扇町 (川崎市)
扇町 | |
|---|---|
  扇町 | |
| 北緯35度30分23.5秒 東経139度43分29秒 / 北緯35.506528度 東経139.72472度 | |
| 国 |
 日本 |
| 都道府県 | 神奈川県 |
| 市町村 | 川崎市 |
| 区 | 川崎区 |
| 設置 | 1928年（昭和3年） |
| 面積 | |
| • 合計 | 1.82 km2 |
| 人口 （2012年（平成24年）6月30日現在） | |
| • 合計 | 67人 |
| • 密度 | 37人/km2 |
| 等時帯 | UTC+9 (JST) |
| 郵便番号 |
210-0867 |
| 市外局番 | 044 |
扇町（おうぎまち）は、神奈川県川崎市川崎区の町名。1965年（昭和40年）7月1日に住居表示が施行されている[1]。郵便番号は210-0867。面積は1.82km²[2]、2012年6月30日時点での人口は50世帯67人であり、人口密度は37人/km²となっている[3]。
地理
川崎区の南東部に位置する[4]。四方を運河に囲まれた埋立地であり、一帯はJFEスチール東日本製鉄所や昭和電工などの工場が立ち並ぶ工業地帯であるが、鶴見線の沿線には住宅も見られる[5]。
扇町は北端で浅野運河・南渡田運河を挟んでそれぞれ浅野町・南渡田町と、東は池上運河を挟んで水江町と、南は京浜運河を挟んで東扇島と、西は田辺運河を挟んで白石町・大川町に接する[4]。
歴史
もともとは渡田村の地先にあった若尾新田と、その先の海であったが、浅野総一郎のもと、東京湾埋立会社（現在の東亜建設工業）により埋め立てられ、工場や埠頭が設置されていった[6]。なお、埋め立ては戦後にも続けられ、1963年（昭和38年）に完結した[7]。
地名の由来
沿革
- 1913年（大正2年）- 浅野総一郎のもと、埋め立てが始まる。
- 1928年（昭和3年）- 浅野総一郎による埋め立てが完成。扇町と命名される[8]。三井埠頭が操業を開始[6]。鶴見臨港鉄道（現：鶴見線）が扇町駅まで開通[9]。
- 1931年（昭和6年）- 昭和駅が開業[9]。昭和石油（現：昭和シェル石油）や昭和肥料（現：昭和電工）が操業を開始[6]。
- 1935年（昭和10年）- 日満倉庫川崎埠頭（現：東洋埠頭川崎支店）が設置される[8]。
- 1936年（昭和11年）- 日本鋼管扇町工場（現：JFEスチール東日本製鉄所）が開業[6]。
- 1965年（昭和40年）- 住居表示が施行される。
- 1972年（昭和47年）- 川崎市が政令指定都市に移行。当地は川崎区扇町となる。
- 2011年（平成23年）- 東亜石油扇町工場が閉鎖[10]。
交通
鉄道
当地には鶴見線が通り、昭和駅・扇町駅の2駅が設置されている。なお、鶴見線は戦時買収私鉄であり、もともとは浅野財閥系列の鶴見臨港鉄道が運営していた。
道路
神奈川県道101号扇町川崎停車場線が、当地と川崎駅を結んでいる。なお、一般の利用ができる交通ではないが、JFEスチール東日本製鉄所内を結ぶ道路として、当地と対岸を結ぶ新大扇橋が架かっており、60トン級のトレーラーに耐える、稼働中のものとしては日本でも珍しい跳ね橋として、かながわの橋100選に選出されている[11]。
路線バス
川崎市交通局が川13系統を、川崎鶴見臨港バスが川22系統を、それぞれ川崎駅との間で運行している。
港湾
当地には三井埠頭[12]や、東洋埠頭川崎支店[13]といった私設の港湾施設が存在する。
施設
- JFEスチール東日本製鉄所京浜地区（旧：日本鋼管）
- 昭和電工川崎工場 - 建物が登録有形文化財に指定されている[14]。
- JR東日本川崎火力発電所
- JXエネルギー川崎事業所
- 川崎天然ガス発電所（上事業所内にある）
学区
公立の小中学校の校区は、扇町全域で、川崎市立大島小学校[15]、川崎市立臨港中学校[16]となっている。
ギャラリー
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![身代わり地蔵。空襲の慰霊碑として作られ、交通安全や操業安全の願いも込められている[5]。](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e7/Migawari_Jizo_at_Ohgimachi%2C_Kawasaki.jpg/120px-Migawari_Jizo_at_Ohgimachi%2C_Kawasaki.jpg)
身代わり地蔵。空襲の慰霊碑として作られ、交通安全や操業安全の願いも込められている[5]。
![身代わり地蔵。空襲の慰霊碑として作られ、交通安全や操業安全の願いも込められている[5]。](/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Migawari_Jizo_at_Ohgimachi,_Kawasaki.jpg)
脚注
- ^ “区別町名一覧表（川崎区）”. 川崎市 (2012年4月6日). 2012年10月17日閲覧。
- ^ 町丁別面積（総務省統計局 統計GIS）（Excelデータ） 川崎市、2010年（2012年10月17日閲覧）。
- ^ “町丁別世帯数・人口” (XLS). 川崎市 (2012年6月30日). 2012年10月17日閲覧。
- ^ a b 『川崎地名辞典（上）』、p.96。
- ^ a b 『川崎の町名』、p.80。
- ^ a b c d e 『川崎の町名』、p.79。
- ^ 『川崎地名辞典（上）』、p.97。
- ^ a b 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』、p.168。
- ^ a b 今尾恵介『日本鉄道旅行地図帳 4号 関東2』新潮社、2008年、28頁。ISBN 978-4-10-790022-7。
- ^ 当社京浜製油所扇町工場の閉鎖に関するお知らせ（PDF） 東亜石油、2010年2月16日（2012年5月31日閲覧）。
- ^ “かわさき区のたからものシート” (PDF). 川崎市. 2012年10月17日閲覧。
- ^ “三井埠頭株式会社 トップページ” (2012年4月1日). 2012年5月31日閲覧。
- ^ “川崎支店 - 拠点紹介”. 東洋埠頭. 2012年5月31日閲覧。
- ^ “昭和電工川崎工場本事務所”. 文化遺産オンライン. 文化庁. 2012年5月31日閲覧。
- ^ “川崎区の小学校（町丁名順）”. 川崎市教育委員会 (2012年10月12日). 2012年10月17日閲覧。
- ^ “川崎区の中学校（町丁名順）”. 川崎市教育委員会 (2012年10月12日). 2012年10月17日閲覧。
参考文献
座標: 北緯35度30分23.5秒 東経139度43分29秒 / 北緯35.506528度 東経139.72472度
