イーデン・フィルポッツ

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イーデン・フィルポッツ(Eden Phillpotts、1862年11月4日 - 1960年12月29日)は、イギリス作家インド生まれ、プリマス育ち。別名に、ハリントン・ヘクスト(Harrington Hext)。

ハイティーン時代のアガサ・クリスティの隣家に住んでおり、当時創作を始めたばかりのクリスティの小説を読み、適確な助言をしたことが、クリスティの自伝に記されている。

娘のアデレイド・フィルポッツ英語版(1896年 - 1993年)も小説家である。

推理小説[編集]

ジョン・リングローズもの[編集]

  • 闇からの声 A Voice from the Dark(1925年) : NHK銀河ドラマ」で、翻案ドラマが制作・放映されている。
  • 密室の守銭奴[1](守銭奴の遺産) Marylebone Miser [2](1926年):「赤毛のレドメイン家」の探偵ピーター・ガンズについても作中で言及がある。
  • チャーリーの匕首 Prince Charlie's Dirk (1929年):中編 

エイビス・ブライデンもの[編集]

  • Bred in the Bone (1932年)
  • A Shadow Pusses (1933年)
  • Witch's Cauldron (1933年) 

ノンシリーズ(長編)[編集]

  • The Three Knaves (1912年) : ミステリ要素のある最初の長編。
  • Misers' Money (1920年)
  • 灰色の部屋 The Grey Room (1921年)
  • 赤毛のレドメイン家[3] The Red Redmaynes (1922年)
  • The Jury (1927年) : 法廷もの。
  • 溺死人 Found Drowned (1931年)
  • A Clue from the Stars (1932年)
  • Mr. Digweed and Mr. Lumb (1933年)
  • 医者よ自分を癒せ Physician Heal Thyself (1935年)
  • 極悪人の肖像 Portrait of a Scoundrel (1938年)
  • Monk Shood (1939年)
  • Adress Unknown (1949年)
  • The Hidden Hand (1952年)
  • 老将の回想 There Was an Old Man (1959年) : 最後の長編。

ノンシリーズ(中短編)[編集]

  • 三死人 The Three Dead Men (1929年)
  • 鉄のパイナップル The Iron Pineapple (1929年)

短編集[編集]

フィルポッツには11のミステリ中短編集(100篇を超す中短編)があるが(普通小説の短編集は倍以上ある)[4]、長編にくらべ日本語訳が極端に少ない。理由は原書タイトルだけでは「推理小説」なのか「普通小説」か分り難い点が指摘されている[5]

  • フライング・スコッツマンの冒険 My Adventure in the Flying Scotsman (1888年) : 最初期の短編集。快速鉄道「フライング・スコッツマン」号を舞台にした連作。
  • 孔雀館 Peacok House and Other Mysteries (1926年) : ミステリ短編集。表題作がヒッチコックマガジン('63.2)に掲載。
  • カンガの王様 The End of Count Rollo and oter stories (1946年) : ミステリと普通小説を含む短編集。

ハリントン・ヘクスト名義の作品[編集]

  • No. 87 (1921年)
  • テンプラー家の惨劇 The Thing at Their Heels (1923年)
  • 怪物 The Monster (1924年)
  • 誰が駒鳥を殺したか?(だれがダイアナ殺したの?) Who Killed Cock Robin? [6]Who Killed Diana? [6]) (1924年)

その他の小説[編集]

怪奇小説[編集]

  • 狼男(ウルフ)卿の秘密 The Mystery of Sir William Wolf (1937年)

ファンタジー[編集]

  • ラベンダー・ドラゴン The Lavender Dragon (1923年)

普通小説[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『別冊宝石』29号(1953年)収録時の抄訳版
  2. ^ 出版社の違いにより「Jig-Saw」の別題あり。
  3. ^ 赤毛のレドメイン、赤毛のレッドメーン、赤毛のレッドメーンズ、赤毛のレドメイン一家などの訳題あり。
  4. ^ Twentieth Century Crime & Mystery Writers 』by John M. Reilly (St James Guide 1980)
  5. ^ 「乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10」(1947年、「随筆探偵小説」)
  6. ^ a b タイトルの違いは米英および出版社の違いが理由で、内容は同じ。被害者であるダイアナのあだ名が「コマドリ」である。由来はマザー・グースクックロビンS・S・ヴァン・ダイン僧正殺人事件』と同じ)。

関連項目[編集]