コブラツイスト

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ビッグ・ショーによるコブラツイスト。

コブラツイストCobra Twist)は、プロレス技の一種である。日本名はアバラ折り(アバラおり)[1]アメリカ合衆国ではアブドミナル・ストレッチAbdominal Stretch)、グレイプヴァインGrapevine)と呼ばれる。相手の身体に自分の手足をブドウつるのように捲きつかせるためといわれる。メキシコルチャリブレではコブラツイストに類する技をティラブソンと呼ばれている。

概要[編集]

相手の左足の内側に自身の左足を正面から引っ掛けて、相手の左横を通り抜けて自身の体を相手の背後に回り込ませて相手の右脇に背中の方から差し込んだ左腕を相手の首の後ろに回して相手の首を抱え込むように自身の両手をクラッチさせて相手の脇腹を痛めつける。創始者はベネズエラ出身レスラーのサイクロン・アナヤで、この技をアナヤズ・ストレッチと称していた。ルー・テーズからギブアップを奪った実績を持つ。屈指の使い手であるディック・ハットンが創始者という説もあるが彼が活動したのはアナヤよりも後である。なお、ハットンもまたテーズをコブラツイストでギブアップさせた数少ないレスラーの1人である。

背中、脇腹、腰、肩、首筋を痛めつける技でがっちりと決まると呼吸さえ苦しくなる。かつてはアントニオ猪木が使用しており、藤波辰爾西村修が継承して使用。一時期は猪木のフィニッシュ・ホールドであり「アントニオ猪木といえばコブラツイスト」ともされていたが、この技を多くのレスラーが使い出したため(特にライバルのジャイアント馬場が使用したことが大きな理由であるといわれる)、その進化系である卍固めを使用したという。昭和期の使用者としては他にグレート草津がいるが日本においては吉原功が、いち早く使用している。

主な使用者[編集]

派生技[編集]

グラウンド・コブラツイスト
日本名は寝技式アバラ折り。コブラツイストの要領で相手の体に手足を絡めて相手もろとも後ろに転がるように倒れ込み、相手の背中をマットにつけさせて相手の右足と首を抱え込むように自身の両手をクラッチして相手の左足を両足で挟み込み、フォールを奪う。
コブラツイストの原型は、こちらの方で、もともとレスリングの技であった。近代最高の使い手であるアントニオ猪木は引退直前に「実際は寝て極めるもの」と明かして実際に引退試合でフィニッシュ・ホールドとして使用。また、「グラウンドならば総合格闘技でも有用な技」だということを鈴木みのるパンクラスでのスパーリングにおいて、ロッキングチェア・ホールドからグラウンド・コブラツイストに移行してタップを奪った)や桜庭和志がインタビューで話している。
なお、ブラジリアン柔術やグラップリングにおいてはツイスターの名称で通っている。著名な使い手として柔術家のエディ・ブラボーがいる。
グラウンド・コブラツイスト・ホールド
日本名は寝技式アバラ折り固め。コブラツイストの要領で相手の体に手足を絡めて相手の体が前屈みになるぐらい体重をかけて相手の体を痛めつけたあと相手もろとも勢いよく後ろに倒れ込み、相手を背中から叩きつけて両肩がマットについた相手の体から手足を離さないでフォールを奪う。
リストクラッチ・コブラツイスト
日本名は腕極め式アバラ折り。相手の片腕を相手の股間を通して自身の手で相手の手首を掴んだ状態でコブラツイストを極める。このときロックしている相手の腕側が下となる。腕を極めているので相手の下半身を足で固定しない。
拷問コブラツイスト
コブラツイストを極めつつ自身の手で相手の頭部を押し下げてダメージを増加させる。全日本プロレスで波及した技でジャンボ鶴田田上明渕正信などが使用して菊地毅などのジュニアヘビー級レスラーをいたぶっていた。
卍固め
相手の左足の内側に正面から右足を絡めて前屈みになった相手の首の後ろに左足を引っ掛けて、持ち上げた相手の右腕を左脇に抱え込み、全体重をかけて相手の首や脇腹を痛めつける。
ストレッチ・プラム
川田利明のオリジナル技。相手の左足の内側に自身の左足を正面から引っ掛けて、自身の体を相手の背後に回り込ませて相手の右脇に胸の方から右腕を差し込み、相手の右腕を右脇で抱え込み、相手の顎の下にドラゴンスリーパーの要領で左腕を絡みつかせて体重をかけて相手に尻餅をつかせて右方向へと体を捻って相手の体を捩じ切らんばかりに絞り上げる。
ストレッチ・プラム改
コマンド・ボリショイのオリジナル技。尻餅をついた相手の左足を相手の右腿の上に乗せて相手の両足を4の字の形にして相手の左足首に自身の右足を引っ掛けて、相手の両足の動きを封じて相手の背後に回り込んで相手の頭と左腕をドラゴンスリーパーの要領で捕獲して自身は左膝をつきながら体を左方向へと捻って相手の体をねじ切るように締め上げる。

脚注[編集]

  1. ^ 「観戦必携/すぐわかる スポーツ用語辞典」1998年1月20日発行、発行人・中山俊介、16頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]