秒 (角度)

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びょう
記号
角度
SI (π/648 000) rad
定義 (1/60)
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角度単位としての(びょう、arcsecond, second of arc(SOA))は、の60分の1の角度である。時間におけるの用法から転じたものである[要出典]

1秒は1度の3600分の1。1度が円弧の360分の1であるので、1秒は円弧の1/1 296 000 (≈ 7.7×10-7) である。1ラジアンは約 206 265 秒である。

masは、1秒(角度)の1000分の1を表わす単位である。milliarcsecond に由来する。秒では単位として大きすぎる場合(恒星年周視差固有運動を表わすときなど)に用いられる。

天文学においては、ある天体の年周視差が角度1秒であるとき、その天体までの距離(角距離)を1パーセクと定義する。1パーセクは約3.26光年である。

秒の記号はダブルプライム(″) (U+2033, ″)である。1秒は 1″ または 1" と表記する。ただしこの記号はインチについても用いられ、場合によっては混乱を引き起こす可能性がある。

英語の"arcsecond"は"arcsec"と略されることがあるが、これは逆正割(アークセカント, arcsecant)の略号と同じである。

地球は 1秒間に経度にして15秒回転する。なお、1時間に15度回転し、1分間に15分回転する。地球の緯度の1秒に相当する子午線弧長は、およそ30メートルである。

国際単位系(SI)においては、「SIと併用されるがSIに属さない単位」(SI併用単位)としている。ただし、分以下については分・秒を用いるよりも十進数による小数点以下の数値によって表現することを推奨している。