北海道神宮

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北海道神宮
拝殿
所在地 北海道札幌市中央区宮ヶ丘474
位置 北緯43度03分15.65秒 東経141度18分27.07秒 / 北緯43.0543472度 東経141.3075194度 / 43.0543472; 141.3075194
主祭神 大国魂神
大那牟遅神
少彦名神
明治天皇
社格 官幣大社・別表神社・蝦夷国新一の宮
創建 明治2年(1869年)
本殿の様式 神明造
例祭 6月15日(札幌祭)
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南東側の鳥居

北海道神宮(ほっかいどうじんぐう)とは、北海道札幌市中央区にある神社

北海道の開拓当時樺太千島に進出を進めていたロシアに対する守りということで、大鳥居が北東を向いている。末社である開拓神社には間宮林蔵などの北海道開拓の功労者が数多く祀られている。

歴史

明治2年(1869年)に明治天皇の詔(みことのり)により、北海道開拓の守護神として、大国魂神大那牟遅神少彦名神開拓三神(かいたくさんじん)を祀る北海道鎮座祭が東京で行われ、その後、当時の開拓使長官の東久世通禧や開拓判官島義勇らにより開拓三神が札幌の地に移された。

明治3年(1870年)に仮社殿が建てられ、明治4年(1871年)には現在地に社殿を建て、社名を札幌神社と定めるとともに、近代社格制度における国幣小社に列し、翌明治5年(1872年)には官幣小社、明治26年(1893年)には官幣中社、明治32年(1899年)にはついに官幣大社となった。第二次大戦後は神社本庁別表神社となった。昭和39年(1964年)、明治天皇を合祀し、社名を現在の北海道神宮へと改めた。

全国一の宮会より蝦夷国新一の宮に認定されている。

祭神

  • 大国魂神(おおくにたまのかみ)
  • 大那牟遅神(おおなむちのかみ、大国主命(おおくにぬしのみこと)の別名)
  • 少彦名神(すくなひこなのかみ)
  • 明治天皇(めいじてんのう)

祭事・年中行事

  • 3月
    • 入学祭(3月 最終日曜日)
      • 小学校に入学する児童の学業成就と心身健全、交通安全を祈願する儀礼行事
  • 4月
    春の表参道
    • 島判官慰霊祭(4月13日
      • 北海道開拓と北海道神宮の創祀に功績のあった島義勇判官を偲ぶ慰霊祭
  • 5月
    • お田植祭(5月上旬)
  • 8月
    • 開拓神社例祭(8月15日
      • 北海道開拓の功労者37柱の霊を称える慰霊祭でみたま祭とも呼ばれる
  • 9月
    • 御鎮斎記念祭(9月1日
      • 開拓3神が御鎮斎された記念の日を祝う
    • 抜穂祭(9月上旬)
      • 神饌田の穂を収穫する
    • 頓宮例祭(9月15日
  • 10月
    • 神嘗奉祝祭(10月17日
    • 七五三北海道では、11月になると寒さと降雪の影響で外出が制約されるため、10月に実施する地域が多い)
  • 11月
    • 明治祭(11月3日
      • 北海道神宮の創立の断を下し、祭神でもある明治天皇の誕生日を祝う祭礼行事
    • 新嘗祭・新穀勤労感謝祭(11月23日
  • 月次祭
    • 月首祭(毎月1日)
    • 月次祭(毎月15日)
    • 旬祭(毎月10日・20日)

施設

境内に北海道神社庁がある。

末社

  • 頓宮(とんぐう) - 開拓三神
  • 開拓神社(かいたくじんじゃ)- 開拓功労者37柱
  • 鉱霊神社(こうれいじんじゃ)- 北海道鉱業会殉職者御霊
  • 穂多木神社(ほたきじんじゃ)- 北海道拓殖銀行物故者御霊

開拓神社の諸祭神

吾妻謙命 伊能忠敬命 井上長秋命 岩村通俊命
岡本監輔命 黒田清隆命 小林重吉命 近藤重蔵命
佐藤信景命 佐野孫右衛門命 島義勇命 清水谷公考命
下国安芸命 鈴鹿甚右衛門命 栖原角兵衛命 高田屋嘉兵衛命
武田信広命 田崎東命 伊達邦直命 伊達邦成命
田村顕允命 続豊治命 中川五郎治命 永山武四郎命
鍋島直正命 早川弥五左衛門命 東久世通禧命 本多利明命
松浦武四郎命 松川弁之助命 松田伝十郎命 松前慶広命
松前徳広命 間宮林蔵命 村山伝兵衛命 最上徳内命
依田勉三命

交通

北海道の標本木

札幌管区気象台が観測を始めた1953年より58年間にわたり北海道神宮境内にあるソメイヨシノを春のサクラ開花や満開予想を観測する標本木としていた。しかし樹齢約80年の老木となり観測が難しくなってきたため、2012年より札幌管区気象台構内のソメイヨシノに標本木を変更している[1]

その他

北海道神宮崇敬奉賛会がある。

『北の志づめ』という小冊子が社務所から発行されている。

例大祭の日は、札幌一円の建設業界は一斉に休業する習わしになっている。

関連項目

脚注

外部リンク