ストンプ442

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ストンプ442
アンスラックススタジオ・アルバム
リリース
録音 ペンシルベニア州コンショホッケン スタジオ4[3]
ジャンル ヘヴィメタルスラッシュメタルグルーヴ・メタル
時間
レーベル エレクトラ・レコード
プロデュース アンスラックス、ブッチャー・ブラザーズ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 36位(フィンランド[4]
  • 44位(日本[5]
  • 47位(アメリカ[6]
  • 49位(オーストラリア[7]
  • 77位(イギリス[8]
  • アンスラックス アルバム 年表
    ライヴ!!〜アイランド・イヤーズ
    (1994年)
    ストンプ442
    (1995年)
    ヴォリューム8:スレット・イズ・リアル!
    (1998年)
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    ストンプ442』(Stomp 442)は、アメリカ合衆国ヘヴィメタルバンドアンスラックス1995年に発表した7作目のスタジオ・アルバム。ジョン・ブッシュ加入後としては2作目に当たる。

    背景[編集]

    長年リードギターを担当してきたダン・スピッツの解雇に伴い、本作ではポール・クルック(スレイヤーのローディーを務めていた)、パンテラダイムバッグ・ダレル、それにドラマーのチャーリー・ベナンテがリードギターのパートを分担した[9]。ただし、スピッツは後年、クルックやダレルは自分が作ったフレーズをコピーしていたと主張しており「もし法廷に出ることがあったら、俺の持っているテープを証拠として出してもいい」と語っている[10]。本作のプロデューサーに起用されたブッチャー・ブラザーズは、アージ・オーヴァーキル英語版ルシャス・ジャクソン英語版といったオルタナティヴ・ロック系のバンドの作品を手がけてきた[9]

    アルバム・ジャケットはピーター・カーゾンと、ヒプノシスの一員として知られるストーム・ソーガソンがデザインしたが[9]、裸の男性の尻が写っていることからウォルマートでは販売を拒否された[11]。なお、本作のアートワークは、元々はブルース・ディッキンソンのアルバム『ボールズ・トゥ・ピカソ』のために作られた[9][11]

    ボーカリストのジョン・ブッシュによれば、当時エレクトラ・レコードでは大規模なリストラでバンドの担当A&Rなどスタッフの4分の1が解雇され、新体制の同社はバンドとの契約を継続する気はなかったため、本作がエレクトラ所属時としては最後のアルバムとなった[12]

    反響・評価[編集]

    母国アメリカでは前スタジオ・アルバム『サウンド・オブ・ホワイト・ノイズ』ほどの成功を収められず、Billboard 200では最高47位にとどまった[6]。イギリスでは1995年11月4日付の全英アルバムチャートで77位を記録するが、翌週にはトップ100圏外に落ち、『アマング・ザ・リヴィング』(1987年)以降のスタジオ・アルバムとしては初めて、全英トップ20入りを逃す結果となった[8]。1996年にシングル・カットされた「ナッシング」は、全英シングルチャートで89位を記録した[8]

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中2点を付け「一握りの曲は底力を示しているとはいえ、バンドの信奉者を失望させた」と評している[1]。一方、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「ギタリストの脱退などいくつかトラブルがあったが、脳天をエグるようなザクザクと刻むギターは健在」と評されている[2]

    収録曲[編集]

    特記なき楽曲は作詞:ジョン・ブッシュ&スコット・イアン、作曲:チャーリー・ベナンテ。ただし、メロディ・ラインの作曲はフランク・ベロも含むメンバー4人による[3]

    1. ランダム・アクツ・オブ・センスレス・ヴァイオレンス "Random Acts of Senseless Violence" – 4:03
    2. フュエルド "Fueled" – 4:02
    3. キング・サイズ "King Size" – 3:59
      • 作詞:ジョン・ブッシュ、スコット・イアン、リッチ・ロス/作曲:チャーリー・ベナンテ
    4. ライディング・ショットガン "Riding Shotgun" – 4:26
    5. パーペチュアル・モーション "Perpetual Motion" – 4:20
    6. イン・ア・ゾーン "In a Zone" – 5:07
    7. ナッシング "Nothing" – 4:33
    8. アメリカン・ポンペイ "American Pompeii" – 5:30
    9. ドロップ・ザ・ボール "Drop the Ball" – 4:59
    10. テスター "Tester" – 4:21
    11. ベア "Bare" – 5:32

    日本盤ボーナス・トラック[編集]

    下記トラック・リストは1998年再発CD (VICP-60321)に準拠。日本初回盤CD (WPCR-521)には「リメンバー・トゥモロー」のみ収録され[2]、13.以下の曲はEP『フュエルドEP』(1996年)に収録されていた[13]

    1. リメンバー・トゥモロー "Remember Tomorrow" – 5:05
    2. グラント・アンド・クリック "Grunt and Click" – 5:28
    3. ウォッチン・ユー "Watching You" – 3:37
    4. デスローンド・エンペラー "Dethroned Emperor" – 4:32
    5. ノー・タイム・ディス・タイム "No Time This Time" – 3:21
    6. セレブレイテッド・サマー "Celebrated Summer" – 4:25

    2001年リマスターCD (BEY 78210)ボーナス・トラック[編集]

    1. "Grunt & Click" – 5:29
    2. "Dethroned Emperor" – 4:33
      • 作詞・作曲:トム・G・ウォリアー
    3. "Celebrated Summer" – 4:30
      • 作詞・作曲:ボブ・モールド
    4. "Watchin' You" – 3:39
      • 作詞・作曲:ジーン・シモンズ

    参加ミュージシャン[編集]

    アディショナル・ミュージシャン

    • ポール・クルック - ギター・ソロ(on #1, #5, #6, #9)
    • ダイムバッグ・ダレル - ギター・ソロ(on #3, #4)
    • マイク・テンペスタ - ギター(on #8)
    • ジョー・ニコロ - ノイズ(on #4)

    脚注[編集]

    1. ^ a b Erlewine, Stephen Thomas. “Anthrax - Stomp 442 Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年11月16日閲覧。
    2. ^ a b c アンスラックス/ストンプ442 (廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2023年11月16日閲覧。
    3. ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
    4. ^ finnishcharts.com - Anthrax - Stomp 442
    5. ^ ストンプ442 - アンスラックス”. オリコン. 2023年11月16日閲覧。
    6. ^ a b Anthrax - Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2023年11月16日閲覧。
    7. ^ australian-charts.com - Anthrax - Stomp 442
    8. ^ a b c ANTHRAX songs and albums | full Official Chart History
    9. ^ a b c d Rivadavia, Eduardo (2015年10月24日). “How Anthrax Moved With the Times of ' Stomp 442'”. Ultimate Classic Rock. Townsquare Media. 2023年11月16日閲覧。
    10. ^ ANTHRAX Guitarist DAN SPITZ Says DIMEBAG Copied His Solos On 'Stomp 442'”. Blabbermouth.net (2006年5月4日). 2023年11月16日閲覧。
    11. ^ a b Chantler, Chris (2016年7月11日). “Anthrax: the story behind every album cover”. loudersound.com. Future plc. 2023年11月16日閲覧。
    12. ^ JOHN BUSH: 'I Treasure My Years In ANTHRAX'”. Blabbermouth.net (2018年7月28日). 2023年11月16日閲覧。
    13. ^ アンスラックス/フュエルドEP (廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2023年11月16日閲覧。

    外部リンク[編集]