アルバート・エリス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
Albert
人物情報
生誕 1913年9月27日
アメリカ合衆国、ペンシルバニア州、ピッツバーグ
死没 2007年7月24日(93歳)
アメリカ合衆国、ニューヨーク州ニューヨーク
居住 アメリカ合衆国
国籍 アメリカ
学問
研究分野 臨床心理学者哲学者心理療法家
主な業績 理性感情行動療法(論理療法)認知行動療法の提案と開発
主な受賞歴 2003 award from the Association for Rational Emotive Behaviour Therapy (UK), Association for Behavioral and Cognitive Therapies 2005 Lifetime Achievement Award, Association for Behavioral and Cognitive Therapies 1996 Outstanding Clinician Award, American Psychological Association 1985 award for Distinguished professional contributions to Applied Research, American Humanist Association 1971 award for "Humanist of the Year", New York slate Psychological Association 2006 Lifetime Distinguished Service Award, American Counseling Association 1988 ACA Professional Development Award, Honesty and Confidablity Test National Association of Cognitive-Behavioral Therapists' Outstanding Contributions to CBT Award. Awarded the American Psychological Achievement For Outstanding Lifetime Contributions to Psychology
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

アルバート・エリス(Albert Ellis、1913年9月27日 - 2007年7月24日)は、アメリカの臨床心理学者論理療法(Rational Therapy:RT、現・理性感情行動療法:REBT)の創始者として知られた[1]。彼は短期治療法を信じ、ジークムント・フロイトによる時間のかかる手法に挑み、アーロン・ベックによる別の技法(認知療法)と共に、今では認知行動療法と呼ばれている分野の基礎を築いた[1]

アメリカの1982年の臨床心理学者への世論調査では、その分野に大きな影響のある人物としてフロイトを抜いて2位に選ばれ、1位に(来談者中心療法の)カール・ロジャース、3位に(精神分析の)ジークムント・フロイトが挙げられた[1]。また、1957年以降、論文への引用頻度でも一位を続けていた。

生涯[編集]

1913年9月27日、彼はペンシルベニア州ピッツバーグに生まれた[1]。ニューヨークで育ち、1934年にニューヨーク市立大学を卒業した。

アドラー心理学の影響を受け、北米アドラー心理学会の会員でもある[要出典]

性的解放運動家として知られるアルフレッド・キンゼイと共に共同研究をし、アメリカ心理学会から苦情を呈されていた[1]

1947年に同大学で臨床心理学の博士号の学位を取得した[1]。博士号取得後、カレン・ホーナイ研究所で精神分析の訓練を3年間受け、精神分析家として仕事をしていた。

1950年には、そのような訓練をやめ、後に時間を無駄にした語っている[1]。短期治療法を信じ、ジークムント・フロイトによる時間のかかる手法(精神分析)に挑み、1955年には心理療法の新しい手法として論理療法(Rational Therapy)を考案した[1]。彼は「治療に何年もかける必要はない」と述べ、時の心理学者や精神科医には愚かだとみなされた[1]。1959年には、ニューヨーク州マンハッタンに研究所を設立する[1]。アルバート・エリス研究所(Albert Ellis Institute)という非営利の研究所を設立し、長年理事長を務め、晩年はアルバート・エリス研究所の名誉所長を務めていた。

何度か手法の名称を変更した。

  • 1962年、論理療法を論理情動療法/理性感情療法(Rational-Emotive Therapy:RET)
  • 1995年、論理情動療法を論理情動行動療法/理性感情行動療法(Rational Emotive Behavior Therapy:REBT)

亡くなるまでに2度来日した。

2005年に研究所の理事会に除名され、ニューヨーク州高等裁判所の裁定により2006年1月には復職している[1]。2007年に、ニューヨーク市マンハッタンの自宅において93歳で死去、死因は腎不全および心不全と伝えられた[1]

著書[編集]

  • Ellis, A. (1962) Reason and emotion in psychotherapy.  New York : Lyle Stuart
  • Ellis, A. (1973) Humanistic psychotherapy: The rational-emotive approach. New York : Julian Press
    • (エリスA.(著) 澤田慶輔・橋口英俊(共訳) 1983 人間性主義心理療法:RET入門 東京:サイエンス社)
  • Ellis, A. & Harper, R. A. (1975) A new guide to rational living. New Jersey : Pretice Hall
    • (エリスA.・ハーパーR.A.(著) 北見芳雄(監修) 國分康孝・伊藤順康(共訳) 1984 神経症者とつきあうには:家庭・学校・職場における論理療法 東京:川島書店)
  • Ellis, A. (1975) How to live with a neurotic: At home and at work.  New York : Crown Publishers
    • (エリスA.(著) 國分康孝(監訳) 1984 神経症者とつきあうには:家庭・学校・職場における論理療法 東京:川島書店)
  • Ellis, A. & Dryden, W. (1987) The practice of rational-emotive therapy(RET). New York : Springer Publishing
    • (エリスA.・ドライデンW.(著) 稲松信雄・重久剛・滝沢武久・野口京子・橋口英俊・本明寛(共訳) 1996 REBT入門:理性感情行動療法への招待 東京:実務教育出版)
  • Ellis, A. (1988) How to stubbornly refuse to make yourself miserable about anything-yes,anything!
    • (エリスA.(著) 國分康孝・石隈利紀・國分久子(訳) 1996 どんなことがあっても自分をみじめにしないためには:論理療法のすすめ 東京:川島書店)
  • Ellis, A. (1994) Reason and emotion in psychotherapy: A comprehensive method of treating human disturbances revised and updated. Secaucus : Carol Publishing Group
    • (エリスA.(著) 野口京子(訳) 1999 理性感情行動療法 東京:金子書房)
  • Ellis, A. (1996) Better, deeper, and more enduring brief therapy: The rational emotive bahavior therapy approach. New York : Brunner/Mazel
    • (エリスA.(著) 本明寛・野口京子(監訳) 2000 ブリーフ・セラピー:理性感情行動療法のアプローチ 東京:金子書房)
  • Ellis, A. & Tafrate,R.C. (1998) How to control your anger before it controls you.
    • (A.エリス・R.C.タフレイト(著) 野口京子(訳) 2004 怒りをコントロールできる人、できない人:理性感情行動療法(REBT)による怒りの解決法 東京:金子書房)
  • Ellis, A. (1999) How to make yourself happy and remarkably less disturbable.
    • (エリスA.(著) 斎藤勇(訳) 2000 性格は変えられない、それでも人生は変えられる:エリス博士のセルフ・セラピー 東京:ダイヤモンド社)
  • Ellis, A. & Crawford, T. (2000) Making intimate connections: 7 Guidelines for Great Relationships and Better Communication.
    • (エリスA.・クロフォードT.(著) 斉藤勇(監訳) 栗原紀子(訳) 2002 幸せなカップルになるために:エリス博士の7つのルール 東京:ダイヤモンド社)
  • Ellis, A. & Wilde, J. (2002) Case studies in rational emotive behavior therapy with children and adolescents. Upper Saddle River, N.J. : Merrill Prentice Hall
    • (エリスA.・ワイルドJ.(著) 菅沼憲治・江原勝久(訳) 2005 エリスとワイルドの思春期カウンセリング:事例で読む論理療法 東京:東京図書)

脚注[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]