伝説のチャンピオン
「伝説のチャンピオン」 | |
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クイーンの楽曲 | |
収録アルバム | 『世界に捧ぐ』 |
リリース | 1977年10月7日 |
ジャンル | ロック |
時間 | 2分59秒 |
レーベル | EMI |
作詞者 | フレディ・マーキュリー |
プロデュース | マイク・ストーン |
『伝説のチャンピオン』(でんせつのチャンピオン、We Are The Champions)は、イギリスのロックバンド、クイーンの楽曲である。作詞・作曲はフレディ・マーキュリー。
概要
初出アルバムは1977年の『世界に捧ぐ』。1975年リリースの『オペラ座の夜』に収録された「ボヘミアン・ラプソディ」よりも曲自体は先に完成していたが、フレディの「時期が早すぎる」という判断で発表を先送りした。
先行シングルとしてウィ・ウィル・ロック・ユーとの両A面で発売され、全英最高2位、全米最高4位の売り上げを記録し、アメリカにおいてはその時点で最も売れたクイーンの曲となった。このシングルの二曲は(とくに両者がラジオで続けて流されることの多かったアメリカでは)つながった一曲と解釈されることが多く、発表以降のクイーンのライヴでも決まって最後に二曲続けて演奏されるテーマソング的な地位を占めることとなった(1986年にアルバム「カインド・オブ・マジック」の発売にあわせたツアーでは、両曲の間に、心の絆(Friends Will Be Friends)を挟むかたちで演奏された)。
批判
シングル「伝説のチャンピオン」が発売されたときには「歌詞のチャンピオンというのは自分たちのことを指し、自分たちが世界一だと思い上がっているのではないか」と批判されたが、後にブライアン・メイは「この曲は自分たちをチャンピオンだと歌っているのではなく、世界中の一人ひとりがチャンピオンなのだと歌っている」と反論している。
さらに「伝説のチャンピオン」がサッカーの試合で使用されるようになったことを受け、NME誌は「あの曲は世界中のサッカーファンのために作られたようなものだよ。あっというまにスタンド席でヒットするだろうね。バカな奴らにはピッタリな作戦だ」とサッカーファンまで敵に回すような記事を掲載した。 パンクが世界的にブームになり始めた1977年以降もさらに「時代遅れ」として非難を浴び、アルバム「ジャズ」が発表された際にはNME誌は「あなたに耳の聞こえない親戚がいたら、是非クリスマスの贈り物には『ジャズ』を差し上げて下さい」と聴覚障害者までもバカにするような批判[要出典]をした。
曲の形式
ハ短調(Cマイナー)でピアノとヴォーカルのみの弾き語りからスタートし、前半は落ち着いたバラード調。その後曲のタイトルを歌詞にしたヘ長調(Fメジャー)に転調してサビに移る。これを2コーラス繰り返し、最後に再びサビに移ってエンディングを迎える。
アルバム収録版の最後は"We are the champions……"という歌詞の後で打ち鳴らされるCメジャーの音でカットアウトされて終わっているが、ライヴでは"of the world."まで歌いきってFメジャーの完全終止形で終わることが多い。
プロモーションビデオ
プロモーションビデオではステージで演奏しているメンバーと白と黒のタイツを身に着けたマーキュリーがスタンドマイクで歌う様子が収められている。曲の後半には観客をバックに上からのカメラに向かってマーキュリーが歌い、カメラが一気にからマーキュリーを下から見上げるように写すのと同時にマーキュリーと観客が高らかに手を振り上げている。曲の最後にはCメジャーの音の中で観客が騒ぎ立てている様子が静かに映し出される。
この楽曲が使用されたもの
その内容から、「ウィ・ウィル・ロック・ユー」と並んで世界的にスポーツ番組で定番的に用いられる曲となっている。
- ニューヨーク・ヤンキース:テーマ曲
- 東芝のgigabeatのCM(クイーンのオリジナル版を含め、他の歌手による歌唱のバージョンもある)
- JFN(TFM系)のラジオミニ番組「マイオリンピック」エンディング曲
- 国際サッカー連盟(FIFA)主催のサッカー大会、またはヨーロッパサッカー連盟(UEFA)主催のサッカー大会の決勝戦後の表彰式(但し、近年は使用されない場合もある)。
- 近年、Jリーグやプロ野球の優勝決定時にスタジアムで流れることも多い。WBCの日本チーム優勝時にも会場で流された。
- 福岡ダイエーホークスが勝利したときに、セレモニーで流されていた。ソフトバンクホークスになり、変更されたが、2009年から復活した。ちなみにソフトバンク・ホークス元年の2005年にクイーン+ポール・ロジャーズによりこの曲は福岡ドームで初めて生演奏された。
- UCCの缶コーヒー「MAJOR」のCMソング(1990年代)
- 医薬部外品移行当初の大正製薬・リポビタンDのCMソングにも使用されていた。
- 大井競馬におけるJPN1、S1競走のウイニングラン
- ウイニングイレブン2002でのエンディング曲
- スズキ・スイフトのCMソング。
- 映画『ROCK YOU!』
カバー
- 矢野顕子は1979年にインストゥルメンタルでカヴァーしている。「QUEEN SONGS」収録。
- アンジェラ・アキはかねてからライブで自分のテンションを高めようと、この曲をはじめクイーンの曲をカヴァーしていたという。2006年の日本武道館のライブでもこの曲をカヴァーした。
- アメリカのロックバンド、グリーンデイも2005年のLIVE 8のライブでこの曲をカバーした。
- アコーディオン奏者のcobaがインストゥルメンタルとしてカバーした。
- オペラ歌手の錦織健がNHKの「スタジオパークからこんにちは」に出演した際(2006年2月21日)歌唱した。錦織は高校時代にバンドでクイーンのコピーをしていたことでも知られる。
- 1992年のフレディ・マーキュリー追悼コンサートでは、ライザ・ミネリとフレディを除くクイーンメンバー、そしてその日の出演者全員によって歌われ、コンサートの掉尾を飾った。
- THE ALFEEは、ライブで「CAN'T STOP LOVE!」の後を受けて演奏する事がある。またアンコールの出し物のコーナーで、桜井賢が歌う事もある。