名誉駅長

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東京駅での鉄道開業80周年記念行事
前列左: 内田百文筆家) - 名誉駅長
前列右: 松井翠声漫談家) - 名誉車掌
機関車側窓: (初代)西崎緑舞踊家) - 名誉機関士

名誉駅長(めいよえきちょう)とは、名誉職としての駅長、またはその役職及び称号のことをいう。一日限りの場合は一日駅長と呼ばれる。仕事は駅長としての管理実務ではなく、地域住民・乗客とのふれあいや駅・鉄道の広報である。

名誉駅長は鉄道会社と個々の駅に置かれる名誉職である。東日本旅客鉄道八王子支社では青梅線の無人駅である石神前駅沢井駅軍畑駅に退職した社員を起用しているほか[1]西日本旅客鉄道岡山支社でも退職者を赤穂線大多羅駅姫新線東津山駅、同線岩山駅の名誉駅長に任命している[2]。また、鹿島臨海鉄道涸沼駅では地元住民を名誉駅長に任命し、駅の管理を任せている[3]。芸能人をシンボルキャラクターとして起用する例では2013年11月3日NHK朝の連続テレビ小説あまちゃん」の舞台となった岩手県三陸鉄道あまちゃんの登場人物である大向大吉役の杉本哲太久慈駅の名誉駅長に、吉田正義役の荒川良々が名誉副駅長に任命されている[4]

動物

2008年には、会津鉄道芦ノ牧温泉駅の「ばす」が、IGRいわて銀河鉄道奥中山高原駅の「マロン」(2009年8月に没)が名誉駅長に任命された。なお、和歌山電鐵貴志川線貴志駅の「たま」(2015年6月22日に没)は名誉駅長とはなっていない(「駅長」から「スーパー駅長」(課長職相当)に昇進。2010年1月より執行役員。2014年1月15日に「ウルトラ駅長」(社長代理)に昇進。死去後「名誉永久駅長」の称号を追贈された)。

キャラクター

脚注

  1. ^ 「無人3駅に名誉駅長=多摩」『読売新聞』2012年3月24日東京朝刊多摩版33頁参照。
  2. ^ 「OB3人 JR名誉駅長に 無人駅の客案内や清掃」『読売新聞』2012年9月1日大阪朝刊岡山版33頁参照。
  3. ^ 「[常常人]鹿島臨海鉄道涸沼駅「名誉駅長」長洲みねさん91=茨城」『読売新聞』2013年2月3日東京朝刊茨城東版31頁参照。
  4. ^ 「おあしす11月4日」『読売新聞』2013年11月4日東京朝刊35頁参照。
  5. ^ 銀河鉄道999の「車掌さん」が名誉駅長に 西武池袋線・大泉学園駅 - 産経新聞 2008年3月17日
  6. ^ 京王電鉄、サンリオとコラボ企画実施 - 京王多摩センター駅がサンリオ1色に- マイナビニュース

参照文献

  • 『読売新聞』2012年3月24日東京朝刊多摩版
  • 『読売新聞』2012年9月1日大阪朝刊岡山版
  • 『読売新聞』2013年2月3日東京朝刊茨城東版
  • 『読売新聞』2013年11月4日東京朝刊

関連項目