未収録だったが、その後完全盤CD(外部リンク参照)が再発された時に収録されている。
  • 日本でテレビ放送された際のスレイターの吹替は、当時のアイドル石川秀美が担当した。
  • フェイ・ダナウェイ演ずるセレナのセリフの吹替は、「立腹したー」など不自然な日本語が目立った。
日本語版翻訳は額田やえ子によるもので、ジェネオン エンタテインメント発売のDVDに収録されている。ワーナー・ホーム・ビデオ発売のDVDには日本語吹替は収録されていない。
日本では映画の宣伝のほかに某テレビCMにも出演しており、ヘレン・スレイター自らスーパーガールの衣装のままプールから出てきて、全身ずぶ濡れになりながら上空に飛び立つシーンがスローモーションでゆっくり流れていた。
CM撮影の時、ヘレン・スレイター自らスーパーガールの衣装(赤のマント、赤のミニスカート付きの青色の長袖レオタード、黄色のベルト、赤のブーツトップス)に着替え、身体にワイヤーロープを取り付けた後はそのままプールに入った。衣装着用のまま、プールに潜り全身びしょ濡れになりながら上空に向かって飛ぶポーズをつくり、その状態のまま上にゆっくり吊るし上げられた。プールから出てきても微動だにせず、長い金髪から肌、赤のマント、赤のミニスカート付きの青色の長袖レオタード、黄色のベルト、赤のブーツトップまで全てプールの水で全身びしょ濡れになってもスポーズをとり続けた。
  • ヘレン・スレイターは『スーパーガール』三部作に出演する契約を結んでいたが、結局、1作しか製作されなかった。
  • ヘレン・スレイターは後年、『ヤング・スーパーマン』でカル・エル(クラーク・ケント)の母ララ(Lara)を演じた。
  • 本作にも登場するジミー・オルセン役のマーク・マクルーアは劇場版『スーパーマン』シリーズ全5作(1978 - 2006年)に出演した唯一の俳優である。ただし、『スーパーマン リターンズ』では別の役を演じた。

『ヤング・スーパーマン』[編集]

ローラ・ヴァンダーヴォートがカル・エル(クラーク・ケント)の従姉カーラを演じた。

1989年に隕石(クリプトン星の残骸)がスモールヴィル地域に落下し、幼いカル・エル(のちのクラーク・ケント)が乗せられた小型宇宙船が不時着する。その際、別の場所に、カーラが乗る小型宇宙船も落下するが、そのまま地中に埋もれてしまい、カーラは冷凍睡眠のような状態のまま、約18年にわたって宇宙船の中に留まる。

第6シーズン最終話のある事件がきっかけで、スモールヴィル地域に地殻変動が起こり、第7シーズン第1話に宇宙船が地上に押し出され、カーラはようやく目覚める。彼女は地球に不時着した時にはすでにティーンだったが、ずっと眠っていたために歳を取っておらず、クラークの妹のようにさえ見える。

カーラはクラークとは異なり、すでに飛行能力を身に着けているなど、全体的にクラークよりも強力で、クラークをコーチするシーンもある[2]。しかし、彼女は遊び盛りで、精神的に現在のクラークより幼く、さらにジミー・オルセンやレックス・ルーサーに好意を寄せられるなどして、クラークを度々ハラハラさせる。

脚注[編集]

  1. ^ Supergirl”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年7月25日閲覧。
  2. ^ 結局、主人公よりも強力な補佐キャラクターがレギュラーとして登場し続けるのは脚本的に無理があるという理由で、カーラは第7シーズン限りでレギュラーから外されることになった。その後、ゲストで何度か登場している。

外部リンク[編集]