八王子医療刑務所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Okanosato (会話 | 投稿記録) による 2022年8月1日 (月) 07:21個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

出入口外観

八王子医療刑務所(はちおうじいりょうけいむしょ)は、かつて存在した法務省矯正局東京矯正管区に属する刑務所。全国4箇所の医療刑務所のうちのひとつであった。通称「八刑(はちけい、はっけい)」。2018年1月に東京都昭島市に国際法務総合センター として、八王子少年鑑別所府中市関東医療少年院相模原市中央区神奈川医療少年院を、2017年(平成29年)11月[1]に統合移転し閉所した。跡地は、「八王子駅南口集いの拠点」として整備される予定である。

所在地

収容分類級

  • M級
  • P級
  • MW級
  • PW級

身体や精神に障害のあるものを収容する。

  • A級
  • W級

犯罪傾向の進んでいない健康な男女も収容する。

収容定員

  • 433人

沿革

組織

所長の下に3部を持つ3部制である。

  • 総務部(庶務課、会計課、用度課)
  • 処遇部(処遇担当、企画担当)
  • 医務部(保健課、医療第一課、医療第二課、医療第三課、看護課)

外観・設備

特記事項

  • 精神障害のある受刑者のための作業療法として紙細工、園芸等を実施していた。
  • 職員の教育訓練のための准看護師養成所が設けられていた。
  • 全国に4箇所ある医療刑務所の中で、唯一、受刑者に対して終末期ケアを行なっていた[4]

著名な受刑者

受刑者ではないが、永山則夫は1974年に数ヶ月にわたって鑑定留置(精神鑑定のための留置)された。

脚注

出典

  1. ^ 「昭島に法務総合センター 落成式 医療刑務所など集約」『読売新聞』朝刊2017年11月28日(東京面)
  2. ^ “国際法務総合センターを整備 法務省”. 建設業界ニュース東京版 (建通新聞社). (2007年9月11日). オリジナルの2010年12月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20101215020826/http://www.kentsu.co.jp/tokyo/news/p04395.html 
  3. ^ 八王子駅南口集いの拠点整備|八王子市公式ホームページ”. www.city.hachioji.tokyo.jp. 2019年2月18日閲覧。
  4. ^ “「終末期ケア」で更生を=重症受刑者に実施—医師不足や世論反発課題・医療刑務所”. ウォール・ストリート・ジャーナル. 時事通信社. (2013年6月15日). オリジナルの2013年6月25日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20130625131715/http://jp.wsj.com/article/JJ11345720948389813350620240636843517145968.html 2013年6月15日閲覧。 

参考文献

  • 沿革については八王子辞典の会『八王子辞典』かたくら書店、2001年。ISBN 4-906237-78-9 

外部リンク

座標: 北緯35度38分58.6秒 東経139度20分8.9秒 / 北緯35.649611度 東経139.335806度 / 35.649611; 139.335806