航空交通管理センター
航空交通管理センター(こうくうこうつうかんりセンター)とは、福岡県福岡市東区奈多に所在する国土交通省の地方支分部局である。 札幌、東京、福岡、那覇航空交通管制部の航空路監視レーダー覆域外の太平洋上の管制を航空交通管理センターが担当している。
業務概要
- 飛行情報区
- ICAO(国際民間航空機関)により設定された航空機の航行に必要な各種の情報の提供又は捜索救難活動が行われる空域。
- 航空交通流管理(ATFM)
- 飛行計画経路の管理
- 飛行計画経路を設定し、混雑や悪天を回避するための経路変更等の調整を実施
- 管制承認の発出
- 管制区管制所の空域や空港管制能力と交通量を監視して、IFRで飛行する管制承認を管制機関を経由して発出
- 交通流制御の実施
- 管制処理容量を超える交通量が予測される場合、交通流制御を実施し、最大かつ適正な交通流の維持
- 出発予定の航空機に対し適切な出発時刻(出発制御時刻/EDCT)、出発間隔等の指定
- 飛行中の航空機について、混雑空域へ入域させる間隔や時期等の管制上の取扱を指定
- 空域管理(ASM)
- 訓練空域等の有効利用調整、混雑が予想される空域における可変セクター運用の調整
- 自衛隊・米軍の訓練空域等の使用計画調整及び使用状況管理
- 訓練空域等未使用時の有効利用調整
- 調整経路の設定
- 民間訓練試験空域の一元管理
- 洋上管理(Oceanic ATM)
歴史
- 2006年:東京管制部および那覇管制部で担当していた洋上管制業務を統合し航空交通管理センターになる
担当エリアと周波数
名称・セクター | VHF洋上管制 | HF帯洋上管制 | |
---|---|---|---|
仙台 | 仙台からアンカレッジ方面 | 126.700 | |
東京 | 東京より半径約30km圏内 | 126.900 | |
大島 | 大島からミッドウエー方面 | 127.400 | |
箱根 | 箱根から沖縄方面 | 127.300 | |
洋上管理北1(北太平洋地区 NP 1) | Oseanic Sector 1 | 2932/5628/10048/13273/17946/21925kHz(USBモード) | |
洋上管理北2(NP 2) | Oseanic Sector 2 | 2932/6655/8951/11330/17946/21925kHz(USBモード) | |
洋上管理東 (NP 3) | Oseanic Sector 3 | 5667/8915/17946/21925kHz(USBモード) | |
洋上管理南1(中西部太平洋地区 CWP 1) | Oseanic Sector 4 | 3455/6532/8903/13300/17904kHz(USBモード) | |
洋上管理南2(CWP 2) | Oseanic Sector 5 | 2998/4666/8903/11384/13300/17904kHz(USBモード) |
関連項目
外部リンク
- Japan Aeronautical Information Service Center(航空情報管理センター)(関係者専用)
- 航空管制官公式サイト 航空交通管理センター
- 航空交通管理センター - 国土交通省航空局