イーデン・フィルポッツ

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イーデン・フィルポッツ(Eden Phillpotts、1862年11月4日 - 1960年12月29日)は、イギリス作家インド生まれ、プリマス育ち。別名に、ハリントン・ヘクスト(Harrington Hext)。

ハイティーン時代のアガサ・クリスティの隣家に住んでおり、当時創作を始めたばかりのクリスティの小説を読み適確な助言をしたことが、クリスティの自伝に記されている。

推理小説[編集]

ジョン・リングローズもの[編集]

  • 闇からの声 A Voice from the Dark (1925) : NHK銀河ドラマで、翻案ドラマが制作・放映されている。
  • 守銭奴の遺産(密室の守銭奴[1])Marylebone Miser (1926)
  • チャーリーの匕首 Prince Charlie's Dirk (1929)

ノンシリーズ(長編)[編集]

  • 灰色の部屋 The Grey Room (1921)
  • 赤毛のレドメイン家[2] The Red Redmaynes (1922)
  • 溺死人 Found Drowned (1931)
  • 医者よ自分を癒せ Physician Heal Thyself (1935)
  • 極悪人の肖像 Portrait of a Scoundrel (1938)
  • There Was an Old Man (1959) : 最後の長編。

ノンシリーズ(中短編)[編集]

  • 三死人 The Three Dead Men (1929)
  • 鉄のパイナップル The Iron Pineapple (1929)

短編集[編集]

フィルポッツには11のミステリ中短編集(100篇を超す中短編)があるが[3]、長編にくらべ日本語訳が極端に少ない。理由は原書タイトルだけでは「推理小説」なのか「普通小説」か分り難い点が指摘されている[4]

  • フライング・スコッツマンの冒険 My Adventure in the Flying Scotsman  (1888) : 最初期の連作短編集。

ハリントン・ヘクスト名義の作品[編集]

  • テンプラー家の惨劇 The Thing at Their Heels (1923)
  • 怪物 The Monster (1924)
  • だれがコマドリを殺したのか?(だれがダイアナ殺したの?) Who Killed Cock Robin?[5] (Who Killed Diana?[5]) (1924)

その他の小説[編集]

怪奇小説[編集]

  • 狼男(ウルフ)卿の秘密 The Mystery of Sir William Wolf (1937)

ファンタジー[編集]

  • ラベンダー・ドラゴン The Lavender Dragon (1923)

普通小説[編集]

  • 農夫の妻 The Farmer's Wife (1923) : 1928年に映画化。アルフレッド・ヒッチコック監督作品だが、ミステリではなくヒューマン・コメディである。

脚注[編集]

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  1. ^ 『別冊宝石』29号('53)収録時の抄訳版
  2. ^ 赤毛のレドメイン、赤毛のレッドメーン、赤毛のレッドメーンズ、赤毛のレドメイン一家などの訳題あり。
  3. ^ Twentieth Century Crime & Mystery Writers 』by John M. Reilly (St James Guide 1980)
  4. ^ 「乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10」(1947年、「随筆探偵小説」)
  5. ^ a b タイトルの違いは米英および出版社の違いが理由で、内容は同じ。被害者であるダイアナのあだ名が「コマドリ」である。由来はマザー・グースクックロビンS・S・ヴァン・ダイン僧正殺人事件』と同じ)。

関連項目[編集]